管理栄養士ライター高村恵美
12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。
スビタミンDはカルシウムとともに丈夫な体を維持するために不可欠な成分です。しかし、大半の人は食物摂取から必要量を満たしていません。
だからといって摂り過ぎも体に害を及ぼすリスクがあります。毎日いきいきと過ごすためにも、ビタミンDが豊富な食品と一日の摂取目安量について知っておきましょう。
食事から摂るのが難しい人は、サプリメントから補給するのもよい方法です。サプリはどれがいいか迷っている人に向けて、選び方もお伝えしているので参考にしてみてください。
ビタミンD(別名カルシフェロール)は、油に溶ける性質を持ったビタミンの一種です。骨や歯の構成成分として知られるカルシウムと相性が良く、カルシウムとともに丈夫な体と健康を維持するために欠かせません。
ビタミンDを体に供給する方法は2パターンあります。一つ目は日光を浴びる、二つ目は食品からの補給です。
日本人の5割ほどの人が不足しているといわれており、外出が減ると、さらに不足するリスクが高まります。一日15分~20分は、顔や腕を出して外出するのがおすすめです。
日本人の食事摂取基準(2020年版)によってビタミンDの目安量が設定されています。
※1目安量は、一定の栄養状態を維持するのに十分な量であり、目安量以上を摂取している場合は不足のリスクはほとんどない量です。
※2耐容上限量は、この量以上を長期的に摂り続けることで健康を害するリスクがあるという量です。
こちらの目安量は、適度な日光浴により体内でビタミンDがつくられているのを前提に設定されています。しかし、季節や住んでいる地域・日照時間などによってビタミンDの生成量には個人差があります。
とくに、日光を浴びる機会が少ないと感じる人は、食品からのビタミンDを多めに摂るようにしましょう。
なお、「国民健康・栄養調査」(2019年)によると、日本人のビタミンD摂取状況は、成人の男性で平均7.4μg/日、女性で平均6.4μg/日であり、男女ともに必要量を満たしていません。
ビタミンDを天然に含んでいる食品はごく一部に限られており、おもに魚介類・卵類・キノコ類に多く含まれています。一方で、穀物や肉類にはほとんど含まれていません。
※可食部とは、食べられる部分です。例えば、魚であれば、内臓・ヒレ・骨などを除いたものをいいます。
参照:文部科学省「食品成分データベース」この表を見てわかるとおり、ビタミンDは圧倒的に魚介類に多く、日本人のビタミンDの摂取源は約8割が魚介類によるものです。しかし、年々魚離れが進んでおり、ビタミンD不足に拍車をかけています。
ビタミンD不足を食い止めるために、ビタミンDを効率的に摂る方法も知っておきましょう。ビタミンDは油に溶ける性質があるため、脂質を含む魚や卵といった動物性食品のほうが効率よく体に吸収されます。
また、キノコ類も油で調理すると吸収率を上げることが可能です。
ビタミンDは一般的な食生活では不足しがちな成分です。とくに、「魚をあまり食べない人」「こまめにUVケアをしている人」「外出が少ない人」はサプリメントで補うのがよいでしょう。
サプリメントを選ぶ際にチェックしたいポイントは、次の3つです。
ビタミンDには、「植物由来のビタミンD2」と「動物由来のビタミンD3」があります。ビタミンD3は日光を浴びると体内でもつくられますが、UVケアをこまめにしている人では不足しがちです。
ビタミンD2とビタミンD3はどちらも同じ働きをしますが、ビタミンD3のほうがビタミンD2よりも有用性が大きく、持続時間が長い点が報告されています。
そのため、サプリメントを選ぶ際は「ビタミンD3」が配合されているものを選ぶとよいでしょう。
前述したとおり、ビタミンDの摂取目安量は、成人では男女ともに8.5μg/日となっています。
しかし、これは、あくまで「良好な栄養状態を維持するのに必要な量」です。ビタミンDに特化したサプリメントであれば、多くの商品が25μg以上配合されています。
成人の耐容上限量である100μg/日を超えないように、自分の食生活に合わせて選ぶとよいでしょう
栄養補給は毎日の積み重ねが大切です。毎日忘れずに飲み続けられるように、自分好みの形状の商品を選びましょう。ビタミンDのサプリには、おもに次の3タイプがあります。
自分に合ったタイプを選んで、続けやすいものを見つけましょう。
ビタミンDは、カルシウムとともに私たちの丈夫な体と健康維持に必要不可欠な成分です。日光を浴びると、体内でつくり出すこともできます。
しかし、外出が減っている人やUVケアをこまめにしている人では不足しがちです。さらに、ビタミンDは一部の食品にしか含まれておらず、日本人では供給源の8割を魚介類に由来しています。
しかし、日本人は年々魚離れが進んでおり、ビタミンD不足に拍車がかかっているのです。
さらに、忙しい毎日を送っている現代人にとって、毎日栄養バランスを考えて食事を準備するのは簡単ではありません。そんな現代人には手軽にビタミンDが補給できるサプリメントがおすすめです。
ぜひ、今回ご紹介したサプリメントの選び方を参考に自分に合ったサプリメントを見つけてみてください。
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