乳液とクリームの違いは？

乳液とクリームは、どちらも保湿に欠かせないケアアイテムです。しかし「乳液とクリームの違いは何だろう？」「結局どっちを使用すればいいの？」と悩んでいる方もいるでしょう。乳液とクリームの違いを詳しく解説します。

乳液とは水分と油分をバランスよく含んだ肌なじみのよい保湿アイテム

乳液とは、水分と油分をバランスよく含んだ保湿ケアアイテムです。水溶性の保湿成分が多く含まれており「肌にうるおいをあたえる」役割と「肌にうるおいを閉じ込める」役割の両方の働きを担います。
また、クリームに比べるとみずみずしいテクスチャーで肌なじみがよいのも特徴です。スキンケア後のベタつきが苦手な方や、皮脂が過剰に分泌されて肌がベタついているときに適しています。

クリームとは油分を豊富に含んだ保湿維持効果の高い保湿アイテム

クリームとは、油分を豊富に含んだ保湿ケアアイテムです。化粧水で水分をあたえた肌に油膜をはり、水分の蒸発を防いで長時間うるおいを閉じ込めます。
肌にフタをする効果があるため、外的刺激から肌を保護する役割も担っています。
また、乳液よりもこっくりとした濃厚なテクスチャーなのも特徴です。肌をしっとりと保湿したいときや密着性を重視したい方に向いています。

乳液とクリーム両方使う？使い分ける3つのポイント

肌タイプに合わせて使い分け・使用量を調節する

乳液とクリームは、自身の肌タイプに合わせて使用量を調節しましょう。

乾燥肌・敏感肌タイプ

乾燥肌・敏感肌タイプは肌が乾いた状態です。乳液とクリームを併用して、水分と油分を補いましょう。とくに乾燥が気になる部分には、クリームを重ね塗りするのもおすすめです。
敏感肌タイプの方は、エタノールや香料などの刺激物が入っていない「低刺激性」のアイテムを使用しましょう。

脂性肌タイプ

脂性肌は、皮脂が過剰に分泌された状態です。しかし、保湿を怠ると肌が乾燥してかえって皮脂の分泌をうながしてしまいます。
乳液を使用し、きちんと保湿ケアをおこないましょう。ベタつきが気になる方は、さらりとした質感の乳液を選ぶのがおすすめです。

混合肌タイプ

混合肌タイプは、乾燥肌と脂性肌が混在しています。化粧水と乳液をベースに、乾燥しやすい頬や口元にはクリームを使用するなどしてアイテムを使い分けるのがおすすめです。Tゾーンにクリームを使用する場合は、塗りすぎないよう注意しましょう。

季節に合わせたスキンケアをおこなうのもおすすめ

肌の季節に合わせて乳液とクリームを使い分けるのもおすすめです。たとえば、夏は汗をかきやすく皮脂の分泌が盛んな季節。
肌がベタつきやすいため、乾燥が気になる方以外は乳液のみの保湿でもよいでしょう。一方、冬は空気の乾燥や暖房の影響で、肌が本格的に乾燥する季節です。乳液とクリームをしっかり使用して保湿をおこなう必要があります。
では、春や秋はどうでしょう。春や秋は寒暖差が激しいため、自律神経が乱れやすくなる季節です。自律神経の乱れは肌のバリア機能を低下させ、肌荒れを引き起こします。
肌を保護するためにも、乳液やクリームでしっかり保湿ケアをおこないましょう。ベタつきが気になる方は、乾燥しがちな頬や口元、目元を中心にクリームを塗ってみてください。

肌の調子に合わせたアイテムを使用する

肌の状態は生活スタイルやストレスで変化します。たとえば、ニキビや毛穴汚れです。「ニキビに油分をあたえない方がよいのでは」と思われがちですが、ニキビも毛穴汚れも乳液やクリームを使用した保湿ケアは欠かせません。
ただし、油分の多すぎる乳液やクリームはニキビや毛穴の開きを誘発する可能性があるので注意が必要です。ニキビや毛穴ケアには「グリセリン」や「ヒアルロン酸」などの水溶性の保湿成分が含まれているアイテムを選ぶとよいでしょう。

乳液とクリームの使い方｜スキンケア基本の順番

スキンケアの基本は「水分の多いものから順番に使用する」です。水分を多く含む化粧水を先頭に、乳液、クリームの順番に使用しましょう。美容液を使用する場合は、乳液の前に塗るのが一般的です。
「乳液先行型」と呼ばれるスキンケア法もありますが、乳液先行型はブースターとしての役割をもつ乳液のみ効果のある方法です。基本の順番をベースにしつつ、アイテムごとの使用方法を確認してスキンケアをおこないましょう。

乳液とクリームの効果的な塗り方

乳液やクリームを上手に使い分けても、塗り方が間違っていては効果が半減してしまいます。活用するために、塗り方にも気を配りましょう。乳液とクリームの効果的な塗り方を紹介します。

化粧水がしっかりなじんでから使用する

保湿ケアは、化粧水が肌にしっかりなじんだのを確認してからおこないましょう。
化粧水がなじまないうちに乳液を塗ると、化粧水が浸透しにくくなったり、乳液の濃度が薄くなり塗り広げるときにムラができたりする場合があります。
まずは、化粧水で肌に水分をしっかりあたえましょう。化粧水が肌になじみ水気がなくなったのを確認したら、乳液とクリームを塗ってうるおいを閉じ込めます。

使用する量は適量！塗り過ぎには注意

乳液やクリームは油分を含んでいるため、塗りすぎるとベタつきやテカリの原因になります。
乳液は1円玉から10円玉硬貨大の大きさを目安に、クリームはパール粒大を目安に使用しましょう。保湿ケアの後に肌がベタつかず、しっとりとしている状態がベストです。
また、乾燥が気になるからといって1日に何度も塗りなおす必要はありません。油分を含むアイテムをつけすぎると肌が「皮脂過剰」と勘違いし、皮脂の分泌を抑えて乾燥を招く原因になります。
朝晩のスキンケアを中心に、塗りすぎないよう注意しましょう。

摩擦を起こさないよう顔全体にやさしく塗り広げる

乳液やクリームは、摩擦を起こさないようやさしく塗り広げましょう。力を入れて擦ると肌への負担になるだけでなく、乾燥を引き起こす原因になります。マッサージをするのも避けた方がベターです。
頬・あご・額に点置きしてから塗り広げると、顔全体にムラなく行きわたります。最後に手のひら全体でやさしくプレスしてなじませましょう。