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犬のシャンプーの頻度はどのくらい?やりすぎはダメ?年齢や犬種に合わせたケアで健やかな皮膚を維持しよう

2024/07/31

犬のシャンプーの頻度は、月に1~2回が目安です。ただし、厳密には犬の年齢や毛足の長さ、皮膚状態によって違いがあります。「愛犬のため」と思ってやりすぎてしまうと、必要な皮脂まで取り除いてしまい、皮膚トラブルを招いてしまうかもしれません。

まずは、シャンプーの頻度の目安を知りましょう。そのうえで、愛犬の状態に合わせた頻度を見つけてみてください。

 

犬のシャンプーの適切な頻度は?

大切な愛犬は、いつも清潔な状態を保ってあげたいと思うのが親心。しかし、シャンプーのやりすぎには注意です。犬のシャンプーの頻度は、適切に保ってあげる必要があります。

犬のシャンプーは月に1~2回が目安

犬のシャンプーは月に1~2回を目安におこないましょう。ただし、犬種や年齢、肌質によって多少前後しますので、あくまでも目安としてください。
犬のシャンプーは私たちのお風呂と同じで、皮膚の汚れや皮脂の除去を目的としています。シャンプーをしないと汚れが蓄積され、ニオイが発生するだけでなく、細菌が繁殖したりノミ・マダニが寄生したりして皮膚トラブルにつながる可能性もあるのです。
また、シャンプーはスキンシップの時間でもあります。正しいシャンプーのやり方や頻度を知り、愛犬との絆を深める時間にしましょう。

シャンプーのやりすぎは必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性がある

「愛犬をキレイにしてあげたい」と思うあまり、シャンプーをやりすぎてしまってはいけません。シャンプーのしすぎは、皮膚に刺激を与えたり、必要な皮脂まで落としてしまったりする可能性があります。
私たちの肌を思い浮かべてみましょう。肌の水分を守っているのは皮脂です。しかし、手を洗いすぎたりお湯をつかいすぎたりすると、皮脂が落ちて乾燥しやすくなります。犬も同じで、必要な皮脂まで洗い流されてしまうと、乾燥を招いてしまうのです。
乾燥は、かゆみや炎症のもと。また、犬が皮膚をかこうとするときに、誤って皮膚を傷つけてしまうリスクもあります。
愛犬の健やかな皮膚を守るために、適度な頻度でシャンプーをおこなう必要があるのです。

 

犬によってシャンプーの頻度は変わる?

先ほどお伝えしたとおり、犬のシャンプーの頻度は月に1~2回が目安です。
しかし、厳密には子犬、成犬、シニア犬でシャンプーのやり方や頻度に違いがあります。毛足の長さや皮膚状態も気にかけてあげると、より健やかな皮膚状態を保てるでしょう。

【子犬】月1~2回を目安に。シャンプー1回の時間は10分と手早くおこなう

犬の皮膚はとってもデリケート。特に、生後3~6ヵ月ほどの子犬の皮膚は非常に繊細です。もし赤ちゃんのときに体が汚れてしまったら、汚れたところだけを洗う「部分洗い」をしたり、ウエットティッシュで拭き取ったりしてあげてください。
生後3ヵ月頃になったら、ようやくシャンプーができる時期に入ります。汚れやすい時期のため、月に1回を目安にシャンプーしてあげましょう。まだ十分な体力がないので、なるべく手早く終わらせてあげるのがポイントに。1回のシャンプーは10分を目安にしてみましょう。
また、ワクチンの接種後は体調を崩しやすいため、1~2週間程期間を空けてからシャンプーしてあげてくださいね。

【成犬】月1~2回を目安に。ライフスタイルに合わせて柔軟に調整を

生後約10ヵ月~7歳までに該当する「成犬」は、月に1~2回を目安にシャンプーしてあげましょう。犬種によって少し違いがありますが、健康状態に問題がなければ3週間に1度くらいおこなってもよいでしょう。

ライフスタイルに合わせるには?

ライフスタイルに合わせて頻度を調整するのも大切です。例えば、外遊びが好きな犬の場合は、泥や外気の汚れが付着しがちです。ニオイにも影響が及びやすいため、頻度を増やしてあげましょう。
一方で、室内で過ごす時間が多かったり運動量が少なかったりする犬の場合は、シャンプーの頻度を減らして大丈夫です。愛犬の様子を見ながら判断してあげてくださいね。

シャンプーはトリミングサロンだけでもいい?

なお、生後半年を過ぎたあたりから、トリミングサロンに通えるようになります。「トリミングサロンでシャンプーしているから、自宅でシャンプーをしなくていいのかな?」と考える方もいるかもしれませんが、2~3ヵ月に1度のトリミングサロンでは少々物足りない可能性があります。
トリミングサロンでシャンプーをしていても、スキンシップをかねて自宅でもシャンプーしてあげてみてくださいね。

【シニア犬】1~2ヵ月に1回を目安に。体調がよさそうなときを狙って

大型犬は7~8歳、小型犬は10歳前後から「シニア犬」の仲間入りをします。シニア犬は体力が衰えてきているので、シャンプーの頻度は1~2ヵ月に1回程度に減らしましょう。汚れやニオイが気にならないときは、2ヵ月に1回でもよいでしょう。
また、体調が悪そうなときは無理してシャンプーする必要はありません。体調がよさそうなときを狙って、手早くすましてあげてください。体調面が心配なときは、もしもの場合に備えて動物病院の診察時間内にシャンプーすると安心です。
体の負担を考えて、拭き取りシートやドライシャンプーを使用するのも選択肢の一つですね。

【犬種別】短毛種の犬は月に1回、長毛種の犬は月に2回を目安に

毛足の長さによってシャンプーの頻度を変えるのも重要です。例えば、短毛種の犬は皮膚トラブルが起こりにくい傾向にあるため、月に1回程度のシャンプーで大丈夫。
一方で、毛足の長い長毛種は抜け毛や毛玉が多いため、月に2回を目安にシャンプーしてあげるとよいでしょう。
また、シングルコートかダブルコートかによっても厳密には違いがあります。シャンプーの頻度に迷ったときは、動物病院やトリミングサロンで相談してみるのもおすすめです。

【皮膚状態】敏感肌やアレルギー持ちの場合はシャンプーの頻度を減らして

愛犬の皮膚の状態もチェックしてみましょう。皮膚が敏感だったりアレルギーを持っていたりする場合は、シャンプーが刺激となってしまう場合があります。皮膚への負担を軽減するためにも、シャンプーの頻度を減らしてあげましょう。
一方、皮膚がべたつきやすい体質の犬は、こまめなシャンプーが必要です。余分な皮脂はニオイや炎症のもととなるため、皮膚状態を観察してまめにお手入れをしてあげましょう。皮膚病やトラブルがあるときは、獣医師と相談のうえシャンプーの頻度を検討してください。

 

自宅で愛犬をシャンプーするときのポイント

シャンプーの頻度に注意しても、シャンプーのやり方を間違えてしまうと皮膚トラブルが起きてしまう可能性があります。ここでは、シャンプーのときの注意点や、愛犬によりシャンプーを楽しんでもらうポイントをご紹介します。

犬の皮膚はとってもデリケート!シャンプーの種類やシャワーの温度に注意

犬の皮膚は、私たち人間の皮膚と比べて2~3割ほどしか厚みがありません。つまり、思っている以上にデリケートなのです。人間と同じシャンプーでは刺激が強すぎるため、必ず犬専用のシャンプーを使用してあげてくださいね。
また、お湯の温度にも注意が必要です。目安は36~38℃とされています。夏場は熱中症のリスクがあるため、35~36℃くらいでおこなってあげるとよいでしょう。愛犬の様子を見ながら調節してあげてくださいね。

汚れやすい足・お尻・顔・耳はこまめな部分洗いを

シャンプーで全身を洗う頻度は月に1~2回が目安ですが、汚れやすい足・お尻・顔・耳はこまめなお手入れで清潔な状態を保ってあげましょう。お散歩の後に足を拭いてあげる方は多いと思いますが、毛に付着した汚れはなかなか落ちないので部分洗いをしてあげるのがおすすめです。
泡の状態で出てくるタイプのシャンプーや、スプレータイプのシャンプー、洗浄成分入りの拭き取りシートなどさまざまな種類があるので、使いやすいものを選んでみてくださいね。

ときどき入浴するのもおすすめ◎リラックス効果も

シャンプーに加えて、ときどき入浴をさせてあげるのもおすすめです。私たちがお湯に入ると「気持ちいい」と感じるように、犬も入浴によって血行がよくなったりリラックスできたりするメリットがあります。
いまでは、犬専用の入浴剤も多く揃っています。特別な日のケアに使用するのもよいかもしれませんね。

 
キレイな皮膚は内側からのアプローチも大切!シャンプーのやりすぎには注意して

「愛犬の皮膚や毛並みをキレイな状態で維持してあげたい」
そんな方は、シャンプーだけでなく内側からのアプローチも考えてみてください。例えば、いつも食べているドッグフードを栄養バランスのよいものに変えてみてはいかがでしょうか。おやつに犬用のサプリメントを取り入れるのもよいでしょう。
内側からのケアは、皮膚や毛並みだけでなく、愛犬の健康にも深くつながっています。外側からのケアと内側からのケア、どちらも意識して健やかな愛犬の成長を見守りましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。