天気痛への適切な対処法とは?市販薬でも対処可能?
天気痛がいつ発生するか予測するのは不可能です。症状の程度も時期によって異なり、なかには日常生活に支障を来すほどの強い頭痛が生じるケースも珍しくありません。
天気痛が生じたときは、少しでも症状が和らぐよう、適切なセルフケアが必要です。天気痛への対処法を詳しく見てみましょう。
生活習慣を見直す
天気痛が生じやすい方は、こまめに気象情報をチェックしましょう。頭痛が生じた日の天候を記録していると、どのようなタイミングで天気痛が生じるか予測しやすくなります。天気痛の生じる可能性が高いときは次のような対策を行うのがおすすめです。
- ・ストレッチや半身浴などをして血行を改善する
- ・首や肩のマッサージをする
- ・ストレスをためないように余暇を作る
- ・十分な睡眠時間を確保する
- ・締め付けの多い服装は避ける
- ・湿度が高いときは除湿を心がける
市販薬を試してみる
天気痛は市販薬によって改善する場合があります。効果には個人差もありますが、頭痛のタイプによって次のような市販薬がおすすめです。
ズキズキする頭痛
ズキズキする頭痛は、天気の変化によって自律神経の乱れが主な原因として引き起こされます。このタイプの頭痛には、ロキソプロフェン、イブプロフェン、アセトアミノフェンなど一般的に「消炎鎮痛剤」と呼ばれるタイプの痛み止めを選びましょう。頭痛以外に関節痛や腰痛などが生じる方にもおすすめです。
頭が重苦しくなる頭痛
頭が重苦しくなる頭痛は、体内の水分代謝が滞るために引き起こされます。水分代謝が悪いタイプの方は、水の巡りを良くする漢方薬がおすすめです。具体的には、五苓散や苓桂朮甘湯などが挙げられます。
吐き気やめまいを伴う頭痛
内耳の気圧センサーが敏感なタイプの方は吐き気やめまいを伴う頭痛を生じやすい場合があります。このタイプの頭痛の方は、内耳の神経興奮を鎮める作用の酔い止め薬がおすすめです。
天気痛になりやすい方の特徴とは?
天気痛は思春期から30代の女性に生じやすいと分かっています。年齢を重ねるごとに天気痛が改善していくという報告もありますが、症状の現れ方には個人差があります。天気痛は改善したものの、天気が悪くなるとめまいがひどくなったというケースも少なくありません。
天気痛には確立した予防方法がないため、発症した場合はうまく症状と付き合っていく必要があります。以下の項目に当てはまる方は天気痛になりやすいとされているため、天候が変化しやすい時期はとくに注意が必要です。
- ・運動不足
- ・空調が整った環境で一日の大半を過ごす
- ・PMSや更年期障害の症状がある
- ・飲み物酔いしやすい
- ・ストレスや寝不足がたまっている
天気痛ってどんな病気?原因や特徴を見てみよう
天気痛とは、天気の変化によって引き起こされる頭痛です。一般的には、天気が悪くなる前後、梅雨など雨が長く続く時期に発症しやすいとされています。
天気痛の対処法を知る前に、まずは天気痛のメカニズムについて詳しく見てみましょう。
天気痛が生じるメカニズムとは
天気痛の明確な発症メカニズムは解明されていません。まだ分かっていない部分も多いですが、現在のところでは以下の3つの説が有力とされています。
気圧の変化で自律神経バランスが乱れる
天気痛は気圧の変化によって引き起こされるとの説があります。
私たちの耳の奥の内耳という部位には、気圧の変化を感じるセンサーがあるのです。内耳の気圧センサーが過剰に反応すると自律神経がバランスを崩し、さまざまな体調の変化を引き起こす可能性が高いと指摘されています。
天気痛の方は、気圧センサーが敏感であると考えられており、気圧の変化による体調不良が生じやすいとされているのです。
自律神経バランスの乱れによって脳の血管が拡がると、周囲の神経を刺激してズキズキとした頭痛を引き起こす…これが、天気痛の正体とする説が唱えられています。
皮膚や粘膜が感じ取った気温や湿度の変化が自律神経バランスを乱す
天気痛は気圧の変化だけではなく、気温や湿度の変化によっても引き起こされます。しかし、そのメカニズムも明確には解明されていません。
一方で、皮膚や粘膜には温度と湿度を感知するセンサーがあります。皮膚や粘膜のセンサーが温度や湿度の変化を感知すると、刺激が脳や脊髄に伝わって自律神経バランスの乱れを引き起こす可能性が指摘されています。その結果、気圧の変化による頭痛と同じように脳の血管が拡がって頭痛が生じると考えられているのです。
体内に水分が溜まりやすくなる
湿度の上昇が体内の水分の代謝を滞らせて頭痛を引き起こすとの説もあります。東洋医学の世界では、湿度の上昇とともに頭痛、めまい・倦怠感・関節痛などが悪化しやすくなる「水停」という体質が知られています。
水停の方は梅雨時などに湿度が高くなると水の代謝が悪くなり、体内に余分な水分が停滞。その結果、頭が重く苦しくなるような頭痛を引き起こすと考えられています。
対処をしてもよくならない天気痛は医療機関を受診しましょう
生活習慣の改善や市販薬を使用しても天気痛が改善しない場合には医療機関への受診をおすすめします。
天気痛のなかには片頭痛が悪化して引き起こされているケースもあり、市販の痛み止めが効かないケースも少なくありません。緊張型頭痛では首や肩のこりをほぐすためのお薬が必要になることもあります。
ただの天気痛…と軽く考えず、早めに医療機関で治療を受けて快適な毎日を目指しましょう。
参照文献:頭痛の診療ガイドライン/医学書院
天気の変化で引き起こされる天気痛はセルフケアが大切!受診が必要な場合も
天気痛は気圧、気温、湿度の変化によって、自律神経の乱れや水分代謝の停滞などが生じて引き起こされると考えられている頭痛です。症状の現れ方や重症度には個人差もありますが、日常生活に支障を来すケースも珍しくありません。
天気痛が生じやすい方は、頭痛日記を記録してどのようなタイミングで頭痛が生じやすいのか把握が大切です。また、今回ご紹介した生活習慣の見直しを行い、頭痛のタイプに適した市販薬を使用するのもよいでしょう。
天気痛は明確な発症メカニズムが解明されていないため、確立した予防方法はないのが現状です。体質的に天気痛が生じる方は、少しでも快適な毎日が送れるように日頃から天気予報のチェックやセルフケアを行いましょう。それでも天気痛がひどいときは、医療機関を受診してください。診療科は一般的な内科で問題ありませんが、頭痛以外の症状がある場合は耳鼻咽喉科や婦人科などへの受診を検討しましょう。
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