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日焼け止めを塗るべき時期はいつからいつまで?使用量・塗り方・使用期限の疑問を払拭しこれからに備えよう

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2024/04/03

日焼け止めは、いつからいつまで使うのがよいのでしょうか?
美容の観点からは、しっかり紫外線対策を行うために、通年塗るのが推奨されています。季節やシーン、自分の肌に合わせて日焼け止めを使い分けて、紫外線から肌を守りましょう。
おすすめの塗り方や一回の使用量、製品の使用期限や劣化の判断方法について紹介します。無駄なく快適に日焼け止めを使用するために、ぜひ参考にしてください。

 

紫外線から肌を守る日焼け止めはいつ使う?

日焼け止めは、とくに日差しが強い夏場や、レジャーでのみ使用している方もいるでしょう。しかし、美容の観点からは、通年で日焼け止めを使用し、紫外線対策をするのがおすすめ。紫外線は、人体に与えるリスクが大きいからです。

人体へのリスクが大きい紫外線

紫外線が人体へ与える悪影響には、「慢性的な影響」と「急性的な影響」があります。
慢性的な影響は、肌の光老化・皮膚がん・白内障など、急性的な影響は、日焼け・角膜炎・免疫低下などです。
紫外線は、体内でのビタミンDの生成に必要で、10分程度の日光浴であれば人体に好影響を与えます。
しかし、紫外線ダメージの蓄積による肌の老化は、日焼けによるシミ・そばかすの増加を引き起こし、シワ・たるみの原因にもなります。
肌の美容の観点からは、少しでも紫外線ダメージを避けるのが望ましいのです。

季節差・地域差はあれど、紫外線は通年振り注いでいる

紫外線量は、季節や場所により異なるのです。
日本では、夏は強く冬は弱い季節差があり、南部は強く北部は弱い地域差が大きい特徴があります。紫外線が強い時期・地域において、より意識を高めて紫外線対策をするのは非常に大切です。
しかし、紫外線は、通年で降り注いでいます。曇りや雨の日の紫外線はゼロではなく、室内にいても窓を通り抜けて入ってきます。紫外線を浴びる量を少しでも減らすには、季節や場所を問わず、毎日の対策が欠かせないでしょう。

シーンや肌に合わせて日焼け止めを使用し、通年で紫外線対策をしよう

紫外線対策として効果的な方法が、日焼け止めの使用です。環境省が発表している紫外線環境保健マニュアルでも、日焼け止めを上手に使って紫外線対策をするのが推奨されています。
とくに衣服で覆われていない顔は、日焼け止めによる対策が役立つでしょう。
現在では、ローション・ミルク・クリーム・ジェル・パウダー・スプレータイプなど多種多様な製品が登場しています。季節による紫外線の強弱やシーン、自分の肌に合うかどうかを判断して、製品を選ぶのが理想です。
たとえば、紫外線が強い6~9月の晴れた日は、SPFの数値やPAの効果が高く、紫外線防止効果が高い製品を使うとよいでしょう。

参照:紫外線環境保健マニュアル2020/環境省
 

日焼け止めの使用量や塗り方について

日焼け止めの一回の使用量や、塗り方について解説します。塗る量や塗り方を間違えると十分な効果が得られないため、注意しましょう。

顔に塗る場合の使用量と塗り方

顔に日焼け止めを塗る場合は、環境省発表のマニュアルで推奨されている方法がおすすめです。固めのクリームタイプはパール1粒分(直径1cm程度)、液状のタイプは1円硬貨1枚分を、手のひらに出しましょう。
手に出した日焼け止めを、額・鼻の上・両頬・アゴの5か所に分けて順に置いていき、丁寧にまんべんなく塗り伸ばします。
以上を2回繰り返す(重ね塗りする)と、塗り忘れや塗りむらを防ぎやすいでしょう。

顔に適量を塗った場合、日焼け止めの使用量はどれくらい?

日焼け止めを適切な厚さで肌に塗るには、面積1cm2あたり、クリームタイプで2mg、液状タイプで2μlくらいの量が必要とされています。
顔の面積を400cm2(20cm×20cm)と仮定すると、1回あたり800mg(=0.8g)、800μl(=0.8ml)程度が適量です。
1回の使用量が0.8g(ml)の場合、容量が40g(ml)の製品は50回で使い切りとなります。
さらに具体例を挙げると、毎日顔に1回のみ使用する場合、30g(ml)程度の小さめな容量の製品であれば1か月強、90g(ml)程度の大きめな容量の製品であれば4か月弱使用可能です。
日焼け止め製品の容量を選ぶ際の目安・参考にしてください。

腕や脚に塗る場合の使用量と塗り方

容器から直接、腕や脚に1本直線を描くように出した日焼け止めを、手のひらでらせんを描きながら均一にムラなく伸ばします。
使用量は、片腕で小さじ(ティースプーン)1杯程度、片脚で小さじ2杯程度を目安にするとよいでしょう。
以上の方法を、腕と脚の表・裏で1回ずつ行えば、十分な量を塗布できるでしょう。

塗る際に意識すべき点

日焼け止めを塗る際は、適量をムラなくまんべんに塗りましょう。一般的に、塗る量が足りていない人が多いといわれているので、十分な量をしっかり塗るように意識してください。
肌に日焼け止めがなじんで、紫外線防止効果を発揮するまでには少し時間がかかります。そのため、外出直前に塗るのではなく、15~30分程度前には塗り終えた方が効果的です。また、保湿・スキンケアした後に日焼け止めを塗った方がムラなく塗れて、くずれにくくなります。

塗り直しも重要

せっかく塗った日焼け止めは、2~3時間程度で効果が薄くなってしまいます。手や衣類に触れたり、汗をかいたりすると、日焼け止めは落ちてしまうからです。汗をたくさんかいた場合や、水に濡れた場合には、時間の間隔にかかわらず落ちる場合も。
できれば、2~3時間おきに塗り直しましょう。スプレータイプは手軽に塗り直しやすいので、準備しておくと外出先で役立ちます。

 

日焼け止めの使用期限に注意

SPF・PAの高い製品は、冬にはあまり使わなくなるため余りがちです。開封後に少し時間が経過した日焼け止めが、まだ使えるかと迷う場面もあるでしょう。
使用期限を過ぎて劣化した製品を使用すると、肌トラブルを引き起こすリスクがあるので避けるべきです。日焼け止めの使用期限について、確認しておきましょう。

未開封で3年、開封後は1年程度が使用期限の原則

日焼け止めは、未開封の場合、一般的に製造から3年が使用推奨期間とされています。容器やパッケージで製造年月日をチェックしましょう。
開封後の使用期限は明確には決まっていませんが、酸化による劣化や雑菌繁殖のリスクがあるため、1年程度で使い切るべきです。ただし、スプレータイプは劣化しにくいため、開封後3年を目安として使い切りましょう。また、無添加製品は、未開封で1年以内、開封後は半年以内と期限が短く設定されている場合があります。

日焼け止めの劣化具合の判断方法

開封後、ある程度時間が経った製品は、劣化具合を判断してから使いたいところ。
判断基準となるのは、においや色の変化、油分と水分の分離が進んだかどうかです。
劣化すると、すっぱいにおいや古い油のにおいがしたり、茶色や黄色っぽく変色したりする場合があります。油分と水分が分離して水っぽい、使用感が変化した、といった場合も劣化の恐れがあります。
におい・色・見た目・使用感が明らかに変化したときは、劣化したと判断し、使用を控えましょう。

保管方法にも気を使おう

日焼け止めが劣化しにくいよう、保管に気を使うのは大切です。湿気が多い場所、日光があたる場所を避け、常温で保管するのが基本。
開封後は、酸化を避けるためにキャップをしっかり閉めて保管し、製品のパッケージに保存方法が記載してある場合には指示に従いましょう。

 
上手に日焼け止めを使い、通年紫外線を対策しよう

紫外線による肌へのダメージを極力避けたい方は、日焼け止めの使用を習慣化するのがおすすめ。「日常用として、肌なじみがよく刺激が少ないSPF・PAの低い製品を選ぶ」「真夏用やレジャー用のSPF・PAの高い日焼け止めは、使い切るために容量の少ない製品を選ぶ」「実際に使用してみて自分の肌に合う日焼け止めを選ぶ」といった工夫で、より無駄なく快適に日焼け止めを使用できます。
上手に日焼け止めを使い、通年で紫外線から肌を守りましょう。

  • 江上奏

    教養系ライター江上奏

    司法書士として手続代理業を続ける中、難解で細かい書類を依頼者に分かりやすく説明する努力を重ねた経験を活かしつつ、解説記事や健康コラムを執筆。
    世の中の便利な知識や世の中の仕組みについて、ひとつでもイメージしやすい形で読者に届け、知識を役立ててほしい思いでライター業を続けている。

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