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乾燥肌にいい食べ物とは?摂取したい栄養素や食材は?食生活を変えて肌をうるおそう

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2023/08/25

乾燥肌で悩んでいる方は、食べ物を見直してみるとよいかもしれません。乾燥肌の方が摂取したいのは、たんぱく質、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンB2、セラミド、亜鉛、オメガ3系脂肪酸が含まれている食材です。また、ファストフードやカフェイン、アルコール、甘いお菓子やスイーツは、控えめにしたい栄養素や食材です。摂取する栄養素や今までの食生活を変えて、健康的な肌を目指しましょう。

 

乾燥肌の原因とは?「ターンオーバー」と「バリア機能」の関係

夏も冬も関係なく、肌が乾燥している方はいませんか。湿気の多い夏でも肌が乾燥する理由は、普段浴びている紫外線や冷房にあるかもしれません。また普段食べている食事や栄養のバランスが悪いと、乾燥肌の原因になる場合もあるのです。

乾燥肌の原因とは?

乾燥肌の原因は、いろいろな可能性が考えられます。冷暖房や紫外線が原因の場合もあります。一方で内部的な要因となるのは、栄養素の不足やバランスの悪い食生活です。

夏も冬も油断できない!「冷暖房」は乾燥肌の大敵

オフィスであれ、在宅であれ、室内で働いている方は一年を通してエアコンの風にさらされているでしょう。冬の暖房によって空気が乾燥すれば、肌にも影響があるイメージが湧きます。しかし夏の冷房は、なぜよくないのでしょうか。
そもそもエアコンのクーラー機能とは、空気中の水分を外へ放出して、気化熱によって冷却・除湿するといった仕組みです。よって夏場の冷房は、冬の暖房と同じく空気を乾燥させるのです。
乾燥した空気の中で過ごしていると、肌のもっとも外側にある「角質層」からどんどんと水分が奪われてしまいます。

紫外線が当たると「ターンオーバー」と「バリア機能」が乱れる

紫外線の刺激は、角質層にダメージを与えます。さらにUVAは角質層を通り越して、肌の深部にまで到達します。そして細胞が生まれ変わる「ターンオーバー」が乱れてしまうのです。ターンオーバーが乱れると、肌は水分量の少ない未熟な角質層を形成します。つまり乾燥しやすい肌を作り上げてしまうのです。
では、紫外線による「バリア機能の低下」はどのようにして起こるのでしょうか。

そもそも「バリア機能」とは?

そもそもバリア機能とは、「体を守るための皮膚の働きのひとつ」で、肌内部の水分蒸散を防ぎ、うるおいを保つ働きを担っています。
しかし角質層の水分が低下する原因があれば、バリア機能は低下して外的刺激を受けやすくなり、肌トラブルに発展しやすくなるのです。

紫外線による「バリア機能の低下」とは?

先ほど紫外線が当たると、ターンオーバーが乱れて『水分量の少ない角質層ができる』とお話ししました。そして肌のバリア機能とは、角質層の水分が下がることで機能が低下します。つまり紫外線を浴びると、ターンオーバーが乱れて、さらに肌のバリア機能も下がるわけです。
バリア機能が下がってしまうと外的刺激を受けやすくなるので、紫外線が侵入しやすくなり、さらに肌の乾燥が進みます。つまり悪循環に陥ってしまうのです。

 

乾燥肌の方が摂りたい「栄養素」と「食材」

「乾燥肌にはコラーゲンやセラミドが大切」であることは、美容に詳しい方であれば、すでに知っているかもしれません。しかし根本的に肌の乾燥を防ぐためには、コラーゲンやセラミドだけではなく、さまざまな栄養素を補うことが大切です。さらにターンオーバーやバリア機能を正常にする栄養素にも目を向けましょう。

たんぱく質

人はもともと皮膚を保湿する成分を自分で作る能力があり、角質層に水を備えておく力があります。角質層内で水分を保つために、「天然保湿因子(NMF)」、「皮脂膜」、「角質細胞間脂質」の3つが重要な役割を担っています。
たんぱく質は、体内で分解されて「アミノ酸」になります。そして「アミノ酸」は天然保湿因子の材料です。

また、水を抱え込むことで肌弾力のもとになる「コラーゲン」や肌にハリを与える「エラスチン」の生成にもたんぱく質は必要です。たんぱく質は肉類、魚介類、大豆製品などに多く含まれています。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/文部科学省

ビタミンC

ビタミンCは、乾燥肌の改善に直接作用するわけではありませんが、コラーゲンの生成を促す効果が期待されています。ビタミンCは柑橘類、いちご、キウイフルーツなどに多く含まれています。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/文部科学省

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚のうるおいを保つ働きがあり、天然保湿因子の生成を促すビタミンです。ビタミンAはレバー、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなどに多く含まれています。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/文部科学省

ビタミンB2

ビタミンB2、B6は、細胞の再生や健康な皮膚の成長を助けており、欠乏してしまうとターンオーバーが乱れます。ビタミンB2を多く含む食品として、レバー、うなぎ、納豆、海苔、乳製品などが挙げられます。
ビタミンB6を多く含む食品は、モロヘイヤ、ブロッコリー、玄米、かつお、さけ、ごまなどです。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/文部科学省

セラミド

セラミドは、細胞間脂質の主成分であり、肌のバリア機能を維持する役割があります。こんにゃく、米、大豆、ほうれん草などがセラミドを多く含む食材です。

亜鉛

亜鉛は、皮膚のターンオーバーに必要なミネラルです。亜鉛は牡蠣、レバー、うなぎ、アーモンド、豆腐などに多く含まれます。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/文部科学省

オメガ3系脂肪酸

オメガ3系脂肪酸は、肌を守るために必要な皮脂の材料となります。不足すると肌が乾燥する可能性があります。
またオメガ3系脂肪酸は、角質層内で水分を保つために必要な3要素のひとつである「細胞間脂質」の材料となります。オメガ3系脂肪酸を含む必須脂肪酸が不足すると、肌の細胞の生まれ変わりが正常に行われず、ターンオーバーが乱れてしまうのです。
オメガ3系脂肪酸は、いわし、さばなどの青魚、くるみやカシューナッツなどのナッツ類、亜麻仁油、えごま油などに多く含まれています。

参照:「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」/文部科学省

 

乾燥肌の方が「食生活」で注意すること

私たちの肌は、毎日食べているものからできています。肌を作るうえで大切なたんぱく質、ビタミン、ミネラルを不足させないように心がけましょう。
また夏場になるとついつい冷たいものばかりを食べたり、飲んだりしてしまいますが、血行を悪化させるため注意が必要です。

さまざまな食材からたんぱく質を摂る

たんぱく質は、肌の原料となる栄養素です。不足しないようにたんぱく源となるおかずを毎食取り入れてください。またたんぱく質を摂取するときは肉類、魚介類、大豆製品などのさまざまな食材から取り入れ、ミネラルやビタミンなどの栄養素が不足しないように気をつけましょう。

野菜を多く摂る工夫をする

野菜にはビタミンやミネラルが多く含まれており、肌の健康維持に欠かせません。サラダやスープなど工夫して野菜を多く摂るよう心がけましょう。

またビタミンAは、油と一緒に摂ると吸収率が高まりますので、にんじんやほうれん草は炒め物にして食べるのがおすすめです。

多くの品目を少量ずつ食べる

乾燥していない健康的な肌を目指すためには、栄養バランスを整えることが大切です。多くの品目を少量ずつ、主菜と副菜をバランスよく組み合わせて食べましょう。

冷たい食べ物・飲み物を摂りすぎない

冷たい食べ物や飲み物は身体を冷やし、血行を悪化させます。血行が悪くなると、肌に栄養が届きにくくなります。夏の暑い時期でも冷たいものは控えめにし、温かいものを摂るよう心がけましょう。

 

乾燥肌の方が避けたい「栄養素」「食材」「生活習慣」

乾燥肌で悩む方は、栄養素や食材だけではなく「普段の食生活」にもぜひ目を向けてください。ついつい自炊するのが面倒で、食事をファストフードや甘いお菓子に頼ってはいませんか。乾燥肌の原因は、意外に普段の食生活に隠れています。

ファストフードを避ける

ファストフードは、塩分や脂質が多く含まれており、ビタミンやミネラルが少ない傾向があります。健康的な肌を目指す方は、ファストフードは控えめにしましょう。

カフェイン摂取はほどほどに

カフェインは利尿作用があり、体内の水分を奪います。水分が不足すると、肌も乾燥してしまいます。コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物は、ほどほどにしましょう。

アルコールもできるだけ控えましょう

カフェインと同じくアルコールも利尿作用があり、体内の水分を奪います。またアルコールは、血管を拡張させる作用があるため、肌が赤くなりやすい方は気をつけましょう。

甘いお菓子やスイーツはほどほどに!

甘いお菓子やスイーツには糖分が多く含まれており、体内を錆びさせる「糖化」が起こります。肌のコラーゲンが糖化すると、肌のハリやつやが失われやすくなります。

 
乾燥肌の悩みには栄養バランスのよい食事が大切!

乾燥肌で悩んでいる方は、普段バランスよく栄養素が摂取できているか、ファストフードや甘いお菓子ばかりを食べる食生活になっていないかを見直してみましょう。また乾燥肌は、紫外線の影響も大きいので日焼け止めクリームやUVカット効果のある傘、長袖の衣類などを着用しましょう。またスキンケアは、バリア機能が低下している可能性が高いので、洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを避けましょう。

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