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【愛犬にあげたいお肉.vol3】馬肉には魅力&メリットがたくさん!手作りごはんのポイントや注意点

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2024/04/09

犬たちの大好物である肉。中でも馬肉は「ヘルシー」といったイメージを持つ方もいらっしゃるでしょう。馬肉そのものはもちろん、馬肉を使ったいろいろなフードや缶詰がありますが、犬にとってどのようなメリットがあるのでしょうか?また馬肉を与えるときは、アレルギーや下痢などのトラブルが起きないよう注意点を知っておくことも大切です。馬肉を検討している方はぜひチェックしてください。

 

犬のごはんに豚肉を与える メリッ犬に馬肉を食べさせても大丈夫?

犬は馬肉を食べても大丈夫!缶詰やドライフードの原材料として使われているため、安心して犬に与えられる食材です。実際に与える際は、のちほど紹介する注意点を参考にしましょう。

 

犬に馬肉を与えるメリットは、栄養面やその味わい

犬に馬肉を与えるメリットは、なんといっても栄養面にあります。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?詳しく見てみましょう。

メリット1.高タンパク質・低脂質で体重管理に

馬肉はタンパク質が豊富で栄養補給に優れていますが、脂質が少ないのが注目すべきポイント。摂りすぎに気をつけたい肉類の脂質を抑えながら、犬の健康づくりに必要な良質なタンパク質を補給できるのです。成長期にしっかりとタンパク質を与えたい場合や、体重管理を行いたい場合に、まさにぴったりの食材です。

メリット2.鉄が豊富で効率的に栄養補給

さらに注目したいのは、鉄の含有量。馬肉(赤肉・生)の100gあたりの鉄の量は4.3mgです。これは鶏もも肉(皮なし・生)の約7.2倍、豚もも肉(赤肉・生)の約4.8倍もの量!効率的に栄養補給できる点が魅力です。

メリット3.愛犬が喜んで食べてくれる

うまみの詰まった馬肉は、犬が大好きな味。喜んで食べてくれるので、食いつきに悩んでいる飼い主も、試す価値ありの食材です。ドライフードにトッピングしたり、おやつとして与えたりと、いろいろな与え方ができます。

 

馬肉と鹿肉・・・与えるならどちら?

馬肉と似た肉として「鹿肉」があり、どちらを与えたほうがよいのか悩んでいませんか?先に結論をまとめると、手に入りやすい馬肉のほうが与えやすいのではないでしょうか。
栄養面を比較すると、カロリーは同じくらいです。鉄の含有量を見ると馬肉のほうが優れていますが、大きな変わりはないといってよいでしょう。馬肉は一部のスーパーで取り扱われており、缶詰もあるため、比較的手に入りやすい食材です。食べ物をコロコロと変えてしまうと、犬のストレスになりかねません。手に入りやすく、続けやすい食材を選んであげましょう。

【100gあたりの栄養成分値】

馬肉と鹿肉・・・与えるならどちら?
参照:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
 

馬肉は与えすぎも禁物。適量とは?

犬にとって適切な馬肉の量は、1日に必要なカロリーを参考に計算できます。おやつとして与える場合は、1日に必要なカロリーの10%以内が目安となり、およそ43~145gほど。厳密には、体の大きさや運動量によって異なるため、あくまで参考程度にしてください。
手作りごはんを与える場合は、全体の重量の1/3~1/4を肉にすると、バランスを整えやすくなるといわれています。たくさん与えてしまうと、カロリーの摂りすぎや、お腹の調子に関わったりするなど、トラブルにつながりかねません。体調や体重の変化をチェックしながら、愛犬にとって最適な量を見つけるようにしましょう。

【おやつで与える場合の馬肉の適量の例(成犬の場合)】

馬肉は与えすぎも禁物。適量とは??
参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」/環境省 の犬のカロリー必要量をもとに計算
 

犬に馬肉を与える際に注意したいこと

【愛犬にあげたいお肉.vol3】馬肉には魅力&メリットがたくさん!

犬に馬肉を与える前に、知っておきたい注意点をチェックしておきましょう。

加熱をする

犬に馬肉を与える際は、加熱するようにしましょう。生肉には、さまざまな細菌や寄生虫がいる可能性があります。万が一感染してしまうと、愛犬だけでなく、自分や家族に感染が広がってしまう恐れがあります。
もし生で与えたい場合は「生食用」を選んで。加熱用の馬肉なら、必ず加熱調理をして与えるようにしましょう。

アレルギーに用心する

馬肉はアレルギーの原因となる場合があります。はじめて与える際は必ず少量から。またアレルギー症状がないかどうか、食べた後は健康状態をよく観察しましょう。アレルギー症状はかゆみや皮膚の赤み、消化器症状などがあります。下記はアレルギー症状を疑う犬のしぐさなので、ぜひ覚えておいてください。

  • ・よく耳や体をかく
  • ・よく手足をなめる
  • ・皮膚に赤みがある
  • ・排便回数が1日3回以上ある
 

手作りごはんで馬肉を与える際のポイント

手作りごはんは、愛犬の好みにあわせられるのがメリットです。馬肉を与える際のポイントを紹介します。

パプリカや小松菜などとの組み合わせがおすすめ

手作りごはんを与える際は、野菜と組み合わせるようにしましょう。馬肉だけでは栄養素が偏ってしまうので、野菜もしっかりとることが大切。中でも取り入れやすいのは、パプリカや小松菜、じゃがいもなどの食材です。パプリカや小松菜に含まれるビタミンCや、じゃがいもに含まれる食物繊維を補給できます。

ほかのフードもバランスよく取り入れる

馬肉だけでなく、ほかの鶏肉や豚肉、魚といったタンパク質源や、ペットフードもバランスよく取り入れるようにしましょう。ペットフードの中でも、総合栄養食は犬に必要な栄養素がバランスよく配合されています。手作りごはんだけでは栄養素が不足したり、バランスが崩れたりする恐れもあるため、上手に活用しましょう。

体調をみながらあげる

手作りごはんをあげる際は、愛犬の体調をしっかりチェックしましょう。量や内容が愛犬にあっていないと、ストレスや体調を崩す原因に。よく食べられているか、下痢はないか、元気で過ごせているか、しっかり様子を見てあげましょう。

 
犬も飼い主にも魅力的な馬肉・・・ぜひ上手に活用しよう

お肉が大好きな犬たちにとっても、愛犬の健康を願う飼い主にとっても、馬肉は魅力的なフードのひとつ。体が作られる成長期から、体を気遣いたいシニア期まで、さまざまなステージで取り入れやすいのも魅力です。ほかの食べ物もバランスよく取り入れて、ぜひ上手に馬肉を活用してくださいね。

  • 広田千尋

    管理栄養士ライター広田千尋

    病院、保育園、保健センターなどで13年間勤務。生活習慣病の方への栄養相談や、高齢者への栄養サポート、また赤ちゃんや子どもの食事相談など、幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在は経験を活かし、フリーランスとして活動中。わかりやすく実践しやすいコラム執筆や、身近な材料で簡単に作れるレシピ作成を得意としている。

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