精油が虫除けに役立つのはなぜ？

植物は虫に食べられるのを防ぐために、いろいろな香りを放っています。つまり、植物の香りを凝縮した液体である精油は、虫除けにピッタリといえるでしょう。植物が作った天然由来の虫除け成分を使用するため、人が使う際にも安心して使用できます。

精油が市販の虫除けや殺虫剤と比べて違う点

市販の虫除けや殺虫剤と比べ、精油は「香りが飛びやすく、効果が持続しにくい」といった違いが挙げられます。虫除けに使うなら、精油を常に香らせておく必要があるのです。精油で作った手作り虫除けスプレーを使うなら、こまめに塗りなおしましょう。家の虫除けに使う場合も、常に香っているか注意し、ときどき精油を足すのが大切です。

精油を虫除けに使うなら常に香りを広げられるアイテムが必要

精油を虫除けに使うなら、常に香りを広がらせる工夫が必要です。部屋に使うなら、空気中に香りを広げおきましょう。アロマディフューザーを使用すると、簡単に香りを広げられるためおすすめです。アロマディフューザーは数千円で購入できる家電で、熱や超音波で精油の香りを広げられます。

サシェの作り方

アロマディフューザー以外にも、自宅でサシェを作って使用してみてもいいでしょう。精油をしみこませたティッシュやコットンを用意します。香りを外に広げる必要があるため、不織布といった空気を通す素材のお茶パック等で包みましょう。

精油を虫除けに使うメリット

植物の香りから作った精油は香りがとてもよく、また好きな香りが使えるのがメリットとして挙げられます。精油は自然の成分なので、安心感があるでしょう。

虫除けにいい精油の紹介

虫除けにおすすめな精油を紹介します。虫の種類によって、精油の種類が異なるため、今困っている害虫にあわせて使用するようにしてください。

蚊といった外の害虫

以下の精油がおすすめです。香りによって特徴も違うため、お好みにあわせて精油を選んでください。

レモングラス

青いレモンに似た香りです。リフレッシュや集中力アップに役立ちます。

シトロネラ

レモンに似た香りで、少し甘さもあります。リフレッシュしたいときや、落ち込んでいるときにおすすめです。

レモンユーカリ（ユーカリ・シトリオドラ）

レモンに青さと甘さが合わさった香りです。集中力を増し、やる気を出させてくれます。

ペパーミント

ゴキブリといった家庭害虫

以下の精油がおすすめです。香りによって特徴も違うため、お好みにあわせて精油を選んでください。

グレープフルーツ

レモン

果物そのものの、フレッシュでさわやかな香りです。朝なかなか目が覚めないときや、気合を入れたいときに向いています。

ライム

果物のライムと同じ、清涼感のある柑橘の香りです。気持ちをシャキッとさせ、前向きな気持ちにさせます。

オレンジ

果物のオレンジと同じ、甘い柑橘の香りです。眠れないときや落ち込んでいるときに向いていています。

クローブ

甘くスパイシーな香りです。カレーに使うスパイスからとった精油となります。体を温めたいときにおすすめです。

ベチバー

森の中の湿った土に似た香りです。リラックスしたいときに向いています。また、他の精油の香りを飛びにくくする力がある精油です。

アロマスプレーで頭皮ケ虫けとしての精油の主な使い方

精油を虫除けとして使用するのであれば、場所によって使い方を分けましょう。主な使い方を紹介します。

室内

蚊をよけるためには、アロマディフューザーを使って部屋中に精油の香りを広げるのがおすすめです。ゴキブリをよけるには、精油をしみこませたサシェをゴキブリが出そうなところに忍ばせれば大丈夫。部屋中に香らせる必要はありません。

クローゼット

精油をしみこませたサシェを置くのがおすすめです。密閉空間なので、サシェを置いておくだけでクローゼット内に精油の香りが広がります。

台所

ゴキブリが出そうなところにサシェを置けば大丈夫です。コバエをよけたいときは、発生源である流しや生ごみに直接精油をたらしましょう。

玄関

アロマディフューザーがおすすめです。インテリアを考えるのなら、精油を入れた瓶にリードディフューザー（精油をしみこませて香りを広げる細い木の棒）を刺して置いておくのもいいでしょう。

庭・アウトドア

蚊・ダニ・ノミの心配がある外では、精油で作った虫除けスプレーを肌に塗るのがおすすめです。アルコールと水があれば、簡単に作れます。精油は直接肌に塗るには刺激が強いため、薄めずに肌に塗ってはいけません。庭先など、虫をよけたい範囲が広くなければ、アロマディフューザーを使うのもいいでしょう。

虫除け精油ブレンドレシピ

虫除けにおすすめな精油のブレンドをいくつか紹介します。

精油で作る虫除けスプレー

精油で作るゴキブリ除けブレンド

クローブ精油10滴とグレープフルーツ精油10滴を、ティッシュかコットンにしみこませます。しみこませた物を、お茶パックなどに入れてサシェにしてください。ゴキブリが出そうな隙間に置きましょう。クローブの精油は、実はあまり出回っていません。手に入らない場合は、スパイスとして売られているクローブ大さじ1杯に、グレープフルーツ精油10滴をしみこませからサシェにするのでもよいでしょう。スパイスとしてのクローブは、スーパーマーケットのスパイスコーナーに置いてあります。どちらの作り方でも、香りが飛んだらサシェに精油を足しましょう。
また、オレンジの香りが好みなら、クローブ精油10滴とオレンジ精油10滴でもゴキブリ除けが作れます。

精油で作る虫除けクローゼットサシェ

グレープフルーツ精油10滴とシトロネラ精油10滴をティッシュかコットンにしみこませます。しみこませた物をお茶パックでくるんでサシェにすれば完成です。クローゼットにおいて、香りが飛んだら精油を足しましょう。

虫除けに精油を活用しよう

アロマは虫除けに役立ちます。常に香らせておくのが大切なので、使い方は工夫しましょう。虫除けに適した製油に、他の精油を足して好きな香りにするのもおすすめです。例えば柑橘系には、花やハーブの香りを足すと、相性のよい精油となります。オレンジ＋ラベンダーや、レモン＋ローズマリーは香りのよいブレンドです。あなたの好きな香りで、虫除けを作ってみましょう。