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犬用サプリメントとは?サプリの種類や使い方、選ぶときの注意点

ペットサプリメントPETSUPPLEMENT
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2022/9/10

ペットも大切な家族の一員。健康で長生きしてほしいと思いますよね。最近では犬用サプリメントや猫用サプリメントなど、ペット向けの健康食品も多く販売されています。
また、妊娠期や老犬用といったライフステージに合わせたものまで開発されるようになりました。
「犬用ってどんなサプリメントがあるの?」
「自分の愛犬に合わせたサプリメントを選びたい」
サプリメントの種類が増えている中、選び方を知りたいという方もいると思います。
そこで今回は犬用サプリメントに注目し、サプリの種類や使用方法、選ぶ際の注意点をご紹介。人間用のサプリメントを犬にも併用できるの?などの疑問にもお答えします。

 

犬用サプリメントとは?

犬用サプリメントとは、人間用のサプリメントと同様に、栄養補助食品と呼ばれる健康食品のひとつです。
「栄養補助」であるため、普段の食事で不足しがちな栄養素を補う目的で使われています。病気を治したり、予防したりするものは医薬品であり、サプリメントはあくまでも、健康を維持することを前提として作られています。
犬用サプリメントの成分を確認すると、人間が摂取するものと同じ成分が使用されていることもありますが、だからといって人間用のサプリメントを愛犬にも与えてはいけません。
犬と人間では、飲み込みやすさ、消化具合などの生理機能や必要栄養量は異なります。人間にとって良いとされている成分でも、愛犬にとっては健康に悪影響を及ぼすものもあるため、愛犬に使用する際には専門のサプリメントを選ぶようにしてください。
間違って人間用のサプリメントを与えてしまった場合は、体への負担やさまざまなリスクが考えられるため、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。

ペットフードやペット用サプリメントについては、農林水産省と環境省の共管で「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されています。
環境省のホームページに、飼い主向けのペットフード安全法のあらましや、飼い主のためのペットフードガイドラインなどの資料が掲載されていますので、一度目を通しておくのもおすすめです。
参照:環境省_愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法) [動物の愛護と適切な管理] (env.go.jp)

 

犬用サプリメントの種類

犬用サプリメントには、目的別、ライフステージ別など、さまざまな種類があります。今回はその中でも代表的な3種類をご紹介します。

健康維持サポート用

ドッグフードだけでは不足しがちな栄養素(体に必要なビタミンやミネラル、アミノ酸、食物繊維、DHA、EPAなど)や加齢により減少しやすい栄養素を補うサプリメントです。健康を維持することにより、免疫力も保ちます。

関節サポート用

現代社会では生活環境の変化により、固いアスファルトやコンクリート、室内でも滑りやすいフローリングなど、犬にとっても関節に負荷がかかる場所を歩く機会が多くなっています。
そんな愛犬たちの関節を保護し、歩行や運動機能を維持するために摂取したいのがこのサプリメントです。
コンドロイチンやヒアルロン酸、体内で生成されても加齢とともに減少していくグルコサミンなどを含むものが中心に配合されており、関節の健康をサポートします。

腸サポート用

消化機能を保ちたい場合やお腹の調子が気になる場合に使用するサプリメントです。多機能タンパク質と呼ばれるラクトフェリンや乳酸菌などを含んでおり、腸内フローラ(腸内細菌叢)を整え、腸の健康をサポートします。

 

犬用サプリメントの使い方

犬用サプリメントにも、用量用法が記載されています。記載内容をしっかりと確認したうえで使用するようにしましょう。

数種類のサプリメントを併用したい場合、同時に摂取できる商品もあります。愛犬の体重に見合った目安量を守るなど、使用方法や注意事項に書かれている内容をよく読み、問題がなければ摂取可能です。
しかし、迷った時や不安な時はメーカーや獣医師に確認するようにしましょう。サプリメントの量が多くなることで食事が摂れなくなってしまわないように、2~3種類程度の併用が推奨されています。
体重で勝手に判断し、目安量以上に摂取させることは避けましょう。

犬用サプリメントの提供方法でもっとも多いのは、食事に混ぜて与える方法です。犬が口にしやすい味になっている商品が多いため、犬も自然に食べることができます。
サプリメントによってはカプセルに入っているものもあり、そのまま飲むのが難しい場合にはカプセルを開けて、中身だけを食事に振りかけて提供する方法もあります。
サプリメントや薬などを包み込む投薬用のおやつなどもあります。柔らかい食材でできていて、大きい錠剤やカプセルもきれいに包めます。食事を残しがちな愛犬の場合は、このような投薬用のおやつを使用するのもおすすめです。

おやつで工夫をしても、サプリメントが苦手で飲んでくれない愛犬もいるでしょう。そういう時は、飼い主の手から直接提供する方法もあります。
この場合は、喉や食道にサプリメントがはりつく可能性もあるため、摂取後は水分摂取も促すようにしましょう。
しかし、愛犬が苦痛そうに見える場合、無理に提供するのは避けましょう。愛犬にとってストレスになってしまいます。

 

犬用サプリメントを選ぶときの注意点

愛犬は自分で食事内容を選ぶことはできません。必要とする栄養成分や量も人間とは異なります。飼い主が責任をもって自分の愛犬に合ったものを選ぶ必要があります。

サプリメントを与える目的を明確に

人間がサプリメントを取り入れる際にも目的がありますが、犬用サプリメントも同様です。
愛犬にサプリメントを与える目的は何でしょうか。目的のない選び方では、不要な成分まで与えてしまう可能性もありえます。何を補いたいのか、補うべきなのかを明確にした上で商品を選ぶことがポイントです。
自分の愛犬に何が必要かわからない場合には、かかりつけの獣医師に相談し、適切なアドバイスをもらいましょう。

愛犬に持病がある場合や投薬中の場合は獣医師に必ず確認を

愛犬に持病がある場合や、治療薬を投薬中の場合は、サプリメントを購入する前に必ず獣医師に確認してください。
持病の種類や治療薬の内容によっては、サプリメントと併用してはいけないものもあります。体調や治療の効果に影響を及ぼさないように注意が必要です。

アレルギー成分の確認

原材料に対象となるアレルギー成分が使用されている可能性もあります。愛犬がアレルギーをもっている場合、しっかりと成分表示を確認してから購入しましょう。

体調不良や異変がみられる場合は迷わず病院へ

サプリメントはあくまでも栄養補助が目的です。体調不良がみられてもサプリメントで改善できるわけではありません。予防や治療は医薬品の範囲になります。愛犬に体調不良や異変がみられた場合には、サプリメントを探すのではなく、動物病院に連れていくようにしましょう。

 
サプリメントを与える目的を明確に!
愛犬に必要なサプリを選ぼう

ドッグフードや獣医学の進歩により、犬の寿命も昔に比べ延びています。長く生きるだけでなく、いかに元気で健康に生きるかが人間同様に課題となっています。
しかし、犬は自分で食事を用意することもサプリメントを選ぶこともできません。飼い主が責任をもって、愛犬のために何が必要かを見極めていかなければなりません。
最近では動物病院でもサプリメントの販売を行っているところも増えてきました。迷った際には獣医師に相談しましょう。
日頃から愛犬の様子を良く観察し、今の状況やこれからのライフステージの変化に合わせてどういったサプリメントが必要かを考えながら、愛犬に合ったものを選んでいけると良いですね。