栄養ドリンクを飲んで気持ち悪くなってしまう理由
栄養ドリンクを飲んで気持ち悪くなる理由は、栄養ドリンクに配合される成分の作用により、体に影響を与えるためだと考えられます。
栄養ドリンクに配合されるビタミンの作用によるもの
栄養ドリンクを飲むことで気持ち悪くなる原因の一つとして考えられるのがビタミンの作用によるものです。
こちらでは、おもなビタミンの副作用をお伝えします。
- ・ビタミンD~過剰摂取により、食欲不振・腹痛・嘔吐などの症状が現れる場合があります。
- ・ビタミンA~過剰摂取により、めまい・頭痛・吐き気などの症状が現れる場合があります。
- ・ビタミンE~過剰摂取による健康障害の報告はありませんが、まれに下痢・吐き気・頭痛などの症状が現れる場合があります。
このほかにも、栄養ドリンクを飲んだあとに胃の調子が悪くなった経験がある人もいるのではないでしょうか。
つぎは、栄養ドリンクと胃の不調について深堀りしていきます。
栄養ドリンクは胃に悪い?
栄養ドリンクは、体質や体調・配合成分によって胃に不快感を与える場合があります。
こちらでは、栄養ドリンクが胃に不調を起こす原因と症状と、胃に不調を感じたときの栄養ドリンクの飲み方をご紹介します。胃の不調と栄養ドリンクが関係しているのか気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。
どうして栄養ドリンクを飲むと胃に不調が現れるの?
栄養ドリンクを飲んだあとに胃に不調が現れるおもな原因は、栄養ドリンクに含まれるアルコールやカフェインの作用によるものです。
カフェインは、胃に刺激を与えるため「胃の不快感」や「吐き気」などの症状を引き起こす可能性があります。
また、アルコールには胃の入り口部分の筋肉を緩める作用があるため、アルコールを摂取することで胃酸が食道に逆流する場合があるのです。さらに、カフェインとアルコールには胃酸の分泌を促進する働きがあるため、これらを摂取することで食道に逆流する胃酸の量が増えて胃の不快感を増大する可能性があります。
栄養ドリンクによる胃に関係する不快な症状とは?
栄養ドリンクを飲んだ時に起こりうる、おもな不快症状は以下のようなものがあります。
- ・胸やけ
- ・胃のもたれ
- ・お腹が張る
- ・すっぱいものが喉に上がってくる
- ・ゲップ
- ・吐き気
胃に不調を感じたときの栄養ドリンクの選び方とは?
栄養ドリンクを飲んで胃に不調を感じる場合は、胃への刺激が少ない“ノンアルコール”“ノンカフェイン”の栄養ドリンクを選ぶとよいでしょう。
その他、栄養ドリンクでおこる副作用にも注意
「気持ち悪くなる」「胃に不快感がある」といった栄養ドリンクの副作用のほかには、
- ・イライラ感
- ・頭痛
- ・眠れない
- ・下痢
- ・お腹がゆるくなる
- ・震え
- ・めまい
といった症状が現れる場合があります。これは、“カフェイン”のとり過ぎによるものです。
特にカフェインのとり過ぎに注意が必要なのは、カフェインの感受性が高い子ども・カフェインの影響を受けやすい妊婦や妊娠を予定している女性・授乳中の女性になります。
世界保健機関(WHO)では、「妊婦のコーヒー摂取量は一日3~4杯までにすべき」としているのです。
カナダの保健省(HC)では、カフェイン摂取量について、妊婦以外について呼びかけをしており、下記が詳細となります。ぜひ参考にしてみてください。
- ・健康な成人~400mg/日まで(237mlのコップでコーヒー約3杯に相当)
- ・妊娠予定の女性、妊婦、授乳中の女性~300mg/日まで(コーヒー約2杯に相当)
- ・子ども(4~6歳)~45mg/日、(7~9歳)~62.5mg/日、(10~12歳)~85mg/日(355mlの缶コーラ1~2本に相当)
- ・13歳以上の青少年については、2.5mg/kg/日以上のカフェイン摂取をしないこと
また、肝臓の働きを良くすることで知られる“タウリン”ですが、タウリンが含有している飲料を飲んで副作用が起こった事例も報告されています。その際の症状としては、背中やお腹・太ももなどに熱をともなう痒み、赤みがみられました。
タウリンに対してアレルギー反応を起こす体質の方は、タウリンによるアナフィラキシーショックを起こす場合があるので注意が必要です。
栄養ドリンクで気持ち悪くならないための正しい飲み方
栄養ドリンクには、“正しい飲み方”が存在します。なぜなら、栄養ドリンクは、「医薬品」「医薬部外品」に分類されるため“薬”としての効果効能を持つからです。つまり、栄養ドリンクは「“食品”ではなく“薬”なので注意して飲む必要がある」といえます。
気になる正しい飲み方については、商品パッケージの「用法・用量」に記されています。
用法用量は、商品によってさまざまなので、必ず確認してから飲むようにしましょう。
また、栄養ドリンクは子どもや妊婦・持病を持つ人などは飲めない商品もあります。
商品によって「15歳以上の服用」など服用の対象とする人が設定されているので、商品のパッケージを確認してから飲むようにしましょう。また、妊婦・持病を持つ人などは、医者や薬剤師または登録販売者に「栄養ドリンクを飲んでも良いか」を相談する必要があります。
栄養ドリンクは効果が高いだけに表示をよく見て使用しましょう
栄養ドリンクは、嗜好飲料とは違って “薬”として効能効果が期待できる飲み物なので、数種類の有効成分が凝縮して配合されています。このため、体質や飲み方によって作用が強く感じてしまったり、他の食品との組み合わせによって成分の過剰症が現れたりする場合があるのです。気持ち悪いなどと感じた時や、不快症状が気になる際はパッケージの表示を確認して、用法用量を守ったうえで使用しましょう。
ぜひ、今回ご紹介した栄養ドリンクの選び方を参考にしてあなたにぴったりの栄養ドリンクを見つけてみてください。
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