管理栄養士ライター高村恵美
12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。
夏は「食欲がない」「料理をする気力もない」といった理由で、食事が適当になりやすく、体調を崩しやすいのです。うだるような暑さと湿気の多さで、“夏バテ”になっていませんか? 今回は、夏バテ対策レシピ5選をご紹介します。夏バテの予防・解消に役立つ簡単レシピや、 食欲不振時・胃腸の不調時におすすめの消化によいレシピ、子どもから高齢者までサッパリ食べられるレシピを網羅しているので、ぜひ参考にしてみてください。
夏バテを予防するには、健康的な体の土台を整えておく必要があります。「炭水化物・タンパク質食材・野菜」の3つが揃ったバランスのよい食事で、夏に打ち勝ちましょう。
マグロと枝豆は、夏に不足しがちな良質なタンパク質を含み、夏バテ防止にピッタリの食品です。 枝豆にはビタミンB1や鉄・ビタミンCも含まれています。さらに、大葉とお酢・味の濃いたくあんは、食を進めるのに効果的です。 酢は、菌の増殖を抑える働きもあります。食中毒が気になる夏に上手に活用しましょう。
夏バテになったら、食欲を刺激する香味野菜や、疲労回復のサポートに役立つビタミンB1を積極的に摂りましょう。 酢にも疲労回復の効果があるので、味付けにおすすめです。サッパリして食べやすくなるメリットもあります。
ビタミンB1が豊富な豚肉のレシピです。食欲を刺激する香味野菜とお酢を使ったソースをたっぷりかけて、スタミナをつけましょう。
食が進まないときは、サッパリと食べやすい一品で、食欲を刺激してあげましょう。
夏バテのときは、食欲ダウンに加えて料理の支度もやる気がでないものです。 そんな時は、めんつゆで簡単に夏バテ撃退の常備菜をつくりましょう。めんつゆは、だしのうまみが効いていて、食が進みます。 夏に不足しがちなビタミンC補給ができる一品です。
冷蔵庫で4~5日ほど日持ちするので、多めに作り置きしておくと重宝します。
暑くてジメジメした日本の夏は、胃腸の働きが低下しやすいです。胃腸の働きをサポートするために、消化酵素が含まれる食品を積極的に摂りましょう。
とろろに含まれる消化酵素(アミラーゼ)が糖質の消化を促し、低下した胃腸の働きをサポートします。 そばは、ラーメンやうどんに比べて鉄分やビタミンB1が多く、夏バテにおすすめです。だしと薬味が効いていて、のどごしがよいので、食欲がないときもサッパリと食べられるでしょう。
小さな子どもは体温調節がうまくできません。高齢者は老化により“暑さ”に鈍感になります。 普段から、食事でしっかりと栄養補給をして、暑さに負けない体づくりをしておくことが大切です。 また、小食な傾向があるので、一品で「炭水化物・タンパク質食材・野菜」すべてがそろったレシピがよいでしょう。口当たりのよい食品を選ぶのもポイントです。
お子さんや高齢者の方もサラッと食べられるレシピです。ツナ缶を使用して手軽につくれます。夏場に不足しがちな塩分の補給にも効果的なので、ぜひ試してみてください。
大人の方は、大葉やみょうがといった薬味をかけると、より一層食が進みます。
夏バテを予防・解消するには、栄養補給が不可欠です。夏に不足しがちな良質なタンパク質・ビタミンB1・ビタミンC・鉄といった栄養素をしっかりと補給しましょう。
また、夏場は胃腸の働きが低下しやすいので、消化のよい食品を選ぶのがポイントです。食欲を刺激するために、香味野菜をたっぷり使ったり、だしを効かせるなど、工夫があるといいですね。
食事で栄養補給するのが難しい場合は、栄養ドリンクで栄養を補うのもよい方法です。毎日、栄養補給を心がけて、夏を元気に過ごしましょう。
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