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紫外線対策のカギは「保湿」にあり!日焼け前・日焼け後のスキンケアを基本からチェック

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2023/04/28

シミ・シワ・たるみ・くすみなどの肌トラブルの約8割の原因は、紫外線による「光老化」といわれています。「紫外線対策のスキンケアは、日焼け止めで十分なのでは?」と考えていませんか?
保湿やスキンケアアイテムの成分にこだわると、より徹底した紫外線対策ができます。紫外線対策に必要なスキンケアを、改めて考えてみましょう。
「紫外線を長時間、たくさん浴びてしまった!」と悩んでいる方のために、日焼け後のケアも解説しています。焦らず早めに対策して、安心してくださいね。

 

紫外線の基礎知識

紫外線対策は、毎日の継続が大切です。「今日くらい大丈夫かな」と油断した隙に、紫外線は肌にどんどん入ってきてしまいます。
紫外線の基礎知識を確認して、対策が大切な理由を知っておきましょう。

紫外線の種類

紫外線には「紫外線A波(UV-A)」「紫外線B波(UV-B)」「紫外線C波(UV-C)」の3種類があります。UV-Cは地球を覆うオゾン層で完全に遮られるため、地表には届きません。覚えておきたいのは、UV-AとUV-Bです。

肌のシミやシワの原因になるUV-A

UV-Aは、最もわたしたちに降り注ぐ紫外線です。ところが、UV-BやUV-Cに比べると肌への影響は少なく、日焼けで肌が黒くなるような見た目の変化が起きにくい特徴をもっています。
一方で、波長が長く、肌の奥に浸透してしまう危険性も隠れています。長時間UV-Aに当たるとコラーゲンやエラスチンが変性してしまい、シワやたるみの原因になるのです。

肌の赤みや炎症を起こすUV-B

UV-Bは、UV-Cと同様、オゾン層に遮られるため、地表に届く紫外線量は約1割といわれています。しかし、エネルギーが強く、短時間の照射でも肌が赤くなったり、色素沈着を起こしたりする危険な紫外線です。
UV-Bはシミや皮膚がんのリスクを高めるため、紫外線対策のスキンケアだけでなく、日傘や帽子で直射日光にあたらないように配慮する必要があります。

紫外線は1年中降り注いでいる


引用:環境省|紫外線 環境保健マニュアル

実は、夜でも紫外線がないときはありません。冬でも曇りの日でも日陰でも、紫外線は降り注いでいます。
紫外線は3月以降急激に量が増えて、6月から8月にピークを迎えます。「紫外線対策は梅雨が明けてから」「半袖の季節になってから」と考えている方も多いでしょう。しかし、思っているより早めの紫外線対策が必要なのです。

紫外線は顔のシミ・シワ・たるみ・くすみなどの「光老化」を招く

前章で「UV-AやUV-Bを浴びると、シミ・シワ・たるみ・くすみなどを招く」と解説しました。紫外線に当たって肌にダメージが表れる現象を「光老化」と呼びます。
年を重ねるたびに気になってくるシミやシワは、実は8割が光老化によるといわれています。つまり、紫外線対策は「老化対策」とも考えられるのです。

参考資料:紫外線による人の健康への影響/環境省
 

光老化を防ぐためにおこなうべき紫外線対策

紫外線は徹底的な対策が大切です。紫外線対策といえば、日焼け止めの使用や、日傘・帽子などの使用が一般的。もちろん、これらの対策も有効です。
しかし、よりこだわって紫外線対策をおこなうなら、毎日のスキンケアも欠かせません。紫外線対策のためのスキンケアを、基本の「日焼け止め」から詳しくみていきましょう。

紫外線対策のスキンケアの基本は「日焼け止め」!

紫外線対策の基本は、ご存知の通り「日焼け止め」です。すでに知っている方も多いと思いますが、ここで日焼け止めについておさらいしましょう。

日焼け止めの「SPF」と「PA」って何?

「SPF」はUV-Bの影響をどのくらいの時間防げるかを表しており、「PA」はUV-Aを防ぐ能力を表しています。

● SPF
SPF1=15~20分が基準です。例えば、SPF20なら300~400分(約5~6時間半)の計算です。最大で「SPF50+」と表記されます。

● PA
PAのレベルは、PA+からPA++++までの4段階で表記されます。「+」が多いほど、高いUVA防御能力が期待できます。

日焼け止めを選ぶときのポイント

紫外線をブロックするなら、強力な日焼け止めを選べばよいのでは?と考えがちです。しかし、シーンに合わせた製品を選んだ方が、肌へのストレスを軽減しながら日焼け止めを使用できます。


引用:環境省|紫外線 環境保健マニュアル

炎天下でのレジャーやスポーツにはSPF40~50、PA++++の日焼け止め。屋外での活動がやや多いときはSPF20~40、PA++~+++、日常生活ではSPF10~20、PA+~++の日焼け止めが適しています。
上の表を参考に、状況に合わせたものを選びましょう。

化粧水・乳液・クリームを用いて「保湿」を意識したスキンケアを

紫外線のダメージ防止には、たっぷりの保湿が欠かせません。肌には「肌のバリア機能」が備わっており、紫外線をはじめとする外的刺激から肌を守っています。
ところが、水分や油分が不足した肌は肌のバリア機能が低下しており、肌内部まで紫外線を通しやすい状態なのです。
さらに、肌のバリア機能低下は紫外線によって加速するといわれています。毎日のスキンケアでしっかり保湿をおこない、肌のバリア機能を維持しましょう。

 

日焼けしてしまったときのアフターケアを3つのステップで紹介

紫外線対策を忘れていた、またはしっかり紫外線対策をおこなっていたのに「日焼けをしてまった!」と、後悔した経験のある方は少なくないでしょう。
紫外線ケアは早めの対策がカギに。日焼け後すぐにおこないたいスキンケアやインナーケアを、3つのステップで分かりやすく解説します。

ステップ1.冷やしたシートマスクや化粧水でクールダウン!

日焼け直後は、軽度のやけど状態です。やけどしたらすぐに水で冷やすように、お肌も水や濡れタオルでしっかり冷やしてクールダウンしほてりを抑えましょう。
スプレータイプの化粧水を顔全体に吹きかけて、クールダウンさせるのも一押しです。肌を刺激しないよう、アルコールや香料、着色料の入っていない水に近い成分を配合している商品を選んでみてくださいね。

ステップ2.低刺激タイプの化粧水・乳液でとにかく保湿!

日焼け後の肌は、脱水状態です。水分が失われているため、肌のバリア機能も低下しています。肌を守るためにも、しっかり保湿して肌のうるおいを補いましょう。
日焼けしてしまうと、焦って美白タイプのスキンケア用品を選んでしまいがちですが、日焼け後、敏感になっている肌には刺激になってしまう場合があります。肌のほてりが治まるまでは、敏感肌に使えるような低刺激タイプのスキンケア用品を選びましょう。
化粧水や乳液を塗るときは、強くなじませようとしてパッティングするのはNGです。やさしく押し込むようにしてなじませましょう。

ステップ3.水分やビタミンの補給を意識!

スキンケアで肌を落ち着かせたら、次は身体のなかもケアしましょう。日焼け後は、肌だけでなく身体も水分を失って乾いています。普段あまり水分を摂らない方も、意識して水分を摂取しましょう。
また「ビタミン」「タンパク質」「亜鉛」などの栄養を補給して、肌の修復を内側からサポートしてあげるのも大切です。

 
紫外線は早めの対策がカギ!
スキンケアで光老化を回避しよう

紫外線は1年中降り注いでいます。すこやかな肌を保つには、紫外線が強くなる季節の前から、早めの対策が大切です。
日焼け前・日焼け後のスキンケアは、どちらも「保湿」がキーポイント。紫外線を防ぐだけでなく、肌の状態にあわせた保湿用のスキンケアアイテムを用意しておけば、思わぬ日差しに見舞われても落ち着いて対応できるでしょう。
紫外線対策を万全にして、「光老化」の対策をしましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。

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