栄養ドリンクとエナジードリンクは何が違うの!?
栄養ドリンクとエナジードリンクの違いは、「体に対する効果を表現できるかどうか」にあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
栄養ドリンク
栄養ドリンクは、効果を書くことができます。「医薬品」と「医薬部外品」に分類されていて、配合される成分により予防や改善効果が期待できる飲料です。
体への作用があるため、成分配合量の表示が義務付けられています。医薬品と医薬部外品は、体に与える影響の大きさにより以下のように区別されています。
- ● 「医薬品」:病気の治療や予防のために使用し、体の機能を改善するもの
- ● 「医薬部外品」:医薬品と比べて、体に対する効果が穏やかなもの
エナジードリンク
エナジードリンクは、効果を表現することはできません。なぜなら、「食品」に分類される嗜好飲料であり、医薬品のような効果を期待することはできないからです。よって、成分配合量の表示義務もありません。
栄養ドリンクとエナジードリンクの特性的な成分
栄養ドリンクとエナジードリンクには、どのような成分が含まれているのでしょうか?それぞれ見ていきましょう。
栄養ドリンクの特徴的な成分と効果
栄養ドリンクにはさまざまな種類がありますが、代表的な特徴成分として4つご紹介します。
その他、滋養強壮や肉体疲労をサポートする生薬が含まれているものもあります。栄養ドリンクは体への作用が期待されるため、「用法・用量」として飲み方・飲む量が記載されています。必ず、「用法・用量」を守らなくてはいけません。
エナジードリンクの特徴的な成分と注意点
エナジードリンクに添加されている特徴的な成分は次のようなものがあります。
- ● カフェイン
- ● タウリン
- ● グルクロノラクトン
- ● ガラナ
- ● ビタミン
エナジードリンクは、薬ではないからといって多量に飲んでも良いというわけではありません。エナジードリンクを過剰摂取したことで健康被害にあった症例が国内外で多数報告されています。
エナジードリンクには、瓶や缶1本あたりにコーヒー2杯分に相当するカフェインを含むものもあるのです。カフェインの過剰摂取により、めまい・血圧上昇・心拍数の増加・興奮・震え・不安・不眠症・吐き気・下痢などを引き起こす場合もあります。
2021年には世界保健機関(WHO)が妊婦に対してカフェインの摂取量について見解を示しています。カフェインによる胎児への影響は明らかになっていないとしながら、「コーヒーは一日3~4杯までにしましょう」と推奨しています。
【エナジードリンクを飲む際の注意点】
■ 製品の表記をよく読んでから飲みましょう。
■ 子ども・妊婦・授乳婦などカフェインに敏感な人は摂取を控えましょう。
■ ほかのカフェイン含有食品との併用は避けましょう。
■ 一日に何本も飲むことは避けましょう。
■ 服用中の薬がある場合は、カフェインとの併用に問題ないかを確認しましょう。
栄養ドリンクとエナジードリンク、それぞれの飲むタイミング
栄養ドリンクもエナジードリンクも「ここぞ!」という時に飲みたいドリンクですが、飲むタイミングに正解はあるのでしょうか?こちらでは、この疑問にお答えしていきます。
栄養ドリンクを飲むタイミング
栄養ドリンクのパッケージには、「効能・効果」や「用法・用量」が記載されています。表示を確認して、自分の求める効果のある栄養ドリンクを記載されているタイミングで飲みましょう。
栄養ドリンクを飲むタイミングの例としては、次のようなものがあります。
- ● だるさ・疲れを回復したい時
- ● 体力を維持・改善したい時
- ● 集中力を維持 したい時
- ● 虚弱体質(加齢によるものも含む)を伴う体の不調を予防・改善したい時
- ● 肩・首・腰・膝などの不調を予防・改善したい時
- ● 病中・病後の体力低下時の栄養補給をしたい時
- ● 発熱を伴う消耗性疾患時の栄養補給をしたい時
- ● 食欲がわかない時の栄養補給をしたい時
- ● 妊娠・授乳期または産前産後などの栄養補給をしたい時
エナジードリンクを飲むタイミング
ナジードリンクは、嗜好飲料なので自分が飲みたいタイミングで飲むことができます。ただし、前述したとおり、カフェインなどの過剰摂取にならないように飲み過ぎには注意が必要です。
おすすめの使用場面が紹介されている商品もあるので、それを参考にしながら自分に合ったタイミングで飲むとよいでしょう。
栄養ドリンクとエナジードリンクは体への効果に大きな違い!
それぞれの良さを知って飲むタイミングを選ぼう
「栄養ドリンク」と「エナジードリンク」は、似ているようですがそれぞれの特徴に明確な差があることがおわかりいただけたのではないでしょうか?
体への作用が期待できる「栄養ドリンク」は、明確に効果・効能が記載されているので、あなたの症状に合わせて選ぶと改善効果が期待できます。
しかし、単なる嗜好飲料ではないので、用法用量を守って飲む必要があります。
一方で、「エナジードリンク」は 嗜好品として楽しむものです。美味しいからといって飲み過ぎてしまうと、体調を崩す心配があるので、飲み過ぎには注意しましょう。
この違いを理解したうえで、毎日をイキイキと過ごすためのアイテムとして生活にとり入れてみてはいかがでしょうか。
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