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【医師監修】サラシアとは。利用の歴史を紐解きサラシノールの働きと気になるサプリメントの選び方を解説

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2023/9/22

サラシアとは、熱帯地方に自生する植物で、現在ではお茶やサプリメントの成分として知られています。
成分として含まれるサラシノールは、糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇を緩やかにする機能が注目されています。
世界では古くから健康維持のために利用されてきたサラシア。利用の歴史や、サラシノールのはたらきを紐とき、サプリメントの効果的な飲み方や選び方について解説していきます。

  • 齋藤幹

    監修医師齋藤幹

    さいとう内科・循環器クリニック院長
    公式HP:https://saito-heart.com/
    1996年北海道大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院にて内科研修。
    その後東京大学医学部付属病院(循環器内科)や専門病院での経験を経て、2019年に「さいとう内科・循環器クリニック」を開業。
    医学博士、内科認定医、総合内科専門医、循環器専門医・指導医、臨床研修指導医

 

サラシアとはいったいなに?

サラシアとは、インドやスリランカ、インドネシアなどの東南アジア、ブラジルなどの熱帯地域に自生するサラシア属の植物です。
約120種あるとされ、健康維持のために利用されるほか、建材としたり、熟した実を食用にしたりして利用されてきました。
東南アジアに多く自生するサラシアレティキュラータ、サラシアオブロンガ、サラシアキネンシスは、つる性の多年生植物です。幹の太さが直径20cmを超える成木が発見されることもあります。
サラシアレティキュラータやサラシアオブロンガはおもにインドで、サラシアキネンシスはインドのほか中国やタイ、インドネシアで使われています。
サラシアは、インドやスリランカの伝統医学であるアーユルヴェーダや、タイやブラジルの伝承医学で利用されてきました。1997年、根茎のエキスに含まれる成分の機能が確認され、注目を浴びるようになりました。

参照:サラシア属植物普及協会「サラシア属植物とは」
 

サラシアの利用の歴史

サラシアは海外では古くから利用されてきました。どのようにして利用されてきたのでしょうか。世界と日本での利用を確認していきます。

世界での利用

サラシア属の根や幹は、アーユルヴェーダで健康維持に利用されてきました。
アーユルヴェーダとは、寿命をあらわすアーユス(Ayus)と、知識をあらわすヴェーダ(Veda)の合成語であり、「生命の学問」の意味になります。
健康に関わるアプローチだけでなく、生活の知恵や哲学の概念などからよりよい人生を目指し、さらには幸福や不幸とはなにかまで幅広く追求する学問です。
スリランカでは健康維持のため、くり抜いた根や幹に水や酒を入れて飲む習慣があったといわれています。また、中国の伝統医学でも用いられてきました。

日本での利用

サラシアはアーユルヴェーダなどで使われてきましたが、1997年にαグルコシダーゼ阻害活性成分が発見されました。以降機能に注目した健康食品の研究や開発がさかんに行われるようになっています。
現在ではドラッグストアやスーパーなどの身近なところでも、サプリメントやお茶を見かけるようになりました。

参照:富山大学和漢医薬学総合研究所 民族薬物資料館「世界の伝統医学・伝承医学」
 

糖質とサラシアに含まれる「サラシノール」のはたらき

サラシアに含まれるサラシノールは、糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能が確認されています。前提知識として糖質の分類もふまえながら、サラシノールのはたらきを見ていきましょう。

糖質の3つの分類

炭水化物は、たんぱく質、脂質とならびエネルギーを産生する重要な栄養素です。炭水化物は体のエネルギー源になる糖質と、体内の消化酵素では消化できない食物繊維があります。
糖質は下記の表で示したように単糖類、少糖類、多糖類に分類されます。私たちが食事をすると、摂取した炭水化物は唾液などに含まれる消化酵素のアミラーゼにより「二糖類」まで分解され、最終的に「単糖」となり体内に吸収されます。

<糖質の分類>


参照:厚生労働省:eヘルスネット 炭水化物/糖質

サラシノールが血糖値の上昇を抑える仕組み

消化の過程で小腸まで運ばれた二糖類は、そのままでは吸収されないため、酵素であるα-グルコシダーゼがはたらきます。腸から吸収しやすくなるよう二糖類を単糖類に分解するのです。
しかしサラシノールを摂取すると、α-グルコシダーゼのはたらきを阻害して、食事に含まれるショ糖や麦芽糖の分解を抑えます。
単糖に分解されにくくなり、腸に吸収される単糖の量が減少、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする仕組みです。

 

サラシアを効率的に摂るための3つのポイント

サラシアは国内では自生していない植物です。利用する部分も根や茎であるため、ほかのハーブのようには食事にとり入れられません。そのためサプリメントやお茶での利用が一般的です。サラシアを効果的にとるためのポイントを見ていきましょう。

摂取するタイミング

サラシアに含まれるサラシノールは糖の吸収を抑え、食後の血糖値の上昇を緩やかにするはたらきが明らかになっています。そのため、食事の前の摂取がおすすめです。

1日の摂取目安量

記載されている1日あたりの摂取目安量を守りましょう。たくさん飲めばいいわけではないのです。サラシアはハーブの一種ですが、飲み過ぎると体調に変化をおよぼす可能性があるので、注意しましょう。
体質にあわない場合もあります。もし飲んだあとに体調不良を感じた場合は、使用を中止してください。

生活習慣

生活習慣を整えることも大切です。「サラシアを飲んでいるから食べ過ぎても大丈夫」と思わないようにしましょう。栄養バランスのとれた食事、定期的な運動、十分な睡眠を心がけてください。

 

サラシアサプリメントを選ぶ際の5つのポイント

サラシアサプリメントを選ぶ際に注意すべきポイントがあります。5つのポイントを以下で確認しましょう。

成分名は表示されているか

原材料表示に、原材料に含まれる「成分名」が表示されているか確認します。機能性関与成分の記載があるかもチェックしてみましょう。
機能性関与成分は、機能性表示食品のパッケージに表示されています。機能性表示食品とは、企業が科学的根拠に基づいた機能などを消費者庁に届け出た食品です。
原材料が「サラシアエキス末」、機能性関与成分が「サラシア由来サラシノール」などと明記されている製品を選ぶとよいでしょう。

成分の含有量は表示されているか

サラシアサプリメントを選ぶ場合は、成分の含有量をチェックします。サラシノールが1粒、あるいは1袋当たり何mg含まれているか確認しましょう。

飲みやすさはどうか

サプリメントの摂取を継続するには、自分に合った飲みやすさが大切です。自分に合った製品を選びましょう。

形状

サラシアサプリメントにはいくつかの形状があります。
味や香りをできるだけ感じずに飲み込みたい方はカプセルやタブレット、飲み込む力が弱い方はゼリータイプなど、自分にとって飲みやすい形状を選びましょう。

<サプリメントの形状例>

  • ● カプセル
  • ● タブレット
  • ● お茶
  • ● 粉末
  • ● ゼリー

摂取目安量

1日に何度も飲まなければならなかったり、1回の摂取量が多かったりすると面倒になる可能性があります。負担のない回数や量の製品を選ぶようにしましょう。
1日に何度か飲む必要がある場合は、持ち運びやすさも検討ポイントに入れるといいでしょう。

続けやすい価格であるか

無理のない価格の製品を選びましょう。継続するために大切なポイントです。予算にあわせ品質を検討して選ぶようにしましょう。

問い合わせ先が表示されているか

パッケージに問い合わせ先が表示されているか確認します。製品についての質問や、不都合があったときに相談や確認ができるためです。しっかりチェックしましょう。

参照:厚生労働省医薬食品局食品安全部「健康食品の正しい利用法」
 
サラシアのはたらきを引き出すには正しい生活習慣が大切

サラシアは健康維持に役立つとして、インドやスリランカ、中国などで重宝されてきました。サラシノールのはたらきが解明されたのはごく最近です。
秘められた力については今なお研究が進んでいます。血糖値が気になる人はサラシアサプリメントの利用も方法の一つです。
ただし、健康はあくまでも「食事・運動・睡眠」が基本です。正しい生活習慣の補助として利用してくださいね。

監修医師からのアドバイス

サラシアの効果として、血糖降下作用、血圧低下作用、抗酸化作用などが期待されています。ただし、サラシアの効果についてはまだ多くの研究が進行中であり、科学的な裏付けが不足していることもあります。サプリメントはあくまで健康的な食事と生活習慣の補完として考えるべきです。

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