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入浴剤を使ったお湯を追い炊きで温めて大丈夫?製品の選び方や給湯器を痛めにくい使用方法を解説

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2023/07/05

入浴剤を使用後のお湯を追い炊きしてよいか、悩んだ経験はありませんか?
給湯器(風呂釜)や配管を痛める可能性のある成分を含んだ製品を使用した場合は、追い炊きは避けたほうがいいでしょう。痛める成分が含まれていないなら追い炊き可能と判断できます。
どの成分を避けるべきか紹介し、製品の選び方や給湯器などを傷つけるリスクを軽減する方法について解説しますので、ぜひ参考にして入浴剤を使用してみてください。

 

入浴剤を使用後のお湯で追い炊きしてよい?

入浴剤は毎日の入浴の効果を高め、幸福感を与えてくれるアイテムです。しかし、入浴剤を使いつつ、追い炊きしてお湯を温め直してもよいのでしょうか?
入浴剤を湯舟に入れたあと、お湯で追い炊きをして給湯器が故障するケースもあるのをご存じですか?故障の話を聞いて、使用をためらう方もいるかもしれません。
結論としては「一定の製品を避ければ入浴剤を使ったお湯で追い炊きしてよい」、つまり追い炊き機能を使用してよい入浴剤と、使用を避けるべき入浴剤があるのです。

そもそも追い炊きとは

追い炊きを簡単に説明すると、浴槽内の冷めたお湯を吸い上げて給湯器に送って温め直し、温まったお湯を浴槽に戻す機能です。給湯器で熱を発生させお湯の温度を上げて浴槽の水を循環させて、浴槽にたまっているお湯を温めるのです。
ガス給湯器には「強制循環方式」「自然循環方式」の2種類の方式があります。また、近年普及する空気の熱を利用したエコキュートの熱交換器による追い炊きも登場しています。ですが、水を循環させて浴槽のお湯を温かくする仕組みに違いはありません。

入浴剤を入れて追い炊きする場合、何が問題になるのか

使用を避けるべき入浴剤は、含まれている特定の成分が、追い炊きで水を循環させる際に通る、配管や給湯器本体などを傷つける恐れがある場合です。
特定の成分が含まれた入浴剤を使った状態で追い炊きを行うと、お湯と共に入浴剤の成分が配管や給湯器に届き、金属を腐食させたり、部品を詰まらせたりしてしまうのです。給湯器の故障の原因となるため、使用すべきではありません。
逆に、配管や給湯器を痛める成分が含まれていない入浴剤なら、追い炊きをしても問題ないのです。

 

追い炊き機能の使用を避けるべき入浴剤成分

追い炊きしてよいかの判断の際は、入浴剤の性質や成分確認が大切です。入浴剤に使われやすい成分のうち、一般的に「配管や給湯器を痛めるリスクがある」代表的な成分について解説します。

塩化ナトリウム、硫黄

金属を錆びさせ、機器を故障させるリスクの高い成分です。バスソルト・湯の花などの入浴剤に多く含まれているため、使用は避けたほうがよいでしょう。

酸化チタン、炭酸カルシウム

研磨作用で配管などを傷つけるリスクの高い成分です。
酸化チタンはミルクのような白濁したお湯になる「にごり湯」タイプの入浴剤によく使われる成分なので、気をつけましょう。
炭酸カルシウムは発泡するタイプの入浴剤の一部に使われており、追い炊きできるかの確認が必要です。

食物や固形物

牛乳・柚子・お茶の葉・みかんの皮・花びらなど、植物や食べ物を含んだ入浴剤の使用後は、追い炊きは避けましょう。
食物や植物が配管に残ると、雑菌やカビの繁殖の原因となって、追い炊きの度に雑菌やカビを含んだお湯が浴槽に出てきてしまう恐れがあり、不衛生です。また、固形物は配管やフィルターの詰まりの原因となる恐れがあります。

 

追い炊き機能を使える入浴剤の選び方

最近では多様な入浴剤商品が登場しています。
追い炊きを避けるべき入浴剤成分だけでなく、追い炊きしても問題ない入浴剤の見分け方も確認しておきましょう。

より確実に故障を避けたい方はパッケージと給湯器の説明書を確認

入浴剤のパッケージには、「全成分」「有効成分・その他の成分」などの記載で、使用成分が記載されています。
もっとも確実な方法は、各使用成分を含んだお湯が自宅の給湯器で問題なく追い炊き可能か、給湯器の説明書を読んだり給湯器製造メーカーへの問い合わせをして逐一確認する方法です。

入浴剤の「使用上の注意」を確認して使用しよう

しかし個々の成分すべての確認は大変でしょう。
基本的には、入浴剤パッケージにある「使用上の注意」の欄で追い炊き可能かを確認しましょう。「使用上の注意」欄には、浴槽や給湯器(=風呂釜)に関する記載があります。
特記事項として「追い炊き機能付きのお風呂で使えます」「配管を傷つけません」といった記載のある商品は、問題なく使用できるでしょう。
いっぽうで「循環式・ろ過式浴槽及び24時間風呂の場合は使用を避けてください」「目詰まりを起こす恐れがあります」「全自動給湯器には使用できない機種があります」といった記載のある商品の場合は、追い炊きを避けるべきです。

無色透明・中性の入浴剤を選ぼう

見た目で判断する場合「無色透明な入浴剤」の方が、配管や給湯器を傷つけにくくなっています。また、お湯が中性に保たれた方が機器にとって安全とされています。
「にごり湯」や「アルカリ性・酸性」の入浴剤を避ける選択が、簡易な判断基準です。塩分・硫黄は金属を傷つけやすいため、含まれていないか確認を。

 

いろいろな入浴剤を、給湯器を痛めずに使うための工夫

お風呂が大好きだから、いろいろな入浴剤を試したい。入浴剤のパッケージの「使用上の注意」にはあいまいな記載しかされておらず、成分の詳細な確認ができない…。
追い炊きに適さない可能性のある入浴剤は、いくつかの工夫をすれば、配管や給湯器を痛めるリスクが軽減できます。

追い炊き機能を使わない

給湯器に入浴剤を含んだお湯が流れるのを防止するために、追い炊き機能を完全に切っておきましょう。自動運転にしたままだと、お湯の温度が下がると自動で追い炊きされてしまうケースもあります。自動運転を避けるために設定を変更するか、お風呂の給湯電源を切ってお風呂に入浴剤を入れると安心です。

入浴剤は適切な量を、1種類のみ使う

一回の入浴で使用する入浴剤は、商品パッケージの「使用方法」を確認して、適切な量を使用しましょう。規定以上の量を入れるとお湯に完全に溶けきれず、配管や給湯器へ悪影響を及ぼす恐れがあります。
また、複数種類の入浴剤を、混ぜて使うのは避けましょう。成分によっては化学反応を起こすケースもあり、避けたほうがよいでしょう。

入浴剤使用後のお湯はためっぱなしにしない

給湯器は金属を腐食させる成分に長時間さらされると、故障リスクが高まります。
また、給湯器を痛めないよう成分が工夫された入浴剤でも、長時間使用した場合は給湯器などに悪影響を及ぼす可能性はゼロではありません。
配管・浴槽・給湯器を痛めないために、お湯はためっぱなしにせず、入浴後はすぐに流して捨てましょう。

浴槽や配管の清掃でアフターケアする

入浴剤使用後の浴槽はスポンジなどを使ってよく洗い、入浴剤の成分が残らないようケアしましょう。配管の清掃は、真水を張って追い炊きしたり、追い炊き配管用の洗浄剤を溶かして追い炊きするなどの方法があります。
また、配管の清掃は完全に掃除しにくいため、一定期間を目安に専門業者の手を借りるのもおすすめです。

 
入浴剤を入れるなら追い炊きに注意を。使用後すぐのお風呂掃除を心がけよう

お風呂は入浴剤を使用すると、いろいろな方法で楽しみ方が広がります。しかし、給湯器の寿命が短くなるのは避けたいところです。
「入浴剤パッケージの使用上の注意や使用成分をよく読んで使う」「入浴剤を使用した際はなるべく早めにお湯を抜いて浴槽を掃除する」といった配慮をすれば、給湯器を傷つけるリスクは少なくなります。
製品の選び方や使用方法に注意して入浴剤を選び、適切な方法で使用し、より快適な入浴生活を目指しましょう。

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