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「殺菌」「除菌」「抗菌」の違いとは?「滅菌」「消毒」って?正しい対策グッズ選びのための用語マニュアル

消毒・殺菌
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2023/11/24

「殺菌」「除菌」「抗菌」「滅菌」「消毒」は、意味と表示できるアイテムに違いがあります。
菌を殺す意味を持つ殺菌と消毒は、薬機法※に基づき、医薬品・医薬部外品にしか表示が認められていません。対して、菌を取り除く・繁殖を抑える除菌や抗菌は、雑貨でも表示できます。なじみが薄いと思われる滅菌は、医療器具に使用される用語です。
菌やウイルス対策グッズをお探しなら、違いを正しく知っておくと役立つでしょう。

※医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律

 

「殺菌」「除菌」「抗菌」の違いとは?

菌やウイルス対策への意識が高まるなか、より注目されているのが「殺菌」「除菌」「抗菌」といった用語です。実際にどのアイテムに記されていて、用語ごとにどういった意味があるのか、正しくご存じでしょうか?
菌に対する効果を知るため、まずは3つの違いを詳しくチェックしてみましょう。

殺菌の意味は「菌を殺す」

殺菌とは、名称のとおり「菌(微生物)を殺す・死滅させる」意味を持ちます。なお、対象となる菌の種類や殺す程度に決まりはありません。すべて殺したわけではなく、一部が残った場合も、殺したのに変わりはないため殺菌と表示できます。
殺菌の表示は、薬機法に基づき医薬品もしくは医薬部外品にのみ認められています。混同されやすいですが、雑貨のアルコールスプレーや洗剤、漂白剤などは該当しません。
なお、殺菌効果を持つアイテムのパッケージには、「すべての菌に有効なわけではありません」といった注釈が書かれているでしょう。
殺菌の表示ができるアイテム例は、以下のとおりです。

<アイテム例>

消毒液、薬用せっけん(洗顔料含む)、薬用ハンドソープ、うがいぐすり、薬用はみがき類、マウスウォッシュ、ソフトコンタクトレンズ消毒液

除菌の意味は「菌を取り除く」

除菌には「菌(微生物)を取り除く・数を減少させる」といった意味があります。対象物から菌を取り除いて数を減らし、清浄度を高めるとイメージするとわかりやすいかもしれません。取り除く菌の種類や程度に決まりがないのは、殺菌と同様です。

除菌の線引きにはあいまいな部分が多く、業界ごとに除菌表示にかかわる統一基準が定められています。
たとえば、洗剤・石けん公正取引協議会(JSDA)による除菌の定義とは「物理的、化学的または生物学的作用などにより、対象物から増殖可能な細菌の数(生菌数)を有効数減少させること(カビや酵母などの真菌類を除く)※」です。
洗剤・石けん公正取引協議会が定める除菌の試験方法で、洗剤・石けん公正取引協議会公認の外部試験機関において試験を受け、一定基準をクリアしてはじめて除菌表示が行えます。

除菌は殺菌と違って、雑貨や家電でも表示できます。たとえば、医薬品・医薬部外品に該当しない雑貨では、たとえ殺菌効果があったとしても除菌と表示されるのです。
パッケージには「すべての菌を除菌するわけではありません」と書かれているほか、アイテムによっては「除菌」のマークが示されているのを確認できるでしょう。
除菌の表示ができるアイテム例は、以下のとおりです。

<アイテム例>

洗剤、漂白剤、除菌スプレー・ジェル、清拭用クロス、家電(空気清浄機、加湿器、洗濯乾燥機、冷蔵庫など)

※参照「台所用/住宅用の洗剤について、「除菌」と表示できる基準を設定/洗剤・石けん公正取引協議会」

抗菌の意味は「菌の増殖を抑える」

抗菌は「菌(微生物)の増殖を抑える・阻害する・防止する」といった意味を持ちます。既にある菌を殺したり減少させたりはできないけれど、菌にとって居心地のよくない環境をつくる効果が抗菌です。
抗菌と聞くと、菌を「はなから寄せ付けない」イメージを抱きやすいですが、「増殖を防ぐ」までしかいえません。

殺菌や除菌においては、菌の種類や程度に縛りはありませんでした。経済産業省の定義では、抗菌の対象は細菌のみ。カビや黒ずみ、ヌメリは効果の対象外です。なお、カビの増殖を阻止するのは「防カビ(抗カビ)」と呼ばれています。
また、日本産業規格(JIS)における抗菌の定義は「製品の表面における細菌の増殖を抑制する状態(カビや酵母などの真菌類を除く)」です。未加工のアイテムの表面と比較したときに、細菌の増殖割合が100分の1以下であれば、抗菌効果があると表示できるようになっています。※
表示に関しては、除菌と同じく雑貨でも抗菌表示ができます。
抗菌の表示ができるアイテム例は、以下のとおり。

<アイテム例>

キッチン・バス・トイレ用品(台所用スポンジ、バスタブクリーナー、便座など)、おもちゃ(ぬいぐるみ、積み木など)、衣類(靴下、肌着など)、パソコン用品(マウス、キーボードなど)

※参照「抗菌加工製品―抗菌性試験方法・抗菌効果/日本産業規格」
 

「消毒」「滅菌」の意味もあわせて確認

「殺菌」「除菌」「抗菌」の違いとは?

「殺菌」「除菌」「抗菌」と並んで、よくみかけるのが「消毒」「滅菌」などです。すべて菌に対する用語ではありますが、意味や効果は違っています。
混同している場合は、あわせて理解しておきましょう。

消毒の意味は「菌の活動を弱める」

消毒には「菌(微生物)やウイルスの活動を弱める」との意味があります。人体に有害な物質を除去もしくは無害化したり、感染力を失わせて無毒化したりするのが消毒です。菌やウイルスのすべてを無害化・無毒化するわけではなく、消毒の程度に決まりがないのは、殺菌や除菌と変わりません。
なお、消毒は殺菌と同様、医薬品・医薬部外品のみ表示が可能です。たとえば、雑貨や化粧品に分類されるマスクスプレーやハンドジェルでは、消毒効果を表示できません。一見すると消毒効果がありそうなアイテムでも、一度分類を確認してみてください。

滅菌の意味は「あらゆる菌を死滅させる」

滅菌はあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「あらゆる菌を死滅・除去する」といった意味です。有害・無害を問わず、生体を除く対象物に存在するすべての微生物を対象としています。なお、日本薬局方における滅菌の定義は「微生物の生存する確率が 100万分の1以下になること」です。※
滅菌は主に、医療機関で取り扱いのある器材に対する用語です。注射器や手術用の器具には滅菌処理が必要とされており、絆創膏やガーゼなどに施される場合もあります。わたしたちの目に触れる確率は低いですが、知識として覚えておきましょう。

※参照「第17改正日本薬局方の概要/(独)医薬品医療機器総合機構」
 

間違えやすい言葉を比較|消毒と殺菌?除菌?

「殺菌」と「除菌」は、どちらも「菌」が入っているため、違いを想像しやすいかもしれません。しかし、「消毒」と比べるとなるといかがでしょう。
消毒と殺菌および除菌の違いも、正しく理解しておきましょう。

消毒と殺菌の違いは「活動できるかどうか」

消毒と殺菌の違いは、ずばり「活動できるかどうか」の部分です。菌(微生物)を殺す殺菌に対し、消毒は無害化・無毒化するのが目的とされています。目的のために殺す場合もあれば、煮沸や蒸気処理などで無害・無毒にして、生かしておく場合もあるのです。
生かしたままにしておく場合もあると聞くと、殺菌の方が強力と思えるかもしれません。しかし、先述のとおり、殺菌でもすべての菌を殺せるわけではないのです。

消毒と除菌の違いは「殺すかどうか」

消毒と除菌の違いに関しては、対象となる菌を「殺してしまうかどうか」です。
消毒は、感染を防ぐ程度に菌を殺してしまいます。対して、殺さないけれど、取り除いたり数を減少させたりするのが除菌です。
また、消毒は医薬品・医療部外品にのみ表示が認められており、雑貨では除菌までしか表示できないといった違いもあります。アイテムを見極めるポイントにするとよいでしょう。

 
用語の違いを理解し、手洗い&手指消毒に努めよう

用語を正しく理解するだけでは、十分な対策とはいえません。自分が必要な効果を見極めてアイテムを選ぶとともに、こまめに手洗いや手指の消毒を行うのが重要です。
厚生労働省の発表によると、流水で15秒の手洗いをすれば、手や指に付着したウイルスを100分の1に減らせるといわれています。さらに、ハンドソープで10秒もみ洗いしたのち、流水で15秒すすぐと1万分の1※と格段に減少すると伝えられています。
手洗いできない状況下では、消毒液の使用も有効です。帰宅後や調理前は、殺菌・消毒表示のあるせっけんやハンドソープを用い、手洗いおよび消毒を徹底してみてください。

※参照:「新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について/厚生労働省」
  • 白井未奈子

    セラピストライター白井未奈子

    サービス業を10年経験するなかで、リラクゼーション業務に出会い「人を癒す」ことに目覚める。
    フリーランスに転向して以降は、ボディートリートメントとフェイシャルエステの知識を活かし、美容・健康系の記事執筆を中心に担当。今は手ではなく、文章で読者にくつろぎとすこやかさを届けることを目指している。