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愛犬の体調不良には、正しい対処と対策を。目や耳など、こまめなセルフチェックで健康を維持しよう

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2024/05/24

愛犬が体調不良のサインを見せたら、原因から対処法がわかります。健康体であるものの、疲れが考えられるなら1~2日の様子見をしてもいいでしょう。しかし持病や加齢が関係しているなら、すぐに病院の受診を検討する必要があります。
そもそも、体調不良にならないためには、毎日の生活のなかで健康維持のために、生活習慣の見直しが大切…人間と同じですね。
散歩はちょうどいい運動量で行っていますか?目や耳の汚れはなく、被毛にはツヤがありますか?健康チェックをこまめに行い、元気な姿を守りましょう。

 

愛犬の体調不良サインに気付いたら?受診のタイミングは?

犬の体調不良は、行動やしぐさとして表れるといわれています。嘔吐や震えといったサイン以外に「いつも以上にくっついてくる」のもサインのひとつ。愛らしい姿とはうらはらに、痛みや不安と戦っているのかもしれません。
いざサインがみられたら、動物病院に連れて行くのがベター。とはいえ、受診するタイミングの目安は、体調不良の原因によって違ってくるのです。
愛犬から体調不良のサインを受け取ったあとに、飼い主として適切な対処法を、一緒に確認していきましょう。

健康な犬なら、体調不良から1~2日のうちは様子見を

元々の健康状態がよいのであれば、元気がなくなってから1~2日の間は様子をみても構わないといわれています。たくさん運動をして、疲れがどっと出ているのかもしれません。元気がなくなる前後の行動を振り返りながら、しばらくは見守ってあげましょう。

しかし、持病がある犬や子犬、老犬の場合は、なるべく早く動物病院に連れて行ってあげてください。「おかしいな」と思った時点で問い合わせておくと、なお心強いでしょう。
また、診察を受ける際に今までの愛犬の様子を詳しく伝えられるよう準備を。「いつから」「どんなしぐさがみられた」など、我が事のように話せるよう、愛犬の経過を整理しておきましょう。

3日以上ごはんを食べないなら動物病院の受診を

2~3日経っても愛犬の食欲が戻らない…など元気にならない場合は、動物病院を受診してください。
食欲の低下は、においの感覚が鈍くなっているからとも考えられます。また、季節性や環境の変化による体調不良のほか、大きな病気が隠れているかもしれません。
連れて行きたい日に限って、かかりつけの動物病院が休診日といったケースもあるでしょう。受診ができなくても、焦りだけで行動してはいけません。
自分だけの判断で、健康によいと思うごはんを手作りして食べさせるのはダメ。人間用の市販薬をむやみに飲ませるのは、もってのほかです。
心配かもしれませんが、自己判断による勝手な行動をせず、別の動物病院を探しましょう。

 

大切な愛犬の健康を維持するための対策4つ

人間と同じで、日頃からきちんと健康管理ができていれば、愛犬が苦しむ将来的なリスクを大きく減らせます。飼い主のちょっとした心がけで、できる対策はたくさんあるのです。
愛犬の健康を維持するための対策を、ひとつずつチェックしていきましょう。

心地よい運動量&天候で行う散歩

健康維持に欠かせないのが日々の散歩。毎日決まって散歩の時間になると、楽しみをおさえきれずソワソワ寄ってきませんか?とくに、室内にこもりっきりの犬にとって、散歩は大切な飼い主と一緒に外に出られるしあわせな時間です。
健康の維持に大切な散歩ですが、愛犬に適切な運動量を見極めなければなりません。体格や体質に合ってない散歩量であれば、必要以上に疲れてしまい、かえって体調不良の元に…。

ある程度歩いてみて、まだ元気そうであれば続行して、疲れがみられるなら引き上げましょう。様子をみながらペースをつかんでいくのがおすすめです。
運動量とともに、天候や気温も気にかけてあげましょう。例えば夏は、犬は熱されたアスファルトの上を、裸足で歩かなければならないのです。肉球を火傷しないために、季節に合わせて散歩の時間を工夫してあげてください。

おやつのあげすぎNG!食事管理に気を付ける

食事管理をきちんとするのも、健康維持につながる大きな要素のひとつ。
「可愛いから」「ほしがるから…」といって、ついついおやつをあげすぎていませんか?
愛犬の喜ぶ姿が見たい気持ちは、とってもわかります。ですが、おやつや食事の食べすぎは肥満の元。さらに、肥満はあらゆる体調不良を引き起こす原因となるため、あげすぎはぐっとこらえてくださいね。
食事で健康維持に配慮するなら、手作り食に挑戦するのも一案です。犬も人間と同じように、栄養バランスのとれた食事が重要。手作りする場合は、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラルの五大栄養素に注目しましょう。
「健康維持に努めたいけれど、手作りする時間や自信がない…」といった方には、犬用の手作りフードも販売されています。ぜひ検討してみてください。

サプリメントで食事による健康維持をサポート

食事のバランスを整えるのに力を入れたいなら、人間同様に愛犬にもサプリメントを取り入れるのはどうでしょう?「犬にサプリメント?」「人間みたい」と感じる方もいるのでは。
サプリメントといっても、犬用は普段の食事にさっと振りかけるだけでよく、嗅覚がするどい犬が食べやすいよう無味無臭の商品もあります。
さらに「シニア犬向け」「腸や関節の健康をサポート」など、種類が豊富です。愛犬に合わせたタイプを選び、食いつきをみながら少しずつ取り入れてみましょう。

定期的な健康診断で体調不良をチェック

体調不良になりやすいのであれば、定期的な健康診断は欠かせません。自分では気付けなかった、異変や病気の早期発見につながるでしょう。毎年受けていれば、もし今年異変がなくても、過去の血液検査やレントゲンの結果と見比べられて安心です。
健康診断を受ける回数として、1歳頃からは年に1回程度を目安にしてください。シニア期にさしかかる7歳頃からは年に2回程度に、ペースを早めるとよいでしょう。

 

体調不良を予防!愛犬の健康セルフチェック【パーツ別】

愛犬の体調不良には、正しい対処と対策を。

健康維持の対策に加え、日々の健康チェックを習慣化してみてください。目や耳、口など、見える範囲のチェックが体調不良の予防につながるケースも多いです。
コミュニケーションもかねて、身体にふれあいながらぜひ行ってみましょう。

目・耳・鼻:充血や汚れがなく、鼻は湿り気がある

体調不良のサインが表れやすい場所でもある目。瞳に輝きがなくなり、充血やにごり、目やにはありませんか?
とくに、背の高い草むらを散歩したあとは、眼球に傷がついていないかも要確認。元々の目の色や大きさを把握しておくと、異変に気付きやすくなるでしょう。
健康な体調の犬の耳は血色のよいピンク色で、においや汚れなどもない状態です。耳をチェックするとともに、かゆそうにしていないか、耳垢がたまっていないかにも注目して。長毛で耳が隠れている犬は見落としがちなので、しっかりチェックしておきましょう。
「鼻が乾いていたら体調不良」といった話を聞いた経験はありませんか?健康な犬の鼻は湿り気を帯びています。ただ、寝起きや空気が乾燥している環境では、湿っているとも限りません。いつも通りの環境や条件のもとで判断しましょう。

口・歯・歯茎:口臭や歯垢が少なく、歯茎はピンクor黒

「愛犬のお口がにおう…」と感じるなら、健康状態がゆらいでいるかもしれません。
犬の健康な口内は、においや歯垢がほとんどなく、歯茎はピンクもしくは黒色。なお、お口のにおいは、食後の歯みがきなど口腔ケアで予防できます。
健康チェックしたいのに、口を開けるのを愛犬に嫌がられてしまうケースもしばしば。仔犬のうちに、歯みがきやケアをする習慣をつけておきましょう。

被毛・皮膚:ツヤツヤとしていて、皮膚トラブルなし

被毛はツヤツヤしていて、隙間なく生え揃っていますか?
生え変わりの時期でもないのに抜け毛が見られる場合は、皮膚にトラブルを抱えているか、ノミやダニが悪さをしているかもしれません。被毛トラブルの原因は皮膚からきているケースも多いので、どちらが原因か両方まとめてチェックしましょう。
ちなみに皮膚の色はピンクや黒、白色など、犬種によってさまざま。元の状態をチェックしておき、フケや赤みがないかも確認してみてください。

背中・おなか:異様な張りや凹凸がなく、皮膚も健康的

背中をなでて、嫌がる素振りを見せたら体調不良かもしれません。しこりや炎症がないか、くまなくチェックしてみましょう。
また、おなかの皮膚は、表面に黒ずみや湿疹が出ていませんか?通常以上の張りがないのも、健康が維持できているチェックポイントのひとつです。

 
犬の体調不良は寝方にも出る。些細な変化に気付いてあげて

犬の体調不良はしぐさやパーツだけでなく、寝方にも表れるのをご存じですか?
「きつく丸まって寝る」「前足を伸ばし腰を立てて寝る」といった状態は、犬がしんどいときの寝方といわれています。
一方、横向きで足を投げ出して寝るのはリラックスしている証拠。しかし、脱力した状態が長く続くようであれば、疲労が蓄積しているか、体調不良が隠れているかもしれません。眠っている姿にも表れる、犬の体調不良のサイン。ぜひ、愛犬の些細な行動やしぐさの変化を、飼い主として常に見守ってあげてくださいね。

  • 白井未奈子

    セラピストライター白井未奈子

    サービス業を10年経験するなかで、リラクゼーション業務に出会い「人を癒す」ことに目覚める。
    フリーランスに転向して以降は、ボディートリートメントとフェイシャルエステの知識を活かし、美容・健康系の記事執筆を中心に担当。今は手ではなく、文章で読者にくつろぎとすこやかさを届けることを目指している。