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【美容師執筆】髪のうねりの原因とは?正しいヘアケア&アイテムを選んで加齢による変化に備えよう

へアケアHAIRCARE
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2024/02/14

髪のうねりは、毛穴の歪みや髪のひずみが原因です。多くは加齢にともなうもので、髪内部の水分不足やダメージ、毛穴の汚れなどによって引き起こされています。
つまり、適切なケアをおこなえば、「髪のうねりは改善できる余地がある」のです。正しいヘアケア方法や、シャンプー・トリートメントの選び方を知り、まずは自分で手軽にできるところから、うねり対策を始めてみてはいかがでしょうか。

 

髪がうねるってどういう状態?

「髪がうねる」とは、文字通り髪の毛が波のようにウェーブしている状態を指します。「クセ毛」とひと言で片付けられてしまいそうですが、実は、髪のうねりは単に髪の毛がウェーブしているだけではありません。毛根を包んでいる毛穴の歪みや、髪自体の形状に生じるひずみが原因なのです。

髪がうねるとどんな影響がある?

髪がうねると、広がりやすくなり、まとまりが失われます。まとまりのない髪は毛先があちこちを向いているため、全体的にパサついた印象に…。さらに、髪のうねりがひどくなると、ツヤやハリ感が失われ、見るからに「傷んだ髪」になってしまいます。

髪のうねりは生まれつき?それとも加齢によるもの?

「若い頃は直毛だったのに、年齢を重ねてうねりが出てきた…」と気にしている方もいるでしょう。
髪のうねりには、「先天性のうねり」と「後天性のうねり」の2種類あります。先天性のうねりは、いわゆる生まれつきのクセ毛です。
日本人の髪は、9割が直毛といわれています。つまり、髪のうねりの多くは、後天的な原因で引き起こされていると考えられます。

 

髪がうねる原因

髪のうねりは、おもに年齢が上がるにつれて生じる毛穴の歪みや髪の毛のひずみが原因です。
ここでは、後天性の髪のうねりの原因について詳しく解説します。

毛髪内部の水分不足

髪の内部には、水になじみやすいタンパク質と、なじみにくいタンパク質が存在しています。年齢を重ねると「水になじみにくいタンパク質」が増加し、髪が水分を保持できなくなります。すると、パサパサとした質感に…。また、水分が失われると髪内部の空洞がよじれて、「うねり」を生じてしまうのです。
さらに、乾燥した髪は空気中の湿気を吸収するため、梅雨時期や雨の日には髪が膨らんで、強いうねりを引き起こすのです。

ダメージの蓄積によるキューティクルの損傷

カラーやパーマ、ヘアアイロンの使用や紫外線といった外部からの刺激を受けると、髪にダメージが蓄積されて、髪の一番外側をおおっている「キューティクル」が損傷してしまいます。
キューティクルが損傷すると、髪内部のタンパク質が流出するだけでなく、ダメージを受けたスカスカの部分から水分が入り込んだり、さらに紫外線や外部からの刺激を受けやすくなったりします。
髪内部に過剰な水分が蓄積されると、髪は膨張し、うねりが生じるようになります。そして、ダメージが進行すると、髪はさらに「うねりやすい」状態に陥るのです。

ダメージの蓄積によるキューティクルの損傷

頭皮の汚れによる毛穴の歪み

頭皮の汚れが毛穴に詰まり、毛穴を歪ませているのも、髪のうねりを引き起こす原因の一つです。頭皮には、過剰に分泌された皮脂や古い角質、ほこり、花粉、PM2.5などの汚染物質が、知らないうちに蓄積しています。
また、シャンプーは、しっかり流さないとカスが毛穴に詰まり、うねりを引き起こす可能性があります。すすぎ残しには十分注意しましょう。

生活習慣の乱れ

偏った食生活や飲酒・喫煙・睡眠不足・ストレスなどの生活習慣の乱れは、巡り巡って髪のうねりにつながります。不摂生な生活を続けると、髪や頭皮に栄養が行き届きにくくなるためです。
栄養が不足すると、体調が悪くなったり痩せたりするのと同じように、髪も栄養が不足すると調子が悪くなったり十分に成長できなくなったりします。すると、うねりや抜け毛、白髪といった毛髪トラブルを生じてしまうのです

 

セルフでできる!髪のうねり対策5選

【美容師執筆】髪のうねりの原因とは?

髪のうねりを改善するカギは、「髪と頭皮の健康維持」です。つまり、日頃から髪と頭皮の健康を意識して生活する必要があります。ここでは、セルフで手軽にできる髪のうねり対策を4つご紹介します。

正しいヘアケアの流れを押さえる

もしかすると、いつものヘアケアが、髪のうねりの原因となっているかもしれません。まずは、正しいヘアケアの流れを把握しておきましょう。

<ヘアケアの流れ>

  • ① シャンプー前にブラッシングをする
  • ② 汚れの6割を落とすイメージで予洗い(シャワー)する
  • ③ シャンプーは手のひらで泡立ててから頭につける
  • ④ 指の腹を使い、頭皮の汚れを落とすイメージでゆっくり洗う
  • ⑤ すすぎはシャンプーの倍の時間をかけておこなう
  • ⑥ コンディショナーは髪の中間から毛先にかけて重点的につける
  • ⑦ トリートメントやヘアマスクは蒸しタオルで髪を包み約5分放置する
  • ⑧ ぬるぬるとした感じがなくなるまでしっかりと洗い流す
  • ⑨ タオルドライで水気をとる
  • ⑩ アウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)をつける
  • ⑪ 根本 → 毛先の順番に乾かす

<ヘアケアのポイント>

  • ・ お湯の温度は40℃未満
  • ・ 髪はなるべくすぐに乾かす
  • ・ 根本を立ち上げるように乾かす
  • ・ 中間から毛先にかけては髪の毛を軽く伸ばしながら(引っ張りながら)、上から下に向けてドライヤーをあてる
  • ・ ヘアアイロンはなるべく140℃以下で使用する
  • ・ 広がりが気になるときはドライヤー後にオイルやバームをつける

シャンプーやトリートメントを見直す

毎日使用しているシャンプーやトリートメントを見直しましょう。「ヘアケア」のイメージから、トリートメントに重きを置いてしまう傾向にありますが、大切なのはシャンプーです。
頭皮の汚れが毛穴に詰まると、髪のうねりを引き起こすからと、洗浄力が強すぎるシャンプーを使用するのはNG。必要以上に皮脂を落としてしまい、頭皮の乾燥を引き起こしたり、髪の毛の水分を奪ってしまったりする可能性があるからです。

シャンプーを選ぶポイント

髪のうねりが気になる方は、以下のポイントを意識してシャンプーを選んでみてください。

  • ・ アミノ酸系を中心とした洗浄成分を配合している
  • ・ 毛髪保護成分を配合している
  • ・ 頭皮ケア成分を配合している
  • ・ 泡立ちがよい

トリートメントを選ぶポイント

トリートメントは、水分や油分を補う成分が入っているかを確認して選びましょう。特定の成分がよいわけではなく、自身の髪にとってよいバランスの製品をみつけるのがポイント。ダメージ毛には、ケラチン配合のアイテムもおすすめです。

トリートメントを選ぶポイント

定期的に頭皮クレンジングをおこなう

いつものヘアケアに、定期的な頭皮クレンジングも加えて、毛穴に詰まった汚れを落としましょう。皮脂が多い方は炭酸クレンジング、乾燥が気になる方はオイルクレンジングが最適です。
セルフケアの場合は、週に1回を目安におこなってみてください。念入りにケアをしたい方は、美容室でヘッドスパのメニューを追加してみるとよいでしょう。

頭皮マッサージで血行を促進する

頭皮が血行不良だと、髪に十分な栄養が行き届きません。1日1~3分の頭皮マッサージで、健やかな頭皮と毛髪を目指しましょう。
頭皮マッサージは、シャンプーをするとき、もしくは髪が乾いているタイミングでおこなってください。髪が乾いているときは、頭皮用エッセンスを使用すると、頭皮を傷めにくくなります。
頭皮マッサージをおこなうときは、「押す」「揉む」「こする」の3つを組み合わせるのがポイント。両手のひらで、側頭部・襟足・生え際を挟んだり、指をたてて頭頂部のツボを押したり、耳上から頭頂部に向かってこするように動かしたりして、頭皮を動かしましょう。

規則正しい生活を意識する

バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動といった規則正しい生活も、うねり対策に欠かせません。なかでも、食事は直接髪をつくる栄養となるため、とくに意識したいポイントです。
肉・魚・卵・豆類・乳製品などのタンパク質をはじめ、ビタミン・亜鉛・鉄分などの栄養素も積極的に摂取してみてください。コラーゲンやアスタキサンチンといった栄養素も、健やかな髪をつくる働きがあります。

 
髪のうねりをいますぐなんとかしたい方は美容院で施術を

「いますぐうねりを改善したい!」と考えている方は、髪の毛の専門家がいる美容院で施術の相談をしてみましょう。
たとえば、縮毛矯正やストレートパーマをかければ、毎朝のスタイリングが楽になるはずです。部分的な施術も可能なので、悩みに応じて対応してもらえます。
髪のうねりは厄介ですが、特性を活かした魅力的なスタイルをつくれば、チャームポイントにもなります。ふんわりとしたパーマをかけたり、ハイライトを入れたりすると、雰囲気よく仕上がるでしょう。髪は一生の相棒です。「髪の個性」を受け入れて、上手に付き合ってみてくださいね。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。