管理栄養士ライター高村恵美
12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。
お酒のあとに「しじみ」の味噌汁で体を休める人は多いのではないでしょうか。しじみのエキスが溶け込んだ汁は、じんわりと体を労わってくれます。
なかには、“小さなしじみの身は、取るのが面倒”といった理由で、身を食べない人もいるようです。しかし、しじみの身には多くの栄養がまだまだ残っています。
しじみの栄養を余すことなく頂くためにも、正しい砂抜き方法をマスターしましょう。
また、良いことづくしの冷凍保存についてや、しじみの味噌汁以外のレシピも紹介するので参考にしてみてください。
しじみの身は食べていますか?しじみは出汁(エキス)だけでなく、身にも栄養がたっぷりと残っています。
しじみには、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛などのミネラルが含まれていますが、これらは水には溶け出しにくいのです。
そのため、身を捨てることはこれらの有用成分を捨ててしまっていることになります。
一方で、しじみ料理を食べたときに、砂のジャリッとした食感があると、残念な気持ちになりますよね。
なかにはこれが理由で、「しじみの汁だけ飲んで、身は食べない」という人もいるようです。正しいしじみの砂抜き方法をマスターして、身の栄養も無駄なく食べましょう。
しじみの砂抜きは、難しいイメージが強いかもしれません。そんな方も、この砂抜き方法なら確実に砂を抜くことができます。
【用意するもの】
【手順】
【ポイント】
「しじみは鮮度が命。冷凍保存なんてもったいない!」そんな声が聞こえてきそうですが、しじみは冷凍保存がおすすめです。
しじみを冷凍保存するメリットを知れば、“生ではなくあえて冷凍しよう”と思うかもしれません。では、しじみを冷凍するメリットをお伝えしましょう。
■しじみは冷凍するとうまみが急増!
しじみを冷凍すると、細胞のなかにある繊維が壊れ、なかから酵素が出てきます。その酵素がタンパク質を分解して“うまみ成分”を作り出してくれるのです。そのため、うまみがアップすると考えられます。
■長期保存ができる
生のしじみの保存目安は、長めに見ても冷蔵庫でおよそ1週間ほどです。
冷凍保存したしじみの保存目安は、およそ3か月になります。冷蔵庫の奥で腐らせてしまうことが減って、節約にもなりそうです。
■時短になる
砂抜き済みなので、使いたいときにすぐに使うことができます。凍ったまま、加熱調理に使いましょう。
①砂抜きしたしじみを、1回分ずつ冷凍用保存袋に入れます。
②①の空気を抜いて、袋の口を閉めます。
③冷凍庫に入れて、一晩以上冷凍したら完了です。
使用する際は、解凍せずに凍ったまま使いましょう。茹でる場合や蒸したりする場合は、高温のところに、凍ったままのしじみを入れるのが、おいしく調理するポイントです。
お酒好きな人におすすめしたい「しじみ」。お酒の後に飲むしじみの味噌汁は格別ですよね。一方で、「味噌汁以外のレパートリーがない」という声も多く耳にします。
そこで、今回は、お酒のおつまみにピッタリの「しじみのアヒージョ」、お酒のシメにおすすめの「しじみのラーメン」、洋風で楽しむ「しじみのミルクスープ」をご紹介します。
まずご紹介するレシピは、キャンプ料理でも人気の「アヒージョ」をしじみでアレンジしてみました。
【材料】(2人分)
【作り方】
次にご紹介するレシピは、インスタント麺で簡単!なのに本格的な味わいの「しじみの塩ラーメン」です。
【材料】(2人分)
<トッピング>
【作り方】
最後にご紹介するレシピは、体が温まる「しじみのミルクスープ」です。
【材料】(2人分)
【作り方】
しじみの小さな身には、多くの栄養素がギューッと詰まっています。料理で使った際は、汁だけでなく身もおいしく食べて栄養素を余すことなく頂きましょう。
難しいイメージのあるしじみの砂抜きも、やってみると意外と簡単です。また、しじみは冷凍保存することで、旨味がアップして、料理の時短にもなります。王道の味噌汁だけでなく、いろいろな料理に使って楽しみましょう。
とはいえ、忙しい現代人は、しじみ料理を作るのが難しいという方も多いですよね。そんな方は、しじみに含まれる栄養素が凝縮されたドリンクで栄養補給するのもおすすめです。しじみパワーで毎日イキイキと過ごしましょう。
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