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屋外の暑さ対策はどうすればいい?熱中症対策の基本と屋外活動での注意点を押さえ快適に夏を過ごそう

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2024/06/28

暑さが厳しい夏に屋外で過ごす際には、熱中症対策が必須です。炎天下でのアウトドア・スポーツ・屋外作業だけでなく、通勤通学・買い物・子どもの送り迎えなど、活動シーンに合わせて適切に対策をおこなわないと、熱中症を引き起こすリスクが高まります。
屋外活動中に注意すべきポイントや、シーン別の注意点について抑えておきましょう。おすすめの暑さ対策グッズも紹介しますので、熱中症のリスクを減らし安心して屋外で過ごせるよう、自分に合った対策を取り入れてみてください。

 

夏の屋外活動は暑さ対策が必須!

熱中症にかかるのは、高温多湿の環境下で過ごし、体内の水分・塩分バランスが崩れて体温調節機能がうまく働かなくなるのが原因です。とくに、午前11時~午後3時台の間に多発する傾向がみられ、命の危険につながるケースも少なくありません。
屋外で活動する際は、いま自分のいる環境や状況が、どのくらい熱中症の危険性があるかをチェックしてみましょう。

現在のあなたの熱中症危険度は?熱中症セルフチェック

一般財団法人日本気象協会HP

参照:熱中症の統計資料 時間帯別の救急搬送人員(令和5年6月~9月)/東京消防庁
 

暑い日の屋外活動の注意点

夏場に屋外活動をする際は、あらかじめ熱中症のリスクや注意点について把握しておき、暑さに備えましょう。

屋外作業をするとき

長時間にわたり炎天下で作業をするときは、熱中症のリスクが高まります。
急激に環境が変わると、体が変化についていけなくなるので要注意です。水分・塩分補給をして、休憩をとりながら作業し、体調に十分気をつけましょう。
とくに、以下の状況下では注意が必要です。

  • ・ 通気性の悪い衣服や防護具の着用
  • ・ 直射日光があたる場所や、高温多湿の場所、風が通らない場所で作業を開始した日から数日間
  • ・ 初夏や梅雨の合間の気温が上がった日

アウトドアや屋外スポーツ、スポーツ観戦するとき

初夏や梅雨の合間に急に気温が上がった日、梅雨明けの蒸し暑い日、暑くなりはじめの7月下旬や8月上旬などは、まだ体が暑さに慣れていないため熱中症が起こりやすくなります。
アウトドアやスポーツをする人だけでなく、観戦している人も計画的に水分・塩分を補給して、体調不良を感じたら早めに休憩をとりましょう。
とくに長時間スポーツ観戦をするときは、つばの広い帽子をかぶる、首にタオルを巻くといった日差しを遮る工夫が必要です。大きめの水筒や塩分を補給できるタブレット・飲料の用意を忘れずに。余分に冷たい水を1本持参しておくと、具合の悪くなった人に飲ませてあげられたり、体を冷やしたりするときに役立ちます。

通勤通学

通勤や通学でバスを待っているときや、徒歩での移動中は、強い日差しに長時間さらされがちです。日傘や帽子を活用し、移動の際は日陰を歩いて、できるだけ直射日光を避けましょう。

 

屋外の暑さ対策の基本

屋外の暑さ対策はどうすればいい?

気温が高い夏場に屋外で過ごすときには、暑さ対策が欠かせません。基本の対策ポイントをしっかり抑え、熱中症を未然に防ぎましょう。

直射日光を避ける

直射日光があたると、体感温度が上がって熱中症のリスクが高まります。屋外で過ごすときは、日傘や帽子を活用するだけでなく、日光があたらない日陰で過ごすのも大切です。

衣類は通気性のよい素材・デザインを選ぶ

サラッとした肌触りで通気性のよい「綿」や「麻」が生地の衣類や、速乾性・吸水性に優れた素材の下着を選びましょう。熱がこもらないように、襟ぐりや袖口があいたデザインを選ぶと、より涼しく感じます。

こまめな水分補給・塩分補給を心がける

暑い日には、自分でも気づかないうちに汗をかき、体の水分が失われています。のどが渇く前に、こまめに水分補給をしましょう。ただし、緑茶やコーヒーといったカフェインが多い飲料やアルコール類は、利尿作用があるため適していません。また、汗をかくと水分と一緒にミネラルも失われるので、塩分補給も忘れずにおこないましょう。

意識して休憩をとる

暑い日に屋外で過ごすときは、意識的に休憩をとるようにしましょう。とくに「頭がクラクラする」「暑いのに汗が出ない」といった体調の変化を感じたら、無理をせずすぐに休んでください。

 

子どもはとくに屋外での暑さ対策が大事

子どもは、汗をかく能力が十分に発達していないため、体に熱がこもりやすく、大人よりも熱中症になりやすいといわれています。背が低い分、地面からの照り返しの影響も直に受けてしまい、大人以上に暑く感じてしまうのです。ベビーカーはシェードをつけていても照り返しの影響を受けるため、長時間の使用は控えましょう。
また、子どもは遊びに夢中になると、水分補給を忘れやすくなります。体に異変が起きてもうまく伝えられない場合が多いので、定期的に様子をみてあげましょう。

チャイルドシートはしっかり暑さ対策を

猛暑日の車内は、短時間で気温が上昇します。サンシェードや遮光カーテンを窓に取り付けて、車内に直射日光が入らないようにしましょう。また、赤ちゃんに日光があたっていなくても、チャイルドシートにあたり続ければ熱くなります。エアコンの効きがよくなるように、車で出発する前に窓を全開にして、車内の暑い空気を逃がしておきましょう。

 

暑さ対策グッズを活用して、屋外でも快適に

屋外での暑さを軽減して快適に過ごすためには、暑さ対策のグッズも欠かせません。直射日光を遮る帽子や日傘、体を冷やしてくれるネッククーラーなど、使いたいシーンに合わせて選んでみてください。

帽子・日傘

帽子や日傘は、暑さ対策の基本アイテムです。直射日光から頭を守り、体温の急激な上昇を防いでくれます。帽子は、麦わら帽子・ストローハット・メッシュ素材といった、通気性がよく蒸れにくいタイプを選びましょう。ツバが広めのアイテムを選ぶと、より効果的に日差しを遮れます。

ネッククーラー

もはや暑さ対策の定番アイテムの1つといえるのが、ネッククーラーです。装着するだけで首元をダイレクトに冷やせます。凍結して使用するPCM素材タイプ、通電して冷却する電動タイプ、濡らして使用する気化熱を利用したタオルタイプといった種類があり、デザインも豊富にあります。服装に合わせて選び、コーディネートを楽しんでもいいですね。

アームカバー

アームカバーをすると逆に暑くなるのでは?と思うかもしれませんが、接触冷感素材のアイテムなら、肌に触れたときにひんやりと涼しく感じられます。日焼けやUV対策も同時にできるのも、嬉しいポイントです。暑いと感じたときにサッと取り外せるので使い勝手がよく、アウトドア・スポーツ・ガーデニング・買い物・子どもの送り迎えなど、幅広いシーンで活躍します。

フェイスガード

フェイスガードを着用すると、顔や首元を覆ってくれるため、日差しから守ってくれるでしょう。ネッククーラーやアームカバーと一緒に着用する人も増えています。接触冷感タイプなら、着用するだけでひんやり涼しくなり、日焼け対策としても有効です。

冷却シート

夏場のベビーカーは地面からの照り返しの影響を強く受けるため、保冷剤を入れてベビーカーに敷く冷却シートが役立ちます。汗をかきやすい頭の後ろや背中を冷やして、熱中症を防ぎましょう。冷えすぎが心配な場合は、接触冷感タイプのシートを選ぶと安心です。

 
暑いときは無理をせず屋外活動を控えめに

暑さが厳しい日にどうしても屋外で過ごす必要があるときは、いつもよりも水分・塩分補給をこまめにおこないましょう。めまい・立ちくらみ・けいれん・吐き気・頭痛など、何か体調に異変を感じたら、すぐに屋外活動を中止してください。大量に汗をかく、もしくはまったく汗をかかないといった、いつもとは違う汗のかきかたをしているときも要注意です。
夏場の屋外活動は、無理をしないのが大事。危険な暑さが予測されるときには、熱中症特別警戒アラートが発表されます。天気予報やニュースで気象情報を確認し、適切な熱中症対策をして過ごしましょう。

  • 神谷三理砂

    一級建築士・ライフスタイルライター神谷三理砂

    住宅やインテリアの意匠設計に従事した経験を活かし、家の間取りやデザイン、インテリアなど住まいに関するコラムを多数手掛ける。ジュエリーデザイナーとしての経歴も長く、ファッション系コラムも執筆。最近は、より生活に役立つ記事を書きたいという思いから健康コラムに力を注ぐ日々。
    刺繍や洋裁、家庭菜園といった手仕事を楽しむ暮らしを大切にしている。

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