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【医師監修】花粉症でも洗濯物は外干し可能?部屋干しする際の注意点や花粉の付着を減らして外干しする方法

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2024/01/19

花粉症だけど洗濯物を太陽にあてたい、でも花粉の付着はなんとしても避けたい、と花粉シーズンにおとずれる洗濯の悩み…花粉を避けるには室内干しに切り替えるのがベストですが、どうしても外干ししたいときは、洗濯物に花粉が付着しにくくなるように対策を講じる必要があります。
外干しの場合は花粉の付着量を極力減らし、部屋干しの場合はしっかり乾くように、それぞれの干し方のポイントを押さえておきましょう。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。

 

花粉症の人は花粉シーズンにどうやって洗濯してるの?

花粉症の人にとって悩ましいのが、花粉シーズンの洗濯物。外に干してしっかりと乾かしたいけれど、花粉が付着するとなると考えものです。
花粉シーズンに洗濯物を外に干すと花粉が衣類に付着し、洗濯物を取り込む際に衣類に付着した花粉が室内に入り、部屋の中で花粉が浮遊します。花粉が多く飛んでいる季節は花粉を室内に入れないため、洗濯物はできるだけ外に干さず、部屋干しした方がよいでしょう。どうしても外に干したいときは、できるだけ花粉が付着しないための対策をして外干しするようにしましょう。

 

花粉症だけど洗濯物を外干ししたいときはどうすればいい?

花粉が飛散するシーズンに、洗濯物を外干しするのは室内に花粉を取り込んでしまうリスクが伴います。それでも洗濯物は外に干したいと思う人は、いくつかのポイントを押さえて干すようにしましょう。

洗濯時に柔軟剤を使用する

冬になると、衣類の静電気が気になる人もいるのではないでしょうか。静電気は花粉を引き寄せるはたらきがあるため、静電気が発生する衣類を外干ししていると花粉が付着しやすくなってしまいます。
ここで使いたいのが柔軟剤です。柔軟剤には、衣類をやわらかくする効果だけでなく、衣類の静電気の発生を抑えるはたらきもあります。外干しの際には、洗濯の仕上げに柔軟剤も使うようにしましょう。

花粉の飛散が少ない日をねらう

天気によって、花粉の飛びやすい日があります。毎日外干ししたいところですが、天気を見極めながら、花粉の飛散が少ない日をねらって外干しするとよいでしょう。花粉が飛びやすい日は、下記の特徴があります。

  • ・ 晴天で、空気が乾燥している日
  • ・ 風が強い日
  • ・ 雨が降った翌日

晴れてかつ空気が乾燥している日は、森林から遠く離れた都市部まで大量の花粉が飛散します。風が吹いていればなおさら。また、雨が降った翌日に花粉が飛びやすいのは、雨によって地面に落ちた花粉が乾いて空中に巻き上げられてしまうためです。よって、上記の天気の日は、なるべく外干しは避けましょう。

花粉が飛散するピークの時間帯を避けて干す

住んでいる地域にもよりますが、花粉が飛散するピークの時間帯は1日に2回あるとされています。1回目は、早朝に山から飛んでくる花粉が都市部に流れてくる午前11時頃から15時頃にかけて。2回目は、日中より気温が低下して空気の対流が起き、上空の花粉が舞い降りてきたり、地面に落ちていた花粉が舞い上がったりする夕方の18時頃です。この2つの時間帯を避けた時間帯なら、花粉をなるべく付着させない外干しが可能でしょう。

花粉症で洗濯物を干すときに気を付けたい時間帯

洗濯物は、花粉の飛散量が少ない早朝の時間帯を狙って干しはじめましょう。花粉は濡れている洗濯物に多く付着しますが、早朝に干せば花粉の飛散がピークを迎える時間までに洗濯物がある程度乾くので、花粉の付着量を減らせます。ただし、朝から花粉が飛ぶ日もあるので、天気予報や花粉飛散情報といった花粉の状況を確認してから洗濯してください。

花粉症は夜の洗濯&外干しも要注意

花粉は夜間でも飛散しています。昼間との気温差による空気の対流や人の動きによって、地面に落ちていた花粉が舞い上がったり、上空の花粉が落ちてきたりするのです。そのため、花粉が多い時期には、夜の洗濯や外干しをしたい気持ちはぐっとこらえて、室内干しに切り替えましょう。

衣類の素材に注意する

衣類の中でも花粉が付着しやすいタイプと付着しにくいタイプがあります。外干しする際は、花粉が付着しにくい衣類だけ干すようにしてもよいかもしれません。一般的に、ウールは綿などに比べて花粉が付着しやすい素材です。また、ポリエステルでできたフリース素材の衣類も静電気が起きやすく、花粉が付着しやすいとされています。一方で、静電気の起こりにくいのが、綿素材や凹凸の少ない生地です。衣類の素材やつくりも見ながら、外干しする洗濯物を見極めるようにしましょう。

花粉対策用洗濯物カバーを使う

洗濯物カバーは、物干しカバーや雨よけカバーとも呼ばれる、ホコリや雨、花粉から洗濯物を守る便利なアイテムです。テントタイプやシートタイプといった、さまざまな形があり、それぞれ特徴は異なります。使い方は簡単で、洗濯物の上からカバーを覆うだけ。雨やホコリはもちろん、花粉から洗濯物を守ってくれます。

軽く乾燥機にかけてから干す

衣類乾燥機を使えば、洗濯物を花粉にさらさず、部屋干しの生乾きの嫌なにおいにも悩む必要もありません。しかし乾燥機は便利な反面、電気代を多く使用するため、頻繁に使うのは避けたい人もいるでしょう。しかし、たった15分程度乾燥機にかけてから外干しすれば、短時間で洗濯物が乾きます。乾燥機を持っている人は、軽く乾燥機にかけてから外干ししてもよいでしょう。

洗濯物を取り込む際に花粉をはらう

洗濯物を取り込む際には、花粉を十分に振りはらってから取り込みましょう。花粉をしっかりと落とせば、家に入る花粉の量を抑えられます。ただし、振りはらったときに花粉を吸い込んでしまう可能性があります。マスクやメガネなどで花粉を吸い込みや付着をガードしましょう。

毛布や布団の外干しは一工夫を

毛布や布団といった外干しマストなアイテムは、干す際には体に触れる面を内側にして、取り込むときにはパンパン叩かずに両面を手ではらいましょう。取り込んだ後は、掃除機などを使って花粉を吸い取ると、しっかり花粉を取り除けます。また、起毛タイプの寝具や静電気がおきやすい素材は避けて、綿や絹といった花粉がつきにくい素材を選ぶのも大切です。

洗濯物を取り込んだら床を拭く

洗濯物を取り込んだら、床を拭くようにしましょう。取り込む際に、洗濯物についた花粉や窓から入った花粉が室内に入って床に落ち、落ちた花粉が舞うと花粉症の人は症状が現れる恐れがあります。室内に入った花粉はきちんと拭き取って、花粉が舞い上がらないようにしましょう。空気清浄機を利用するのもおすすめです。

サンルームなら花粉症でも洗濯物を日光にあてられる

「洗濯物の外干しは花粉が心配、でも晴れた日には日光にあてたい」と思ったら、サンルームの設置を検討してみてはいかがでしょう。日光がたっぷり入るサンルームを1階や2階のベランダに設置すれば、花粉をよけながら洗濯物を太陽の下で干せます。ただし、洗濯物を乾かすには空気の循環が必要です。花粉の少ない時間帯を選んで窓を開ける、サーキュレーターで風を送るといった工夫をしましょう。

 

花粉症対策で部屋干しする際のポイント

洗濯物の干し方にとくにこだわりがない人は、花粉が付着する心配のない部屋干しで洗濯物を乾かしましょう。とはいえ、部屋干しでは完全に乾かなかったり、生乾きのにおいが気になったりする人もいるでしょう。ここでは部屋干し時に気をつけたいポイントを紹介していきます。

風通しのいい場所に干す

部屋干しする際には、風通しのいい場所に干すようにしましょう。リビングなら、空気の通り道となっている部屋の中央部に。浴室に干す場合は、できる限り水分を除去してから換気扇を回して干します。浴室乾燥機が付いている場合は、乾燥・換気・暖房機能を使い分けて上手に利用しましょう。

干し方を工夫する

洗濯物を干すときに少し工夫を加えるだけで、生乾き臭の防止になります。たとえば、洗濯物同士をできるだけ密着させずに干すようにするだけでも、乾く速度が変わるのです。厚手の衣類の場合は服に空間を作るようにして干し、ポケットやフードが付いている洗濯物は生地の重なりをなるべく避けるようにしましょう。

角ハンガーならアーチ干しに

洗濯物を乾きやすくするには、なるべく空間を作って空気に触れやすくするのが鉄則。角ハンガーを使って洗濯物を干す際には、両端に面積の大きな洗濯物を干して、真ん中にいくに連れて小さい洗濯物を干すアーチ干しがおすすめです。中心に空間ができて風通しがよくなるので、洗濯物が乾きやすくなります。

除湿機能やサーキュレーターを活用する

部屋の湿度が高いと洗濯物が乾きにくくなるため、エアコンの除湿機能を使いましょう。サーキュレーターや扇風機があるなら、洗濯物に直接風を当てるようにすれば早く乾きます。

 
花粉シーズンは朝イチの床掃除を習慣に

家の中に入った花粉は、空中を漂いながらゆっくりと床へ落ちていきます。つまり、歩くたびに花粉が舞い上がってしまうのです。床にたまっている花粉を効率よく取り除くには、朝イチの床掃除が有効。花粉が舞い上がらないように、フローリングモップやフロアワイパーを使った拭き掃除を習慣化して、室内の花粉量を減らしましょう。

 
監修医師からのアドバイス

花粉症対策として花粉の吸い込みや付着を抑えるためにマスク、メガネの着用をする人は多いでしょう。しかし、それだけでは対策は不十分です。
花粉症対策には、花粉を室内に取り込まないことも重要なポイントとなります。
室内への取り込みを抑えるには、外出した後は室内に入る前に洋服に付着した花粉を払い落とす、花粉が付着しやすい衣類は避ける、外出後はうがいや洗顔などをする、などの対策が有用です。
また、洗濯物を室内に干すことも推奨されています。
乾燥機や浴室乾燥設備がある人は、花粉症の時期の外干しはできるだけ控えるようにしましょう。どうしても外干ししたいときは、今回ご紹介した対策方法を試してください。
部屋干しする場合も、生乾きなどを予防する対策がありますのでぜひ試してみましょう。

毎年つらい症状に悩まされる人は、除湿器やサーキュレーターなど花粉症時期の部屋干しに便利なグッズを揃えておくのもおすすめです。

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