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親指の付け根に違和感が生じる原因、不安を感じた場合の対応策を紹介。親指の付け根サポーターはどんな使い方がある?

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2023/05/19

親指の付け根の違和感や不安に悩む方は少なくないでしょう。親指の不安や違和感は、日常的なスマホの操作やe-スポーツによる親指の使いすぎが原因となる可能性もあります。
親指の付け根の違和感の原因・理由を知ったうえで、テーピングやサポーターなどの対応策の確認が大切です。違和感の原因を見つけて、適切な対応で解消しましょう。

 

親指の付け根になぜ違和感が生じるのか?さまさまな症状

手の指は日常生活でよく動かす部位です。親指の付け根に不安を感じると、不便も多いでしょう。
親指の付け根に違和感をおぼえる原因・理由は、外傷によるケガだけではありません。どんな原因があるのかを見ていきましょう。

腱鞘炎

腱鞘炎とは、指の使いすぎやホルモンの変動などを原因とする炎症です。手首に炎症が起きる腱鞘炎をドケルバン病、指の付け根に炎症が起きる腱鞘炎をばね指といいます。
ばね指のおもな症状は、付け根の痛みや腫れです。安静時には痛みを感じなくても、親指を動かすと痛みが生じます。症状が重くなると、指が曲がったまま戻らなくなってしまうケースもあります。

母指CM関節症

母指CM関節症とは、親指の付け根の関節である母指CM関節の軟骨がすり減って、骨どうしがぶつかる痛みや変形が生じる症状です。軟骨は、骨の間でクッションに似た役割をしていますので、軟骨がすり減ると、骨が直接ぶつかり激しい痛みを感じます。
母指CM関節症の初期症状は、物を握ったり、つまんだりする動作で親指の付け根の痛みを感じます。痛みは鈍く感じる程度から、段々と強い痛みになるケースが多いでしょう。
症状がさらに進行すると、痛みだけではなく、親指の付け根付近が膨らんできます。最終的には、関節が反り返り白鳥の首の形になったり、亜脱臼の状態になったりするケースもあるのです。

関節リウマチ

関節リウマチは、関節そのものではなく、関節を覆う滑膜に起こる炎症です。関節の痛みや腫れといった症状は、腱鞘炎や母指CM関節症と共通しています。
ただし、炎症が酷くなると、指だけではなく、倦怠感や食欲不振などの全身症状が起こるケースもあります。

外傷

外傷は、捻挫、突き指、脱臼や骨折など外的な力を原因とするケガです。外傷では、腱鞘炎や関節症などと比較して、強い痛みや腫れの症状を伴うケースが多いでしょう。一方で、原因は明確で、腱鞘炎や関節症よりも早く治るケースも多いです。

 

親指に違和感や不安感が生じててしまう状況やスポーツとは?

親指の付け根が痛くなる原因・理由は、腱鞘炎や関節症、外傷などですが、日常生活やスポーツをしていると、親指に違和感や不安感をおぼえる状況は少なくありません。
ここでは日常生活やスポーツをする際に、どんな場面で親指の付け根に違和感をおぼえやすいか、また、どんなケースがあるのかを具体的に解説します。

日常生活で親指に違和感・不安感をおぼえる状況

日常生活の中で親指に違和感をおぼえる状況として多いのは、家事やスマホ、ゲームなど、親指の使いすぎです。
女性は、妊娠中や産後など、ホルモンバランスの変化によっても、腕や親指に違和感をおぼえやすくなるケースもあるようです。
親指の違和感、不安感は加齢によっても起こります。違和感の原因のひとつである「母指CM関節症」は、加齢による関節の摩耗を原因として発症するケースが多いのです。

スポーツで親指に違和感・不安感をおぼえる状況

テニス、バトミントン、野球など用具を強く握るスポーツでは、「ばね指」が発症するケースも多く見られます。
スポーツの前には、身体のストレッチを行うのは常識となっていますが、ばね指の防止には、指のストレッチも行い、腱の柔軟性を高めておくと良いでしょう。
バスケットボールやバレーボールでは、突き指が起こりやすいです。突き指の防止にも、ストレッチをおすすめします。ストレッチにより指の可動域が広がると、突き指になりにくいです。

 

親指に違和感、不安感をおぼえた場合、重い場合は通院しよう

親指が痛くなってしまった場合、重い症状であれば病院に行くのが最優先です。医師の判断に従って治療を進めましょう。
重いケガのケースや原因不明の痛みが続くケースでは、1度は医師の診断を受けるべきです。
腱鞘炎は、おもな治療法としては、「保存療法」が中心で、安静にするのが一番の治療法となりますが、母指CM関節症では炎症を抑えるステロイド注射や手術が必要なケースもあります。

【親指の違和感のおもな治療方法】

  • ● 湿布などの外用鎮痛消炎薬を使う
  • ● ギプスで固定する
  • ● 原因となった使い過ぎを防ぎ安静を保つ

保存療法を数ヶ月続けても改善しなかったり、再発したりする場合は、日帰りでできる手術もあります。
重度の母指CM関節症で骨の変形がある場合には、骨の切除手術が必要で、完治までに数か月はかかってしまうでしょう。
いずれにしても、症状を見極めるうえでも、原因がわからないケースや症状がひどい場合は早めの通院をおすすめします。

 

親指に違和感、不安感をおぼえた場合に可能なセルフケア

すぐに病院にいけない、またはセルフケアで様子を見たいケースや、親指に不安が生じるのを事前に予防したい場合には、テーピングやサポーターを利用する方法もあります。
テーピングやサポーターは、多くの商品が販売されており、自宅で違和感をおぼえる身体(主に関節、筋肉、靭帯、腱など)の正常稼動範囲を超えないよう、障害部分を保護するのに利用できます。
ここでは、テーピングやサポーターを用いた、親指への不安や違和感への対応策を、より具体的に見ていきましょう。

テーピングを巻く

親指を動かすと違和感や不安をおぼえる症状には、テーピングも効果的です。患部をテーピングで固定すると、患部が固定されるため、過度な動きを抑制し、不安を感じにくくなります。
バスケットボールやバレーボールなどのスポーツで不安感予防としてテーピングを巻くケースも多いです。
アタックやパスなどで指を使ってボールを扱うケースが多い球技では、テーピングで指を固めておけば、違和感や不安感が起こる可能性を大きく減らせます。
野球のキャッチャーやサッカーのゴールキーパーなど、指の負担が多いポジションでもテーピングは大いに活用されています。

サポーターを着用する

患部を固定する目的では、テーピング以外ではなくサポーターが活用されるケースもあります。テーピングは汗で剥がれやすいのですが、汗をかいても剥がれにくいので、スポーツで活躍する場面も多く、安心して運動ができます。

親指用サポーターとは

親指用サポーターとは、親指の付け根から手首にかけての部分を固定するサポーターです。親指サポーターは、多くの製品が発売されており、親指の違和感や不快感といった症状を和らげる目的で利用されています。
テーピングは、慣れていないと巻くのに時間がかかる場合がありますが、サポーターは、自分で簡単に取り外しができる便利な製品です。
衝撃の強いスポーツなど、親指をがっちり固定したいときには、固定力の強いテーピングを巻いたほうがよいのですが、普段使いとしては、サポーターにも十分な固定力があります。
近年では、スマホの使いすぎによる親指の違和感の予防や、e-スポーツでの親指の動きをサポートする目的など活用の場面が広がっています。

 
親指の違和感や不安感は
まず原因を理解し適切な対応策を

親指に痛みがあると、日常生活を送るにも不便が多いです。痛みを緩和させるには、痛みの原因を理解し、適切な対応策を取らなくてはなりません。
親指の痛みの原因には、骨折といった理由がはっきりした症状だけでなく、母指CM関節症や腱鞘炎など、長年の積み重ねによって発症する症状もあります。原因によって対応策も異なるため、まずは原因をはっきりさせましょう。
腱鞘炎や母指CM関節症などは、一度発症してしまうと長引くケースが多いので、予防の観点も重要です。
親指に「あれ?」と違和感や不安感を感じる前に予防するには、テーピングやサポーターを上手く活用してみましょう。

  • 佐藤孝生

    法律関係ライター佐藤孝生

    元弁護士としての経験を活かし、日常生活にまつわる法律問題や、困りごとに応える記事を中心に執筆活動を行う。
    弁護士時代には、離婚、相続、交通事故など身近な困りごとを取り扱う業務に従事。
    現在では「読者の困りごとに寄り添う記事」をモットーに、法律問題にとどまらず、健康コラムなどさまざまな執筆に取り組んでいる。

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