美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
日焼け止めの塗り方は、スキンケアの後が基本です。つまり、化粧水や乳液で保湿をした後に日焼け止めを塗り、最後に化粧下地を使うのが正しい順番です。
ただし、日焼け止めの塗り方とひと口にいっても、「顔は点置きして指先を使ってなじませる」「体は線置きして手のひらを使って広げる」と塗り方はまったく異なります。
日焼け止めの効果を十二分に実感するためにも、正しい日焼け止めの塗り方を覚えておきましょう。
紫外線によるシミやそばかす、乾燥によるシワは、誰しもつくりたくないでしょう。日焼け止めをしっかり塗るのは、「健やかな素肌づくりに向けた、もっとも大切なスキンケア」といっても過言ではありません。
基本的な日焼け止めの塗り方と順番を、しっかり押さえておきましょう。
メイクをする場合、気になるのが日焼け止めを塗る順番でしょう。基本的に、日焼け止めはメイクの前に塗ります。
スキンケア(保湿)→ 日焼け止め → 化粧下地 → ファンデーション
日焼け止めを塗るベストタイミングは、起床後すぐです。朝起きて洗顔をしたら、スキンケアと日焼け止めを塗るところまでセットでおこないましょう。メイクをする頃には日焼け止めが肌になじみ、メイクよれもしにくくなりますよ。
日焼け止めを顔に塗るときは、点置きしてから少しずつ塗り広げるのがポイントです。小分けにして置く方が、ムラなく塗れます。額・両頬・鼻・あごの5点に、両こめかみの2点を追加し、合計で7点置きしてから塗るのがベストです。
塗るときは、中指と薬指を使ってやさしく、ていねいに広げましょう。顔の中心から外側に向かって広げるイメージでなじませます。小鼻や髪の生え際も忘れずに塗ってくださいね。
日焼け止めがしっかり塗れたら、そのままメイクをして大丈夫です。ただし、メイクをしないときは、同量の日焼け止めを顔全体に重ね塗りするのがおすすめです。
とくに、額・頬・鼻・あごは日焼けしやすい部位ですので、二度塗りして紫外線対策をおこなってくださいね。顔のすみずみまで日焼け止めを塗ったら、両手で顔全体を包み込み、ていねいに押さえましょう。
顔全体に日焼け止めを塗ったら、最後に首やデコルテにもしっかり日焼け止めをのばしましょう。
適量を手に取り、鎖骨に日焼け止めをのせて、上(フェイスライン)に向かってなじませます。あごを上にあげて、あご下とフェイスラインに塗り残しがないよう、しっかり広げるのがポイントです。首の後ろを塗るときは、下を向いて塗るとしっかり塗れます。
日焼け止めは、衣類のスレや汗・皮脂によって、気付かないうちに落ちてしまいます。せっかく朝に念入りなお手入れをしても、途中で落ちてしまっては意味がありません。
できれば、日焼け止めは2~3時間ごとに塗り直しましょう。メイクをしているときは、まずヨレたファンデーションや皮脂をオフしましょう。余分な油分や汚れが残っていると、メイクが崩れやすくなってしまいます。
オフしたら日焼け止めを塗り直し、パウダーファンデーションでカバーすれば完了です。スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めは、手軽に塗り直しができるのでおすすめです。
日焼け止めを体に塗る方法と順番を紹介します。基本を押さえて、顔だけ白くて手足が真っ黒…とならないようにしましょう。
体に日焼け止めを塗るときは、点置きではなく線置きしてから塗り広げましょう。たとえば、腕に日焼け止めを塗るときは、腕に線をひくように日焼け止めをのせます。
顔と同様に点置きでのせると、塗る量が足りずに十分なUVカット効果を得られない場合があります。もちろんつけすぎはダメですが、体に日焼け止めを塗るときは「少し多いかな?」と思うくらいの量がベストです。
日焼け止めをのせたら、手のひら全体を使って円を描くように塗り広げ、なじませましょう。腕や脚は塗る範囲が広いため、指先で塗るとかえってムラがでてしまいます。
手や足の甲、ひざの両面は塗り忘れしやすい上に、日焼けすると全体的にくすんだ印象を与えてしまう部位です。重ね塗りをしたり、パウダーをはたいたりして、徹底的な紫外線対策をおこないましょう。
日焼け止めは女性が使用するアイテムと思われがちですが、仕事やアウトドアで外にいる機会の多い男性こそ、しっかり日焼け止めを塗るのが大切です。
男性が日焼け止めを使用するときは、以下の点に注意しましょう。
男性はメイクをしない場合が多いため、日焼け止めは少し多めを意識して塗りましょう。女性に比べて皮脂や汗の分泌量が多い傾向があるため、こまめに塗り直すのも大切です。
また、せっかく日焼け止めを購入しても、面倒になって途中で使うのをやめてしまっては元も子もありません。最近は、男性向けの日焼け止めが多く販売されているので、自分が使いやすいと感じる日焼け止めを選びましょう。女性用の日焼け止めを男性が使用しても大丈夫です。
日焼け止めを塗るときと落とすときには、いくつか注意点があります。たかが日焼け止め、されど日焼け止めです。日焼け止めの効果を最大限に発揮できるよう、細かなところにも気を配りましょう。
日焼け止めをシーズン使いしている方は、去年のアイテムが残っている場合があるでしょう。一見問題なく使えそうに思えますが、使い残した日焼け止めは使用しない方が無難です。
未開封ならよいのですが、一度開封した製品は、フタが閉まっていても中身の酸化が進み、品質劣化を起こしている可能性があります。日焼け止めの効果も低下している場合があるので、なるべく新しいアイテムを使用するのがおすすめです。
日焼け止めを塗るタイミングは、起床後すぐがベスト。室内にいても微量の紫外線を浴びる場合があるからです。また、日焼け止めは、塗ってから15~30分後に肌になじむ性質があるのも、大きな理由です。
外出する直前に日焼け止めを塗ると、UVカット効果が十分に発揮されないだけでなく、まだ肌になじんでいないために、洋服などがこすれると落ちやすくなります。少なくとも、外出の30分前には日焼け止めを塗っておきましょう。
日焼け止めは、スキンケアの後に塗るのが肝心です。保湿されていない肌にそのまま塗ると、皮脂が過剰に分泌されて崩れやすくなるためです。
乾燥肌は、肌表面がカサついています。この状態で日焼け止めを塗ると、ムラができたり、肌になじみにくく落ちやすくなってしまいます。日焼け止めの効果と持続性を維持するためにも、日焼け止めを塗る前には、化粧水と乳液でしっかり保湿しましょう。
日焼け止めは、どれくらい塗ればいいのか、使用量に悩む方もいるかもしれません。実際、日焼け止めの種類によって適量は異なるため、「メーカー推奨量」を守るのが何より大切です。
ベタつきや白浮きが気になるからと使用量を減らすと、十分なUVカット効果を得られません。商品の説明書きをよく読み、適切な量を使用しましょう。
もし、日焼け止めの「のび」が悪く、量が足りないと感じたときは、自身の肌状態を確認してみてください。もしかしたら、肌のうるおいが不足しているせいかもしれません。日焼け止めを使用する際は、保湿も合わせて意識しましょう。
ウォータープルーフタイプの日焼け止めは、水や普通の洗浄料では落ちないため、クレンジングでしっかり落とすのが大切です。顔だけでなく、体もクレンジングでしっかり日焼け止めをオフしましょう。クレンジングの使用が負担になったり、肌にダメージを与えてしまったりする場合は、水やボディーソープで落ちるタイプの日焼け止めを選ぶのもポイントです。
肌を守る日焼け止めも、そのまま放置すれば汚れと同じです。塗っている時間が長いほど負担になるので、家に帰ったらできるだけ早く日焼け止めを落としてくださいね。
日焼け止めを使う上で、もっとも忘れてほしくないのが「通年での使用」です。紫外線は、一年中降り注いでいます。家にいても窓から紫外線が入ってきますし、雨が降っていても雲を通り抜けて紫外線は地上に届いているのです。
つまり、日焼け止めは毎日塗るのが大切なので、自分の使いやすいアイテム選びが重要になります。スプレー・パウダー・色補正タイプといった、さまざまなタイプの日焼け止めがあるので、SPFやPAも考慮しながら、自分にぴったりのアイテムを見つけてみてください。
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