まず「疲れ目」かどうかセルフチェック
多くの人をおそう疲れ目は、主に「目の使いすぎ・目の乾き・ストレス」からおこるといわれています。
疲れ目かどうか判断がつかない方は、なりやすい原因がひそんでいないか、目に以下の不調があらわれていないかチェックしてみてください。
<疲れ目になりやすい原因&環境>
- ・デスクワークでパソコンに向かう時間が長い
- ・スマホをみる時間が人より多い
- ・長時間にわたって車を運転する
- ・長時間にわたって車を運転する
- ・姿勢が悪いとよくいわれる
- ・コンタクトやメガネが目に合っていない
- ・目が悪いのにコンタクトやメガネをしていない
- ・老眼で近くの物がみづらい
- ・集中するとまばたきが少なくなる
- ・ドライアイの傾向にある
- ・ストレスを抱えている
<疲れ目がまねく主な症状>
- ・かすみ目
- ・目がどんより重い
- ・目がショボショボする
- ・目の充血
- ・目の奥が痛い
- ・目が乾く
- ・目がしみる
- ・涙が出る
- ・まぶしい
- ・視力の低下
疲れ目を放置していると、症状が目だけでなく、頭痛や肩こりとして全身に及ぶ場合もあります。
疲れ目にはツボ押しやマッサージがいいって本当?
頭痛をともなう眼精疲労となると、医薬品の使用や受診が推奨されます。
しかし、一時的な疲労である疲れ目なら、ツボ押しやマッサージに考えをシフトしてみる価値ありです。
ツボ押し・マッサージが疲れ目にいいとされる、3つの理由をみてみましょう。
(1)緊張状態にある筋肉をほぐせる
一つ目に、マッサージは筋肉の緊張をときほぐすのに有効です。ピントを調節するときにはたらく毛様体筋のほかにも、目のはたらきにはたくさんの筋肉がかかわっています。
目を酷使するときは首寄りの後頭部にある4つの筋肉に、まばたき一つするにも目のまわりにある眼輪筋に負荷がかかるのです。
目を使うのに欠かせない筋肉をゆるめ、リラックス状態に導いてあげるためにも、疲れ目にマッサージは効果的といえるでしょう。
(2)目の不調にアプローチできる
ツボ押しは、全身をとおして目の不調にアプローチできるのがポイントです。東洋医学の考えでは、私たちの体には「生きるために必要なエネルギーと血液の通り道」があるとされています。そしてツボとは、いわゆる通り道の出入口です。
各通り道は各内臓に対応しており、ツボを刺激すると、内臓に刺激が伝わって不調をやわらげられると考えられているのです。目は内臓のなかでも肝臓と深くつながっているといわれており、試してみる価値ありでしょう。
(3)ストレスをやわらげるホルモンが分泌される
目への効果だけでなく、心身の不調やストレスによいはたらきをもたらすオキシトシンといわれるホルモンが分泌されるのもメリットです。
「心地よい」と感じると分泌されるホルモンで、ツボ押しやマッサージでも効果があるといわれています。疲れ目がストレスから来ている方や、幸せな気持ちにつつまれてセルフケアしたい方に好適です。
疲れ目をケアするツボ押し&マッサージのやり方【実践編】
疲れ目に対するツボ押しやマッサージの基本となるポイントは、以下の3点です。
- 1.痛すぎず「気持ちいい」と感じる力加減に
- 2.目のツボ押しは、眼球を押さないよう注意
- 3.じんわりゆっくり圧をかける
とくに目のまわりは皮膚が薄く、眼球があるため強くアプローチしすぎてはいけません。いずれのツボも、
指先を使いじんわりと圧をかけてみてください。力加減が不安なら、お灸をのせてみるところからはじめてもかまいません。
疲れ目によいとされるツボの位置をはじめ、刺激やマッサージのやり方をご紹介します。
疲れ目によいとされるツボ(1)後頭部にある「風池」
疲れ目をケアしたいならまず注目したいのが、首寄りの後頭部にある「風池(ふうち)」です。首の後ろ側にある、2本の大きな筋の外側に位置しています。風池の「池」は邪気が溜まるところを意味し、
目の疲労をはじめとする身体の不調に効果的です。
風池のツボを押すときは、親指をあてがい、ほかの4指で頭を抱えるようにしてみてください。そのまま上を向くと、親指が風池にはまって程よい刺激を与えられるでしょう。
疲れ目によいとされるツボ(2)目・耳まわりにある「睛明」ほか
目や耳のまわりには、疲れ目によいとされるツボがはりめぐらされています。まず、晴れやかで明るい視界に導いてくれるといわれるのが「睛明(せいめい)」です。
目頭の内側にあたるくぼんだところにあるため、親指と人差し指でつまんで刺激してください。
以降は、以下を順に押していくと効率的にツボ押しできるでしょう。
- ・攅竹(さんちく)…睛明のやや上にある小さなくぼみ。親指で押し上げる。
- ・魚腰(ぎょよう)…眉毛の真ん中にあるツボ。眉毛をつまむように。
- ・陽白(ようはく)…眉毛の約2cm上にある。魚腰と同様、つまむように。
- ・承泣(しょうきゅう)…瞳孔の真下、目の下の骨の際。人差し指で刺激。
- ・四白(しはく)…承泣の約1.5cm下。奥に押し込むように。
- ・太陽(たいよう)…こめかみよりやや内側のくぼみ。中指ではさむように。
- ・眼(がん)…耳たぶの中央下寄りにある。親指と人差し指でつまんで刺激。
疲れ目によいとされるツボ(3)足裏にある目・肝臓エリア
首や目、耳のまわりに加え、足裏にも疲れ目に効果を発揮するツボが複数あります。目の疲労と関係がある肝臓や肩のツボをセットにして、はたらきかけてみましょう。
- ・目エリア…足の人差し指と中指の付け根にある。手をグーにし、人差し指の第2関節で上から下へかくようにほぐす。
- ・肩エリア…足の小指の付け根より下部分。刺激の仕方は目のツボと同じ。
- ・肝臓エリア…土踏まずの斜め上にある骨の下(右足のみ)。親指の腹で円を描くようにほぐす。
足裏を刺激するときは、お風呂に入ったりアルコール消毒したり、足裏を清潔にしたうえで取り組んでみてください。また、あぐらをかくように座るとツボを刺激しやすいでしょう。
ツボ押しやマッサージで疲れ目をじんわりほぐしケア
ツボ押しやマッサージ以外にも、疲れ目に効果を発揮するといわれるケア方法は複数あります。
まず、パソコンやスマホの画面を遠ざけて、目をとことん休ませましょう。目に合ったメガネやコンタクトの着用も欠かせません。
かすみ目には蒸しタオルで目をあたため、目の充血には保冷剤で冷やしてみてください。目の疲労をやわらげるには、規則正しい食生活をおくるのも大切です。顔や首、耳・足裏にあるツボを刺激しながら、各方面から疲れ目ゼロを目指しましょう。
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