もうすぐ生まれてくる赤ちゃんのために、紙おむつを準備しようと思っているパパやママもいるでしょう。今回は、おむつ替えの流れやタイミングを解説します。また、「新生児のおむつ替えは、どのくらいの頻度?何時間おきにやるの?」「おむつ代はどのくらいかかるの?」「どんなおむつを選べばいいの?」「収納方法はどうしたらいい?」といった疑問にもお答えしていくので、参考にしてみてください。
新生児期のおむつ替えの流れとポイントをマスターしよう
「新生児」は、生まれた日を0日として、生後28日未満までの赤ちゃんをいいます。小さい体の赤ちゃんのおむつ交換は、どのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか?コツを掴んでしまえば簡単なので、流れとポイントについて予習しておきましょう。今回は、紙おむつの交換方法をご紹介します。
1.おむつマットの上に、新しい紙おむつを置き、足まわりのギャザーをまっすぐ立てるように広げます。
2.仰向けに寝かせた赤ちゃんのひざ後ろから太ももを手のひら全体で持ち上げ、おしりの下におむつを敷きましょう。このとき、足だけを引っ張ると痛いので注意です。
3.赤ちゃんのおへその高さに紙おむつのウエスト部分についている面ファスナーの高さを合わせます。
4.股下部分のおむつをお腹にかぶせるように折り返して、左右対称になるように左右の面ファスナーを仮止めしましょう。
5.背中部分の隙間をなくすために、面ファスナーを調整しながら斜め下方向に留めなおします。おむつとおなかまわりの間に指が1本入るくらいが目安です。左右の面ファスナーがVの字状に留まっているのを確認しましょう。
6.足まわりに指を入れて、ギャザーを外側に出します。ギャザーが内側に倒れていると、漏れの原因になるので、必ず行いましょう。
できあがりは、股下部分がダボついているように見えますが、これでOKです。赤ちゃんがしたおしっこやうんちを溜めるポケットになります。
新生児期のおむつ替えのタイミング
最近の紙おむつは、股下部分に「おしっこサイン」がついています。メーカによってマークだったり、ラインだったりするので、お使いの紙おむつのパッケージで確認してみてください。赤ちゃんがおしっこやうんちをすると、色が変わっておむつ替えのタイミングを知らせてくれるのです。
暑い時期は、おしっこをしていなくても「おしっこサイン」の色が変わる場合があります。
汗っかきな赤ちゃんは、高温多湿な状況下でおむつのなかが蒸れてしまう場合があるのです。そんな場合も、おむつを取り替えてあげましょう。「おしっこサイン」の色が変わっている状態は、赤ちゃんにとって不快な状態です。
「おしっこサイン」が出たまま放置していると、おむつかぶれの原因になるので、こまめにチェックしましょう。
おしっことうんちの頻度や回数の目安・特徴
新生児期から2歳までのおしっことうんちの頻度や回数の目安・特徴についてご紹介します。
生後0カ月
おしっこ:15~20回/日(1回量は、少量です)
うんち:15回/日ほどする場合もある(少しづつ回数が減っていきます)
生後1~4カ月
おしっこ:体を動かしたり、激しく泣いたりすると、腹筋に力が入っておしっこがでます。
うんち:個人差が大きいものの、ミルクの赤ちゃんは回数の少ない傾向が見られます。
生後5~6カ月
おしっこ:10~15回/日(6カ月頃から昼寝や夜間のおしっこが減ってきます)
うんち:2~4回/日(離乳食スタート直後は、一時的に便秘気味になったり、ゆるくなったりする場合があります)
生後7~8カ月
おしっこ:おしっこが出ると、泣いて知らせるようになります。
うんち:食べたものによって、硬さや色が変わったり、消化されずにそのまま出たりする場合もあります。
生後9~11カ月
おしっこ:9カ月頃から日中の回数が減り、1回量が増えてきます。
うんち:離乳食が進むにつれて、うんちは硬くなり、黄色から茶色になってきます。
1~2歳
おしっこ:10回/日(一晩中おしっこをしない日が増えてきます)
うんち:1~3回/日(硬さ・色・においが大人に近づき、する時間帯が一定になってきます)
新生児期のおむつ替えの1日の消費枚数と出費金額
おむつ替えの頻度は個人差はありますが、新生児の目安は「10~13回/日」ほどです。
新生児の頃は、1時間おきにおむつ交換をしているケースもあります。少なくとも2~3時間おきにおむつ替えの必要があると心得ましょう。
新生児期の平均的な紙おむつの消費枚数は、10~13枚/日になります。
一般的な紙おむつの値段は、1枚あたり15円~35円ほどです。1日あたりと月30日あたりの出費はいくらになるのでしょうか?
【1日に10枚消費した場合】
150円~350円/日
4500円~10500円/月(30日)
【1日に13枚消費した場合】
195円~455円/日
5850円~13650円/月(30日)
新生児期は、消費枚数が多いため、紙おむつの出費がかさむようです。成長にともなって、おむつ替えの頻度はだんだんと減っていきます。
おむつ選びのポイント
各種メーカーがさまざまなおむつを販売しているので、どれを選んだらよいのか迷ってしまうパパやママは多いでしょう。そんな方に向けて、おむつ選びのポイント5つをご紹介します。重要視したいポイントに合わせて選ぶとよいでしょう。
おむつ代で選ぶ
先ほど計算したとおり、紙おむつの種類によって、倍以上もの値段の差があります。日本の紙おむつは年々進化しており、どれを選んでもきちんと役割を果たしてくれるものばかりです。家計に合った価格帯の商品を選ぶとよいでしょう。
肌に優しい素材で選ぶ
赤ちゃんによって、肌が強い子もいれば、デリケートな子もいます。おむつかぶれとは縁遠い赤ちゃんもいれば、おむつの素材によって湿疹ができたり、肌が赤くなったりする子もいるのです。肌が弱い赤ちゃんには、肌ざわりにこだわった商品を選ぶとよいでしょう。
吸収力で選ぶ
赤ちゃんが寝ているときやお出かけしているときは、おむつ交換のタイミングを逃しておむつがパンパンになる場合があります。そんなときも吸収力の優れたおむつなら安心です。
漏れにくさで選ぶ
ハイハイが始まってよく動くようになると、隙間からおしっこやうんちが漏れてしまうケースがあります。乳幼児期は、ミルクの吐き戻しや離乳食で頻繁に洋服が汚れてしまいます。それに加えて、おむつ漏れがあるとさらに後片づけが大変になります。少しでも負担を減らせるように、隙間ができず密着性にこだわった商品を選ぶとよいでしょう。
デザインで選ぶ
メーカーによって、さまざまなキャラクターやモチーフが描かれています。一日中、何度も目にするので、好みのデザインで選ぶのも、楽しく育児するうえで大切かもしれません。
新生児期のおむつのおすすめ保管方法
新生児期は、おむつの消費量が多いので、小さな収納ケースではあっという間になくなってしまいます。そんな新生児期には、おむつを袋ごと収納する方法がおすすめです。おむつの袋を高さが半分になるようにカッターで切って切り口を上にして置けば、取り出しやすく、バラけません。そのままおむつ替えコーナーに置いてもよいでしょう。
パッケージのままでは見た目が気になる場合や、持ち運びをする場合は、袋ごと大きめの収納ケースに入れれば、持ち運びしやすく便利です。
新生児期は、おしっこやうんちの回数が多いため、1日10~13回ほどおむつ替えが必要です。個人差も大きいですが、2~3時間おきにおむつ替えをする心持ちでいるとよいでしょう。紙おむつについている「おしっこサイン」を見れば、おむつが汚れているかどうか一目瞭然です。おむつが汚れたまま放置しておくと、おむつかぶれの原因になるので、こまめにチェックしてあげましょう。
赤ちゃんの成長にともなっておむつ交換の回数は減っていきますが、新生児期は回数が多いだけに紙おむつ代もかさむ時期です。各メーカーによって値段や特性はさまざまなので、重要視したいポイントに合わせて選ぶとよいでしょう。紙おむつ選びは、親の大事な仕事の一つです。ぜひ、赤ちゃんにピッタリなおむつを選んであげてください。
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