肌の乾燥対策には、保湿クリームがかかせません。しかし「保湿クリームの役割とは?」「保湿クリームの正しい使い方がわからない」と考えている方は多いでしょう。
保湿クリームは、スキンケアとして顔に塗ってもボディクリームとして身体に塗っても使用可能。乾燥対策のためにも、ひとつはマストで持っておきたいアイテムです。
本記事では、保湿クリームの選び方と使い方を解説します。ぜひ参考にして保湿クリームを活用してみてください。
目次
保湿クリームの役割とは
保湿クリームは、肌に含まれている水分を蒸発させないよう角質層にうるおいの膜をはり、肌を保護する役割を担っています。
肌のうるおいを守っているのは「皮脂」です。しかし、皮脂は20代以降徐々に減少します。
「年齢を重ねるごとに乾燥が気になってきた」と感じる方が多いのはこのためです。
保湿クリームには皮脂を補う役割があるため、とくに30代以降の方は積極的に保湿クリームの使用をおすすめします。
保湿クリームと乳液・化粧水の違い
保湿クリームと乳液・化粧水は、油分と水分のバランスが異なります。保湿クリームは多くの油分を含んでいるのに対し、乳液は水分と油分をバランスよく配合しており、化粧水は水分がメインです。
化粧水で水分を与えた肌に、乳液と保湿クリームでフタをするイメージを思い浮かべてもらうとわかりやすいでしょう。
また、保湿クリームは油分が多いぶん、乳液よりも重めのテクスチャーになるのも特徴です。
保湿クリームの選び方
肌の乾燥が進むと、かゆみや小じわの原因になったり肌のツヤが失われたりします。保湿クリームを使用して、肌を乾燥から守りましょう。
しかし「どの保湿クリームを選べばよいかわからない」と悩む方もいるでしょう。そこで、保湿クリームを選ぶ際に押さえておきたいポイントを3つ紹介します。
複数の保湿成分を配合しているものを選ぶ
保湿成分と聞くと、ヒアルロン酸やコラーゲンを思い浮かべる方は多いでしょう。実は、保湿成分には多くの種類があり、それぞれ役割が異なります。
効率よく肌を保湿するなら、複数の保湿成分を配合している保湿クリームがおすすめです。配合成分はパッケージに記載されているので、商品を選ぶ際にチェックしてみてください。
有効成分配合の「医薬部外品」なら乾燥による肌トラブルにも対応
乾燥肌は、肌荒れやくすみなどの肌トラブルが起きやすい状態です。乾燥による肌トラブルを防止したいなら「医薬部外品」の保湿クリームをチェックしましょう。
医薬部外品は、厚生労働大臣や都道府県知事により効果・効能が認可された有効成分を一定濃度配合しているものです。
作用の強さは化粧品と医薬品の中間に位置しており「薬用化粧品(薬用クリーム)」とも呼ばれます。
医薬部外品に該当する保湿クリームの有効成分には、以下のようなものがあります。
ぜひ参考にして、肌悩みに合わせた有効成分配合の保湿クリームを選んでみてください。
好みのテクスチャーなら使いやすい
テクスチャーのチェックも大切です。保湿クリームは油分が多いほどコクのある重めの質感に、水分が多いほどみずみずしい軽めの質感になります。
油分が多いと保湿力も高くなりますが、ベタつきやすくなるのが難点です。べたつきが気になる方は軽めのテクスチャー、密着感や持続力を重視したい方は重めのテクスチャーなど、使いやすい質感のものを選びましょう。
保湿クリームの使い方
保湿クリームは、ただ塗ればいいわけではありません。せっかくよい保湿クリームを選んでも、誤った使い方をしてしまうと効果は半減してしまいます。保湿クリームを活用するためにも、正しい使い方をおさえておきましょう。
顔に使用する場合はスキンケアの一番最後に塗る
保湿クリームは、基本的にはスキンケアの最後に使用します。化粧水→美容液→乳液→保湿クリームの順番に使用しましょう。
化粧水や美容液で整えられた肌に、保湿クリームでフタをしてうるおいを閉じ込めます。
朝のスキンケアは化粧崩れを防止するために薄めに塗り、夜のスキンケアはしっかり塗るなどタイミングによって塗り方を工夫するのもおすすめです。
ただし、アイテムによっては塗るタイミングが決められているものもあります。保湿クリームは使い方を確認してから使用しましょう。
ボディクリームとして身体に使用する場合は入浴後10分以内
ボディクリームとして使用する場合は、入浴後5~10分以内に身体に塗りましょう。
入浴後の肌は適度に水分が残っており、保湿クリームの油分と乳化して肌になじみやすい状態です。
また、身体があたたまっている状態は角質がやわらかくなるため、保湿成分が浸透しやすくなっています。
入浴後は急激に肌が乾燥するため、なるべく早いタイミングで保湿するのが大切です。肌にうるおいを閉じ込めるイメージで塗りましょう。
使用する量はパール粒大が目安、脂性肌の方は厚塗りに注意
保湿クリームの使用量は、パール粒大が目安です。保湿したいからといって多く塗りすぎると、べたつきの原因になるので注意しましょう。
一方で、少なすぎると塗り広げるときに摩擦が起きて肌に負担をかけてしまいます。
また、脂性肌の方は保湿クリームの厚塗りに注意しましょう。脂性肌を保湿しすぎると、かえってニキビや肌荒れを引き起こす原因になります。
Tゾーンや小鼻などの皮脂が多い部分は薄く、目元や口元などの乾燥が気になる部分には重ねて塗るなど、自身の肌状態に合わせて使用しましょう。
使用量に迷ったときは、各商品の推奨量を目安に少しずつ調整するのがおすすめです。
やさしく塗り広げてハンドプレスでなじませる
保湿クリームはやさしく塗り広げましょう。力を入れすぎると肌の摩擦が起こり、肌トラブルの原因になります。
また、ムラのないよう顔全体に薄く塗り広げるのも大切です。ムラ塗りを防ぐには、額・頬・鼻・あごなどポイントにのせてから塗り広げるとよいでしょう。
顔全体にクリームがのったら、手のひらで包み込むようにやさしくハンドプレスでなじませます。クリームが肌に残っていると感じたら、ティッシュでやさしくオフしましょう。
肌の乾燥を防止しよう
今回は、保湿クリームの選び方や使い方を詳しく解説しました。保湿クリームには油分が多く含まれており、肌の水分を閉じ込めておく効果があります。
一方で、使い方を誤ると、かえって逆効果になったり効果が半減したりしてしまうものです。
保湿クリームは適量を使用し、肌質に合わせて量を調整しましょう。
また、保湿クリームを塗るときは摩擦を起こさないよう優しく塗り広げることも大切です。保湿クリームを正しく使用して肌の乾燥を防ぎ、うるおいのある肌を保ちましょう。
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