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心身の疲労を見逃さない。自律神経が乱れやすい季節の変わり目に、アロマによるリラックスタイムを

アロマセラピーAROMATHERAPY
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2024/09/12

心身の疲労は、季節の変わり目に蓄積されやすいといわれています。1年に4度めぐってくる季節の変わり目といえば、変化のときです。新生活や引っ越し、就職に加え、寒くなったり暑くなったりといった負担が増すタイミングでもあります。環境の変化は、やがて自律神経の乱れといった形で、私たちにのしかかってくるのです。自律神経の乱れによる疲れやすさを、いい香りのアロマでケアしてみませんか?

 

疲れやすい季節の変わり目にこそアロマ

心身ともにゆらぎやすい季節の変わり目に、ぜひ取り入れてほしいのがアロマです。エッセンシャルオイルのいい香りをかぐと、うっとりとして疲れを忘れそうな感覚に。さらに、魅力は香りのよさだけではありません。

いい香りが脳に届いてリフレッシュ

アロマ最大のメリットといえるのが、香りによるリフレッシュ効果です。私たちがリフレッシュしようと出かける先には、いい香りを放つ緑や花々があるのではないでしょうか。香りによってリフレッシュできるのは、嗅覚を通じて入る情報が、いい香りと思わせる「感情」と「自律神経やホルモン分泌」にアプローチしながら進むためです。寄り道はしません。いい香りのアロマは、疲れた心身のバランスをスピーディーに整えてくれるのです。

 

5つのお疲れシーンにおすすめのアロマ

アロマは気分や好みで選ぶのもよいのですが、自分がおかれている状況に合わせて選ぶのもおすすめです。季節の変わり目によるお疲れは人それぞれで、欲する香りも十人十色。「どんな気分か」「どうなりたいか」のシーン別に、5つのアロマをご用意しました。

気分をスッキリさせたいとき「ローズマリー」

ローズマリー

自然のなかで疲れをリセットしたいけれど、時間をとれない人にぜひ試してほしいのが「ローズマリー」。緑に囲まれて過ごしている気分にさせてくれる、グリーンでハーバルな香りが特徴的です。古くから若さを取り戻すハーブとしても取り入れられてきたので、スッキリとした気持ちでイキイキと過ごしたい人は注目してみてください。

ついイライラしてしまうときに「ゼラニウム」

心がいっぱいいっぱいで、ささいな事態にもカリカリしてしまう人にぴったりなのが「ゼラニウム」。自律神経やホルモンバランスが乱れがちなときにも適していて、女性の味方ともいえるアロマです。ローズに似た甘く華やかなお花の香りが、張りつめた心を解きほぐしてくれるでしょう。何かに急き立てられているように感じるときにもおすすめです。

しあわせに包まれたいときに「イランイラン」

「イランイラン」は、肩に力が入りっぱなしのときに取り入れたいアロマです。ここしばらく「ひと息ついていないな」「私なりのしあわせが足りていないな」といったときに、ゆっくりとかいでみてください。甘く奥深い香りは幸福感で満たしてくれるのと同時に、心身を整えてくれるでしょう。リラックスタイム用をお探しの方にもぴったりです。

とにかくリフレッシュしたいとき「レモン」

「レモン」は、疲れやストレスがたまる日々を過ごし、心がカラカラになったときにおすすめです。濁りのないみずみずしい香りに、思い切りリフレッシュできるでしょう。レモンに含まれる香気成分・リモネンによる、健康維持の効果にも期待大。さらにもう少しグッと集中していたい、頑張りたいといったシーンにも適しています。

ネガティブになりがちなとき「グレープフルーツ」

グレープフルーツ

「グレープフルーツ」は、気持ちが後ろ向きなときにうってつけ。特有のほろ苦さがリフレッシュ効果を与えてくれて、苦さのなかにある甘さが心のこり固まりを溶かしてくれます。リフレッシュ&リラックスタイムに向いていて、あらゆる疲れに襲われやすい季節の変わり目に備えておきたいアロマです。ダイエット中にうれしい効果も期待できます。

 

疲れた心身にほどこしたいアロマの活用術

ハンカチやティッシュに染み込ませて香りをかいだり、フェイシャルスチーマーの香りづけに使ったり、さまざまな形で楽しめるのがアロマです。アロマセラピーのうち、季節の変わり目にぴったりの活用法を2つご紹介します。

アロマバスによるリラックスタイム

アロマバス

季節の変わり目による疲労へのアプローチとして、自宅で手軽に取り入れられるのが「アロマバス」です。そもそも入浴には、温浴効果と水圧、浮遊の力によって、疲労回復へと導いてくれる効果が期待できます。アロマバスにすると、アロマのリフレッシュ効果と入浴の効果があわさって、健康にも美容にも役立つでしょう。エッセンシャルオイルに含まれる成分を、嗅覚からだけでなく、肌から取り込めるのもポイントです。
エッセンシャルオイルが、肌に直接つくのは危険です。肌がデリケートな人は、ホホバオイルやスイートアーモンドオイルといった、キャリアオイルとのブレンドを検討しましょう。また、キャリアオイルの量は、お湯の分量にあわせて調整してください。

アロマバスのやり方


  • 1.浴槽にぬるま湯(40℃弱)をはる
  • 2.キャリアオイルを2~5滴ほど垂らす
  • 3.よくかき混ぜて入浴する


筋肉をもみほぐすアロママッサージ

マッサージ店やリラクゼーションサロンに行く時間がとれない人は、セルフアロママッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。マッサージそのものには筋肉をほぐしたり、血行をよくしたりといった効果が期待できます。マッサージ効果とアロマのリフレッシュ効果、そしていい香りがプラスされた極上体験をしてみてください。
季節の変わり目による不調のうち、首や肩まわりに疲れを感じる人は多いでしょう。自律神経に関係するツボは首にも多く、刺激してあげると心にも身体にもプラスにはたらきます。

アロママッサージのやり方


  • 1.両手の三指(人差し指・中指・薬指)を両肩に引っかけ、そのまま鎖骨方向へ引っ張る
  • 2.肩の筋肉がほぐれるまで、1を何度か繰り返す
  • 3.1と同様の三指を使い、今度は首の後ろの筋肉をほぐす
  • 4.首の筋肉をしっかりほぐしたら、後頭部の付け根にあるくぼみをじんわり押す


 

「毎日にリラックスタイムをひねり出すなんて無理」と思う人へ

すこやかな毎日を過ごすためには、リラックスタイムが必要不可欠です。疲労は着実に積み重なり、さまざまな不調となって現れます。出方やタイミングは人それぞれですが、知らず知らずのうちに心身がボロボロになっているときも少なくありません。一度崩れてしまった心身のバランスは、思うようには元に戻らないでしょう。少しの疲れを見過ごしたために、回復に何倍もの時間がかかるとも限らないのです。ほんの少しでもいいので立ち止まって、心身の疲れをリセットするほぐしタイムを過ごしましょう。

  • 白井未奈子

    セラピストライター白井未奈子

    サービス業を10年経験するなかで、リラクゼーション業務に出会い「人を癒す」ことに目覚める。
    フリーランスに転向して以降は、ボディートリートメントとフェイシャルエステの知識を活かし、美容・健康系の記事執筆を中心に担当。今は手ではなく、文章で読者にくつろぎとすこやかさを届けることを目指している。