美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
「エキストラバージンオリーブオイルとオリーブオイルの違いは何だろう?」と悩んでいる方、いらっしゃいませんか?
エキストラバージンオリーブオイルとオリーブオイルは、似ているようですが、実は根本的な製造方法が異なるのです。エキストラバージンオリーブオイルの見分け方も解説していますので、世界基準のオリーブオイルを手に入れたい方は必見です。
ぜひ参考にして、健康習慣のため効果的にエキストラバージンオリーブオイルを取り入れましょう。
エキストラバージンオリーブオイルとは「酸度0.80%以下でオリーブ特有の香りや味わいが豊かなもの」と定められた基準をクリアしたバージンオリーブオイルです。では、バージンオリーブオイルとは何でしょう。
バージンオリーブオイルは「絞っただけで精製していない、一番搾りのオリーブオイル」です。バージンオリーブオイルは、酸度の違いや味、香りを評価して4つのグレードに分類されます。
エキストラバージンオイルは、グレードのなかでも最上級の等級に位置するオリーブオイルです。
参照:TRADE STANDARD APPLYING TO OLIVE OILS AND OLIVE POMACE OILS/国際オリーブ協会
「酸度」は、オリーブオイルを製造する過程で発生する「遊離脂肪酸」の量で決まります。
遊離脂肪酸はオリーブの実を収穫した瞬間から増加しますが、一度オリーブオイルに加工してしまえば遊離はほとんど進行しません。
したがって、酸度の低いものほど良質で新鮮なオリーブオイルといえます。ちなみに、酸価も酸度と同じく油脂の酸化程度を表す指標です。
酸度がオイル100g中に含まれる遊離脂肪酸の量を表しているのに対し、酸価はオイル1g中に含まれる遊離脂肪酸を中和するために必要な水酸化カルシウムの量をあらわしています。
エキストラバージンオリーブオイルとオリーブオイルの大きな違いは、製法です。エキストラバージンオリーブオイルは、オリーブを絞ってろ過したあとの人為的な加工は一切おこなっていません。
一方で、オリーブオイルは精製したオイルにエキストラバージンオリーブオイル、またはバージンオリーブオイルをブレンドして仕上げています。
エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの香りや味をダイレクトに感じるのに対し、オリーブオイルはマイルドな風味です。
そのため、オリーブの香りを楽しむ生食用にはエキストラバージンオリーブオイル、加熱用にはオリーブオイルが用いられる傾向にあります。
ちなみに、日本でよく聞く「ピュアオリーブオイル」は国内だけの呼び名です。正式にはオリーブオイルに分類されるため、海外の商品を選ぶ際には留意しましょう。
「日本のエキストラバージンオリーブオイルは偽物が多い」と聞いたことはありませんか?市場に出回っている9割が偽物という説もあるほどです。
原因のひとつに「日本農林規格(JAS)」が定めるオリーブオイルの品質規格と「国際オリーブ協会」が定める規格が異なる点が挙げられます。
国際オリーブ協会では「酸度0.8%以下で香り・味ともに優れているもの」と明確な基準が定められています。一方、日本農林規格(JAS)では、エキストラバージンオリーブオイルに対する基準がありません。
そのため、日本では酸度が0.8%以下でなくてもエキストラバージンオリーブオイルを謳うことが可能です。
エキストラバージンオリーブオイルとして市場に出回っていても、世界基準のエキストラバージンオリーブオイルとは品質が異なる点が「偽物が多い」といわれる所以でしょう。
参照:TRADE STANDARD APPLYING TO OLIVE OILS AND OLIVE POMACE OILS/国際オリーブ協会
日本の市場には、世界基準を満たしていないエキストラバージンオリーブオイルが多く出回っています。
では、どのようにして世界基準を満たしたエキストラバージンオイルを見分ければよいのでしょうか。
世界基準のエキストラバージンオリーブオイルを選びたいときは「酸度」「産地」「容器」「価格」に注目してみてください。詳しく紹介します。
国際オリーブ協会が定めるエキストラバージンオイルの基準は0.8%以下です。まずは、酸度が何%かをラベルで確認しましょう。
英字表記されている場合は「acid」や「acidity」と書かれている欄の数字が0.8以下か確認してみてください。
参照:TRADE STANDARD APPLYING TO OLIVE OILS AND OLIVE POMACE OILS/国際オリーブ協会
産地を確認する際は、どの国のどこの州で、どこの農園で作られているかをチェックできるとよいでしょう。純粋なエキストラバージンオイルであれば、明確に産地を記載しているはずです。
エキストラバージンオイルは繊細な風味が特徴です。生産者は、丹精込めて作ったエキストラバージンオイルの風味を守りたいと考えるでしょう。
斜光ビンや陶器に入っているものは「エキストラバージンオイルを鮮度のよい状態で届けたい」との生産者の気持ちが込められていると考えられます。
世界基準のエキストラバージンオリーブオイルは、決して安価ではありません。なぜなら、国際オリーブ協会の定める基準を満たすオリーブオイルは少なく、希少価値の高いものだからです。
また、国産のオリーブオイルが少ないため海外からの輸入品が多く、輸送費がかかるのも価格が割高になる理由のひとつでしょう。
エキストラバージンオリーブオイルを選ぶ際は、価格相場を考慮し、適正な価格設定がされているかに注目してみてください。
オリーブオイルと聞くと健康によいイメージを抱く方は多いでしょう。エキストラバージンオリーブオイルは、健康維持に欠かせない以下の成分を含有しています。
オリーブオイルでもオレイン酸が豊富に含まれている点では同じです。しかし、オリーブオイルは精製してからオイルをブレンドして作られています。
オリーブの栄養をダイレクトに摂取したいのであれば、純粋なオリーブのみを使用しているエキストラバージンオリーブオイルを選ぶとよいでしょう。
エキストラバージンオリーブオイルは、フルーティーで繊細な味わいが持ち味です。独特の香りと味わいを活かすなら、加熱せずに生で使用する方がよいでしょう。
たとえば、マリネやサラダにかけたりパンにつけたりするのがおすすめです。エキストラバージンオリーブオイルは飲みやすくさらりとした口当たりをしているため、そのまま飲んだりジュースにまぜたりしてもおいしく摂取できます。
手軽に食事に取り入れたいのであれば、毎日の食事に追加するのが簡単です。納豆や味噌汁に少したらすだけでオリーブオイルの風味がプラスされ、コクのある味わいが楽しめます。
今回は、エキストラバージンオリーブオイルとオリーブオイルの違いや、エキストラバージンオリーブオイルのおすすめの使い方を紹介しました。
エキストラバージンオリーブオイルは、健康維持に大切な「オレイン酸」や「ポリフェノール」を豊富に含んでいます。
ぜひ、紹介したおすすめの使い方を参考にして毎日の健康習慣に取り入れてみてください。
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