美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
マスクをしているから、保湿スキンケアは少しくらい手を抜いても大丈夫、なんて思っていませんか?実はその考え、大間違いです。
マスクをしているからこそ、保湿がとっても大切。マスクの着脱によるムレ・乾燥・刺激が、肌の乾燥を促し、肌トラブルを招いているかもしれません。
なんとなく肌の調子が悪いと感じている方は、マスクの選び方や乾燥対策、基本的な保湿スキンケアを見直してみてはいかがでしょうか。
マスクをしていると、マスク内の湿度が上がるため、肌が一時的にうるおっているように感じます。しかし、マスクを外した瞬間に水分が蒸発して、肌が急激に乾燥した状態になってしまうのです。
また、湿気でふやけた肌は敏感な状態。摩擦に弱いため、マスクが触れる刺激で肌の赤みやかゆみを引き起こしたり、ニキビができたりしてしまう場合も。
一方で、マスクをしていると、喉や鼻への保湿力は上がります。風邪をひいている時や冬の時期は、マスクをすると乾燥を防げるため、夜もマスクをしたまま寝ると良いでしょう。
ただし、寝ている時のマスクは息苦しさを感じる場合もあるので、就寝時に特化した夜用マスクを選んでみてください。
マスク着用時の乾燥を防ぐため、さまざまな機能をもった保湿マスクが発売されています。
肌や喉、鼻の乾燥を防ぐマスクを選ぶポイントはどこにあるのでしょうか?
化学繊維で作られた不織布のマスクは、通気性が悪く、湿気が溜まりやすい傾向にあります。ポリウレタンマスクやシルクマスクは通気性が良いので、マスク内に水分が溜まりにくく、肌トラブルが起きにくい点が特徴です。
喉や鼻の保湿のために就寝時にマスクをする場合、通気性の良いマスクを選ぶと、息苦しくならずに眠れるでしょう。
マスクの素材にこだわるなら、綿のマスクがおすすめです。綿は生地が柔らかくて繊維の先が丸くなっているので、肌触りが良いと言われています。肌に当たってもチクチクしにくいので敏感肌の方でも使いやすいでしょう。
綿は通気性が良い素材でも知られ、マスクをしていて苦しくなりにくいのはもちろん、肌が蒸気でふやけることもなく、肌の摩擦や乾燥から守ってくれます。
摩擦が起きてしまうと肌荒れやかゆみの原因になるため、摩擦が起きにくいシルクや麻などの素材のマスクも良いでしょう。
また、喉や鼻が乾燥する時は、マスクの中に保湿シートが入っているものがおすすめです。呼吸すると、マスク内の蒸気を吸い込むため、喉の乾燥を防いでくれます。
マスクを付けていると「肌が守られている」と勘違いしがち。しかし、実は肌荒れや乾燥のリスクが高まっています。マスク着用時に肌に何が起きているのか、少し詳しく見ていきましょう。
マスク着用時の口元は、湿度と温度が高く、ムレている状態です。雑菌が繁殖しやすく、ニキビのもとである「アクネ菌」も増殖しやすくなっています。
さらに、マスクを外した瞬間にムレが拡散され、肌内部の水分が一緒に奪われてしまう事態に。繰り返されるムレと乾燥によって肌のバリア機能が低下し、肌荒れを引き起こしてしまうのです。
マスクを付けているときは、ズレを直したり着脱したりと、肌とマスクが擦れ合うシーンが多いもの。マスクを動かすたびに肌に摩擦が生じるため、肌のバリア機能が低下してしまいます。
バリア機能が低下した肌は乾燥しがちで、少しの刺激でもトラブルに発展するリスクを負った「敏感肌」状態。繰り返し使えるマスクを使用しているときは、普段はなんともない微量の洗剤成分が肌に刺激をあたえる可能性すらあります。
マスクをしている時に気になるのが肌の乾燥。乾燥しづらい素材のマスクを使用したり、スキンケアを変えてみたり、こまめに汗を拭くことで、肌の乾燥対策をおこなえます。下記で詳しく見ていきましょう。
マスクを外した時に肌が乾燥しないためには、すぐに保湿をするのが大切です。肌の乾燥を感じたらこまめに化粧水をつけて肌の水分量をあげましょう。外出時はメイクの上からでも使える霧の細かいミスト化粧水を使うと良いでしょう。
より乾燥が気になる方は、油分が配合されていたり保湿力の高いアイテムを選ぶと、水分の蒸発が抑えられるのでおすすめです。
自分の肌に合ったいつも使用している化粧水の持ち歩きサイズを使用するのが一番安心して使用できます。持ち歩けるサイズの小さいものがあれば購入し、ない場合は小さいサイズの商品の中から自分の肌に合ったものを見つけて購入し、持ち歩くようにしましょう。
マスクをする前のスキンケアを見直すのも大切。
化粧水はしっとりとしたテクスチャーの化粧水を使うのがおすすめです。
また、保湿クリームは油分の多いものに変えると、マスク内の湿度が上がっても、肌が乾燥しにくくなる場合があります。ニキビができやすい方や脂性肌の方は、さっぱりとしたスキンケアを使った方が良い場合もあるため、肌の状態に合わせてスキンケアを選びましょう。
マスクをしていると蒸気や摩擦でメイクがよれやすいため、メイク直しをする機会が多いのではないでしょうか?
マスクを外すとマスク内の水分が蒸発して一気に肌が乾燥してしまいます。その状態でメイクを重ねても、肌がカサついて化粧ノリが悪くなるのです。
化粧水を使用して、しっかりと肌に水分を与えてからメイク直しをするようにしましょう。
梅雨や夏の時期は、汗をかく機会が増えます。マスク内は密閉されているので、汗がそのまま残ってしまうと、乾燥だけでなく肌のかゆみやニキビの原因にも。こまめに汗を拭いて、清潔な状態を保ちましょう。
マスクの内側にガーゼを挟むと、摩擦や乾燥を防げます。ウイルス飛沫対策や花粉の侵入予防の場合、フィルターの機能が高い不織布のマスクを選びますが、化学繊維が使われている場合が多く、肌に負担がかかるでしょう。その場合、医療用のガーゼをマスクの内側に挟むと肌の負担を軽減できます。肌にやさしいコットンを使っているマスクシートもおすすめ。マスクシートは、マスクに合ったサイズに作られているため使いやすく便利です。
喉・鼻が乾燥している時は、寝ている間にもマスクを付けると、蒸気によって保湿ができるでしょう。
ただ、寝ている時に息が苦しくならないように、マスクの素材に気を付ける必要はあります。ガーゼマスクやシルクマスクなどを選んで、快適に過ごしましょう。
マスクによる刺激を受け続けていると、肌はバリア機能が低下して敏感肌に傾きます。敏感肌が続くと、いままでなんともなかった少しの刺激で肌荒れが一気に進行してしまうかもしれません。万が一、湿疹ができたり赤くただれたりして症状が悪化してしまったときは、皮膚科の受診をおすすめします。
肌荒れを悪化させないためにも、何より保湿が大切です。肌と喉のうるおいを守るためにも、基本的なスキンケアを見直しつつ、保湿に優れたマスクを選んでみてくださいね。
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