マスクをつける時間が長くなるにつれて「メガネが曇ってイライラする」機会が増えていませんか?メガネをかけたまま日常を過ごしている方も、一時的にメガネを装着する方も、そういったストレスを日々感じているのではないでしょうか。
マスクから漏れた温かい息が外気によって冷やされ、レンズに結露が生じるためにおきてしまうメガネの曇り。
ティッシュや100円ショップのアイテムなど手軽なものを使って、メガネが曇らないような工夫ができます!
ここでは、簡単にできるメガネを曇らせないようにする対策をいくつかお伝えします。
マスクをするとなぜメガネが曇るの?
メガネが曇ると不快感が増します。仕事中にメガネが曇ると集中できず、移動中に曇ると歩行の妨げになって危ないですよね。そんな日常のお困りごとを解決するために、まず、メガネが曇る原因について知りましょう。
真冬になると窓ガラスに結露が付いている状態を見たことがあると思います。冷たい外気や氷で、暖かい水蒸気を含んだ空気が冷やされると、「飽和水蒸気量」を超え、余分な水蒸気が水に変わります。
そうなると、水蒸気が液化して窓ガラスやグラスなどの表面に水となって現れます。これが結露の仕組みで、乾いたグラスに冷えたビールを注いだ瞬間に水滴が付くのも同じ現象です。
これと同じ原理で、メガネも曇ります。急激な温度差や湯気により、空気中の水蒸気が水分となってレンズに水滴のように付きます。
細かな水滴に光が反射することで、曇って見えるのです。
特に、マスクをしていると、暖かく湿った息がマスクと鼻の間にできる隙間からメガネの方に上がっていくので、曇りやすくなります。
曇りにくいマスクとは
マスクでメガネが曇るたびにメガネを拭くのはとてもめんどうで、そのたびにストレスを感じる方も多いと思います。なるべく曇りにくいマスクを使いたいものですが、曇りにくいマスクとは一体どのようなマスクなのでしょうか。
ワイヤー付きの不織布マスク
飛沫カット率が高いと言われる不織布タイプ。この不織布マスクに、メガネが曇りにくい工夫が施されているものがあります。
上部にノーズワイヤーがついているものは、ワイヤーを押さえ、鼻の形にしっかり沿わせましょう。ぴったりフィットさせれば、隙間がなくなって息が漏れにくくなり、曇りづらくなります。
マスクに慣れていない人は、このワイヤーの存在を知らずに上下を逆さまにつけてしまって、顎にワイヤーの部分が来ている場合があります。
装着時にはマスクの上端を触って、ワイヤーの感触を確認してから使用しましょう。中には、息を下方向に逃がせる構造を組み込んだ商品もあります。
不織布は、洗濯機で洗うとワイヤーの形状が崩れて使えなくなることもあるので、洗濯して使い回すには不向きです。
ですが、ほとんどが使い捨てタイプなので毎回清潔に使用できるのもメリットですよね。
通気性の良い布マスク
布マスクは、通気性が良いものであれば、曇りにくいです。通気性により呼気で蒸れにくいため、メガネの曇りを防ぎやすいのが長所です。
また、柔らかい素材なので鼻にもフィットさせやすいのも嬉しいですよね。
長時間装着しても快適に使いやすいのもメリットです。洗濯できるので何度も使えます。
曇りにくいマスクの選び方とマスクを曇らせない方法
仕事中の大事な場面や、運転中の時などで曇ってしまうと集中力も途切れてしまいます。
快適な視界で過ごせるかどうかは、生活するうえで非常に大事なことです。
ここでは、曇りにくいマスクの選び方とマスクを曇らせないための対策をご紹介します。
隙間を作らないようにサイズに合ったマスクを選ぶ
マスク上部の隙間からもれた息が上にのぼりレンズに当たることでメガネは曇ります。そのため、隙間から息が出てこないように、自分の顔のサイズに合ったマスクを選ぶことが重要です。
顔の大きさは人によって違い、顔の小さい子どもや女性が成人用のマスクを着けるとぶかぶかになってしまうこともあります。
自分に合うマスクの長さは、耳の付け根の上部から鼻の付け根1cm下の部分までの距離を測れば確認できます。
測った長さをもとに、自分に合うサイズを見つけましょう。
■平均的なマスクのサイズ表
- ● 9~11cm:子ども用
- ● 10.5~12.5cm:小さめ
- ● 12~14.5cm :レギュラー
- ● 14cm以上:大きめ
曇りにくいように工夫されているマスクの中には、鼻や口から出る息が上方向に逃げないようになっているものがあり、ノーズワイヤーやノーズクッションなどを装備し、鼻とマスクの間の隙間をなくし、息漏れを防いでくれる仕様です。また、息を下方向へ逃がして曇りにくくしているマスクもあります。
マスクの中にティッシュを入れる
ティッシュペーパーを細く折り畳んでマスク上部の内側に入れると、曇りにくくなります。
1枚のティッシュを細長く畳み、鼻にあたる部分の内側に添えてマスクを装着します。
マスクのワイヤーを曲げてよりフィットするように調整すると、鼻の周辺に、ティッシュとマスクが2重になって隙間を防いでくれます。
マスクの幅に合わせてティッシュの大きさを調整して見えないようにすれば、外から見ても気づかれません。
マスクの上を折る
マスクの上部を中に折り込むと、折り返した部分で息が止められて漏れが軽減します。
マスクの上部約0.5~1cmを手前に折り曲げます。折り曲げたらワイヤーを鼻の形に合わせてフィットさせましょう。息の漏れをより防ぐことができます。
マスクを重ねる
マスクを重ねて息の漏れを防ぐ方法もあります。小さめのマスクの上に、自分に合ったサイズのマスクを重ねてつけます。
下に小さいマスクがあると漏れた息が分散されてメガネのほうに流れる息が軽減されます。
夏や梅雨の時期は不向きかもしれません。息苦しさを感じた場合は違う方法を試しましょう。
メガネの曇り防止クリップを使う
息の漏れを防いでメガネの曇りを防止するクリップなども、最近販売されるようになりました。
これは、マスクと鼻の間にできる隙間をクリップで止めるというものです。
このクリップは洗って何度も使えるものもあり、経済的にうれしい商品になっています。
メガネに曇り止めをするアイテム
ここまでマスクの装着の仕方を工夫することで曇りを防ぐ方法をお伝えしました。次は、メガネにアプローチすることで曇りを止めるアイテムをご紹介します。
メガネの曇り止めシート
100円ショップや生活雑貨販売店などでも、メガネの曇り止めシートが販売されています。
普通のメガネ拭きと変わりませんが、このシートでメガネを拭くだけで曇り止めの効果を発揮してくれるのが特徴です。
普通のメガネ拭きと同じように使います。効果が短時間なのがデメリットです。
数時間しか持たないため、こまめにシートでレンズを拭く必要があります。
メガネ曇り止めペン
その名の通りペンタイプのメガネ曇り止めアイテムで、ペンの先をメガネに当てて液を塗って曇りを防ぎます。
30秒ほど放置して乾かし、メガネ拭きで拭けば完了です。こちらも100円ショップで販売されているものがあるため、気軽に取り入れることができます。
メガネの曇りを防ぐ方法やアイテムは意外とたくさんありましたね。
まずは、マスクのサイズを合わせる・マスクの上を折るといった簡単なことからはじめてみて、もっと曇りをなくしたい場合は、100円ショップのアイテムなどを活用してみてはいかがでしょうか?
メガネをしている人にとってマスクを装着しながら心地よく過ごすのは、大切なことです。
ストレスフリーな毎日を送るために今回紹介した方法を取り入れてみてください!
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