犬のごはんに豚肉を与える メリッ犬に馬肉を食べさせても大丈夫?
犬は馬肉を食べても大丈夫!缶詰やドライフードの原材料として使われているため、安心して犬に与えられる食材です。実際に与える際は、のちほど紹介する注意点を参考にしましょう。
犬に馬肉を与えるメリットは、栄養面やその味わい
犬に馬肉を与えるメリットは、なんといっても栄養面にあります。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか?詳しく見てみましょう。
メリット1.高タンパク質・低脂質で体重管理に
馬肉はタンパク質が豊富で栄養補給に優れていますが、脂質が少ないのが注目すべきポイント。摂りすぎに気をつけたい肉類の脂質を抑えながら、犬の健康づくりに必要な良質なタンパク質を補給できるのです。成長期にしっかりとタンパク質を与えたい場合や、体重管理を行いたい場合に、まさにぴったりの食材です。
メリット2.鉄が豊富で効率的に栄養補給
さらに注目したいのは、鉄の含有量。馬肉(赤肉・生)の100gあたりの鉄の量は4.3mgです。これは鶏もも肉(皮なし・生)の約7.2倍、豚もも肉(赤肉・生)の約4.8倍もの量!効率的に栄養補給できる点が魅力です。
メリット3.愛犬が喜んで食べてくれる
うまみの詰まった馬肉は、犬が大好きな味。喜んで食べてくれるので、食いつきに悩んでいる飼い主も、試す価値ありの食材です。ドライフードにトッピングしたり、おやつとして与えたりと、いろいろな与え方ができます。
馬肉と鹿肉・・・与えるならどちら?
馬肉と似た肉として「鹿肉」があり、どちらを与えたほうがよいのか悩んでいませんか?先に結論をまとめると、手に入りやすい馬肉のほうが与えやすいのではないでしょうか。
栄養面を比較すると、カロリーは同じくらいです。鉄の含有量を見ると馬肉のほうが優れていますが、大きな変わりはないといってよいでしょう。馬肉は一部のスーパーで取り扱われており、缶詰もあるため、比較的手に入りやすい食材です。食べ物をコロコロと変えてしまうと、犬のストレスになりかねません。手に入りやすく、続けやすい食材を選んであげましょう。
【100gあたりの栄養成分値】
参照:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
馬肉は与えすぎも禁物。適量とは?
犬にとって適切な馬肉の量は、1日に必要なカロリーを参考に計算できます。おやつとして与える場合は、1日に必要なカロリーの10%以内が目安となり、およそ43~145gほど。厳密には、体の大きさや運動量によって異なるため、あくまで参考程度にしてください。
手作りごはんを与える場合は、全体の重量の1/3~1/4を肉にすると、バランスを整えやすくなるといわれています。たくさん与えてしまうと、カロリーの摂りすぎや、お腹の調子に関わったりするなど、トラブルにつながりかねません。体調や体重の変化をチェックしながら、愛犬にとって最適な量を見つけるようにしましょう。
【おやつで与える場合の馬肉の適量の例(成犬の場合)】
参照:「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」/環境省 の犬のカロリー必要量をもとに計算
犬に馬肉を与える際に注意したいこと
犬に馬肉を与える前に、知っておきたい注意点をチェックしておきましょう。
加熱をする
犬に馬肉を与える際は、加熱するようにしましょう。生肉には、さまざまな細菌や寄生虫がいる可能性があります。万が一感染してしまうと、愛犬だけでなく、自分や家族に感染が広がってしまう恐れがあります。
もし生で与えたい場合は「生食用」を選んで。加熱用の馬肉なら、必ず加熱調理をして与えるようにしましょう。
アレルギーに用心する
馬肉はアレルギーの原因となる場合があります。はじめて与える際は必ず少量から。またアレルギー症状がないかどうか、食べた後は健康状態をよく観察しましょう。アレルギー症状はかゆみや皮膚の赤み、消化器症状などがあります。下記はアレルギー症状を疑う犬のしぐさなので、ぜひ覚えておいてください。
- ・よく耳や体をかく
- ・よく手足をなめる
- ・皮膚に赤みがある
- ・排便回数が1日3回以上ある
手作りごはんで馬肉を与える際のポイント
手作りごはんは、愛犬の好みにあわせられるのがメリットです。馬肉を与える際のポイントを紹介します。
パプリカや小松菜などとの組み合わせがおすすめ
手作りごはんを与える際は、野菜と組み合わせるようにしましょう。馬肉だけでは栄養素が偏ってしまうので、野菜もしっかりとることが大切。中でも取り入れやすいのは、パプリカや小松菜、じゃがいもなどの食材です。パプリカや小松菜に含まれるビタミンCや、じゃがいもに含まれる食物繊維を補給できます。
ほかのフードもバランスよく取り入れる
馬肉だけでなく、ほかの鶏肉や豚肉、魚といったタンパク質源や、ペットフードもバランスよく取り入れるようにしましょう。ペットフードの中でも、総合栄養食は犬に必要な栄養素がバランスよく配合されています。手作りごはんだけでは栄養素が不足したり、バランスが崩れたりする恐れもあるため、上手に活用しましょう。
体調をみながらあげる
手作りごはんをあげる際は、愛犬の体調をしっかりチェックしましょう。量や内容が愛犬にあっていないと、ストレスや体調を崩す原因に。よく食べられているか、下痢はないか、元気で過ごせているか、しっかり様子を見てあげましょう。
犬も飼い主にも魅力的な馬肉・・・ぜひ上手に活用しよう
お肉が大好きな犬たちにとっても、愛犬の健康を願う飼い主にとっても、馬肉は魅力的なフードのひとつ。体が作られる成長期から、体を気遣いたいシニア期まで、さまざまなステージで取り入れやすいのも魅力です。ほかの食べ物もバランスよく取り入れて、ぜひ上手に馬肉を活用してくださいね。
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