管理栄養士ライター高村恵美
12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。
目の奥から感じる疲れ…。解消に役立つ栄養素が含まれる食べ物や飲み物でケアしませんか?目の渇きやショボショボ・充血といった症状は、目以外の不調にもつながります。症状が続くようであれば、早めのケアをして辛さを解消しましょう。
おすすめ食品は、コンビニでも手に入るものが多くあります。忙しい人でも作れるよう管理栄養士がかんたんレシピを3つ考えました。ぜひ参考にしてみてください。
目の疲れを放置しておくと、以下の症状があらわれる可能性があります。
以上の症状を引き起こすおもな原因は、「パソコンやスマートフォン画面を見る際のまばたき減少」や「エアコンの使用による目の乾燥」です。
また、目の不快感を放置しておくと以下の症状があらわれる可能性があります。
さらに、コンタクトレンズを愛用している場合は、角膜感染症や角膜上皮障害を起こすケースもあるので、早めのケアが大切です。
目の疲れを解消したいなら、生活習慣の改善に加えて、毎日の食事からアプローチするのも手です。目の健康のために積極的に摂りたい栄養素と食べ物を紹介します。
ビタミンB群は、ビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸の8種類のビタミンの総称です。お互いに足りない働きをサポートし合うため、単独で摂取するよりも、まんべんなく摂取するほうが効果はパワーアップします。
なかでも「ビタミンB1」は、筋肉・神経の働きを円滑にし、目の疲れをはじめ、身体の疲れに効果的です。
また、「ビタミンB2」と「ビタミンB6」は、エネルギー代謝を促進する働きがあります。
【ビタミンB群を含む食べ物・飲み物】
貝類(ビタミンB12)・卵(ビタミンB2)・レバー(パントテン酸・葉酸)・たらこ(ナイアシン・ビタミンB12)・枝豆(葉酸・ビタミンB1)・ピーナッツ(ビオチン・ナイアシン)・にんにく(ビタミンB6)・玄米(ビタミンB1)・のり(ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・葉酸)・抹茶(ビタミンB1)・せん茶(ビタミンB1)・ココア(ビタミンB1)
ビタミンAは、薄暗いところでの視力維持や、目の粘膜の健康と抵抗力を保つ働きがあります。
【ビタミンAを含む食べ物・飲み物】
レバー・うなぎ・銀だら・ホタルイカ・しらす干し・チーズ・のり・卵黄・ほうれん草・抹茶・玉露・せん茶 など
ビタミンEは、血行を促し、目の疲れを軽減する働きがあります。
【ビタミンEを含む食べ物・飲み物】
すじこ・ピーナッツ・ツナ缶・きなこ・オリーブ油・うなぎ・サクラエビ・のり・せん茶・青汁 など
アントシアニンは、目の疲れ軽減やピント調節のサポートに関与します。
【アントシアニンを含む食べ物・飲み物】
ブルーベリー・ビルベリー・赤じそ・ナス・紫キャベツ・りんご・いちご・赤ワイン など
ルテインは、マウス実験により目のダメージの修復をサポートする働きが報告されています。
【ルテインを含む食べ物】
ほうれん草・トウモロコシ・卵黄・青汁 など
カフェインは、疲労感を取り除く効果があり、目の疲れや疲労を軽減します。
【カフェインを含む食べ物・飲み物】
チョコレート・コーヒー・紅茶・せん茶 など
目が疲れているときにこそ食べてほしい、とっておきのレシピを紹介します。
目の疲れを軽減する、つぎの食べ物を用いています。
★のりには、ビタミンB群がすべて含まれています。ビタミンB群の働きは、糖質やタンパク質・脂質の代謝サポートです。
しらすチーズトーストにのりを加えると、食パンに含まれる「糖質」・しらす干しに含まれる「タンパク質」・スライスチーズに含まれる「脂質」の代謝効率がよくなるので、たっぷりかけて食べましょう。
お好みで七味をかけてもおいしいです。
目の疲れを軽減する、つぎの食べ物を用いています。
目の疲れを軽減する、つぎの食べ物を用いています。
毎日の自炊で必要な栄養素を補うのはハードルが高いと感じる人がほとんどでしょう。
忙しい人は、目の健康サポートに役立つ栄養が凝縮された栄養ドリンクやサプリメントを活用するのがおすすめです。
ドラッグストアをはじめとした店舗や通信販売で購入できるので、活用してみてはいかがでしょうか。
目の疲れの解消には、食事だけでなく、生活習慣の見直しも重要です。長時間のデスクワークやテレビ・スマートフォンの見過ぎは、疲れ目を助長してしまうでしょう。
厚生労働省は、パソコンやタブレットを使う仕事をしている人に向けて、「作業1時間につき、10~15分の休憩を1~2回とる」よう推奨しています。
ぜひ、紹介した食べ物や飲み物を積極的にとり入れるのと同時に、目の休息も意識しましょう。食事と生活習慣の両面から、目を労わる習慣が大切です。
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