散歩行けてる?犬の運動不足にはリスクがたくさん
散歩の少なさによる運動不足は、犬の健康をおびやかします。肥満になってしまったり、ストレスが溜まってしまったり。心身によくない影響を与え、寿命を縮ませかねないのです。
「うちの子は散歩嫌いだから」「夏は暑いから行かない方がいい」と思い込んでいませんか?犬にとっての散歩は、健康を保つための運動のベースと肝に銘じておきましょう。
運動不足の犬がみせる3大サイン
散歩に行けているつもりでも、いつもと違う素振りをみせたら運動不足かもしれません。「元気すぎる」「やたらと攻撃的だな」「ふっくらしたかも」と感じたら要注意です。
愛犬が出す運動不足のサインを理解しておきましょう。
室内をしきりに走り回ったりする
運動不足は犬のエネルギーを有り余らせてしまいます。
室内を走り回ったり、おもちゃ遊びをずっとやめなかったり。元気がよすぎるのは、必ずしもいい状態ではないのです。
常に落ち着きがなくなると、ちょっとした音にも敏感に反応するようになるかもしれません。元気すぎる状態が続くようなら、運動不足を疑ってみてください。
無駄吠えなど困った行動が増える
飼い主さんを困らせる行動は、愛犬がみせる運動不足のサインかもしれません。
「長く留守にしていたら、部屋をめちゃくちゃにされた」といった経験はありませんか?
散歩に行かず室内に閉じこもっていると、犬も人間と同じくストレスがたまってしまいます。攻撃的な態度をとったり問題行動を起こしたり、どうにか発散しようとしているのです。
<運動不足の犬がよく見せるしぐさ例>
- ・無駄吠えが増える
- ・手足を噛む
- ・夜泣きをする
- ・ご飯を食べない
- ・頻繁に吐く
- ・自分の尻尾をぐるぐると追いかけて噛む など
身体のラインが丸くなる
運動不足による肥満は、身体のラインに表れます。
体型が明らかにふっくらしてきた場合は、食事量と運動量が見合っていないサインとして受け取ってよいでしょう。
触れてみないとわからない隠れ肥満もあります。腰のくびれ具合や肋骨の浮き出具合から肥満度をチェックする「ボディーコンディションスコア※」も、ぜひ活用してみてください。
※参照:「犬・猫の健康を守るために」ボディコンディションスコア (BCS)/環境省
愛犬の運動不足解消に!室内遊びアイデア5つ
雨が続いて散歩に行けないときは、自宅にいながらできる室内遊びがおすすめ。知育おもちゃを使った遊びをすれば、脳のトレーニングにも有効です。
愛犬が飽きずに遊べる工夫をしながら、楽しく運動不足を解消しましょう。
引っ張りっこ遊び
手軽にできるのが、ロープやタオルを引っ張り合う遊びです。遊び方は至ってシンプル。端を愛犬に咥えさせたら、反対側の端を飼い主さんが引っ張ります。5秒ほど引っ張り合って、終了するときは「離せ」の合図をかけてあげてください。
取ってこいゲーム
引っ張りっこ遊びと並んで簡単なのが、いわゆるボール遊びの取ってこいゲームです。飼い主さんが投げたボールを、愛犬がキャッチもしくは咥えます。きちんと飼い主さんの元に持ってきたらゲームクリアです。
待て!伏せ!トリックトレーニング
愛犬とのコミュニケーションを重視したいなら、トリックトレーニングがおすすめ。まず、「お手」や「待て」、「伏せ」といった技を覚えてもらいます。一とおり覚えたら飼い主さんがランダムに指示を出し、正しくできたら褒めたりご褒美をあげたりしましょう。
知育おもちゃde宝さがし
一ひねりある室内遊びなら、知育おもちゃを使った宝さがしに挑戦してみてください。おやつを宝に見立て、「どうやったら取り出せるかな?」と考えさせるのが一般的。頭を使って遊べるため、飽きにくく、脳トレにもなるといわれています。
愛犬が興味を持ちそうな知育おもちゃを探してみてください。
ぐらぐらバランスディスク
筋力トレーニングも兼ねたいなら、犬用のバランスディスクに目を向けてみましょう。ご褒美をあげながら、ディスクに足を置いてもらえるよう誘導しながら行います。
犬は前後両足をバランスよく使っているようにみえますが、実は前足に半分以上の比重がかかっています。バランスディスクの使用によって、後ろ足の筋力キープにも貢献してくれるでしょう。
愛犬と室内遊びするときの注意点
室内遊びをするときは、まず安全な環境をつくってください。飼い主さんの配慮不足は、愛犬のケガや不調につながってしまうかもしれません。
愛犬と室内遊びするときの注意点を確認しておきましょう。
滑り止めなどケガ防止対策をする
遊ばせる床がフローリングの場合、滑り止めなどの対策を済ませておくのが吉。つるつる滑る床のままでは、愛犬が滑ってケガをしてしまうかもしれません。滑り止め対策としては、ペット用のマットやカーペットを敷くのが効果的です。
フローリング対策に加え、室内は整理整頓しておくに限ります。愛犬が走り回るときに身体をぶつけたり、おやつと間違えて飲み込んだりしかねないためです。
ご褒美のおやつをあげすぎない
遊びやゲームのご褒美に欠かせないのがおやつ。褒めたい気持ちが大きくても、あげすぎて健康をさまたげては本末転倒です。何度もあげる場合は、1回の量を少なくしてください。
日々のドッグフードをおやつ代わりにするのも一つの手。あげすぎてもフード量を減らせばよく、調節も簡単です。
散歩量の目安=室内遊び時間の目安
室内だからといって、長く遊ばせすぎてもいいわけではありません。室内遊びをするときは、散歩と同じくらいの時間を目安にしてください。
体格は同じくらいでも、犬種によって目安時間は前後します。例えば、運動量の多いトイプードルやミニチュアシュナウザーは長めに、チワワやシーズーなどは短めと考えるとよいでしょう。個人差もあるため、疲れ具合をみながら愛犬にベストな時間を探りましょう。
愛犬とコミュニケーションをとりながら楽しく室内遊び
室内遊びは運動不足解消だけでなく、愛犬と飼い主さんをつなぐコミュニケーションツールとしても役立ちます。スマホを触りながら・テレビをみながらといった、ながら遊びはご法度です。
遊びやゲームをクリアできたら、おやつだけでなく褒めて共に喜びましょう。「運動させている」感覚ではなく、きちんと向き合って「一緒に遊んでいる」意識を持ってくださいね。
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