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日焼け後の皮むけは無理にはがさないで!早くキレイな肌に戻したいときは、冷却&保湿の徹底がカギ

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2024/07/05

日焼け後の皮むけを早くキレイにするには、肌の冷却と保湿が欠かせません。無理に皮をはがそうとすると、皮の下にある皮膚細胞を傷つけてしまうため注意しましょう。
顔や頭皮の日焼けでも、基本の対処法は同じです。素早くクールダウンし、たっぷりの水分で保湿してください。適切な対処が、キレイな肌への近道です。「気持ち悪いから早くなんとかしたい」と焦らず、できるケアから始めましょう。

 

日焼けすると皮がむけるのはどうして?

「長時間強い紫外線にあたったら、皮がむけてしまった!」という経験のある方は少なくないでしょう。時間とともに元の状態に戻りますが、皮がむけかけのときは気になります。そもそもなぜ皮がむけてしまうのか、皮膚のメカニズムから紐解いていきましょう。

紫外線ダメージによるターンオーバーの乱れ

日焼け後に皮むけが起きるのは、紫外線によるダメージを修復しようと細胞がせっせと働くからです。私たちの肌は、通常28~48日間の周期で「ターンオーバー」が起きています。ターンオーバーとは、基底層で生まれた新しい皮膚細胞が徐々に角質層へ押し上げられ、やがて古いアカとして剥がれ落ちるサイクルです。
紫外線によるダメージを多量に受けると、ターンオーバーは大きく乱れ、通常よりもサイクルが早まってしまいます。すると、角質層にある細胞がどんどん押し出され、基底層では新たな細胞をつくろうとして大忙しに。結果、ターンオーバーが異常に早くなり、皮がむけてしまうのです。

サンバーンを引き起こす「UV-B(紫外線B波)」が原因

私たちが地上で浴びている紫外線には、「UV-A(紫外線A波)」と「UV-B(紫外線B波)」の2種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

「UV-A(紫外線A波)」と「UV-B(紫外線B波)」

日焼け後の皮むけを引き起こすのは、UV-Bです。UV-Aは、シワやたるみなどの光老化を引き起こします。UV-AとUV-Bは同量降り注いでいるわけでなく、全紫外線量に対して「9(UV-A):1(UV-B)」の割合です。UV-Bは波長が短く、多くが大気層で吸収されるため、地上に降り注ぐのは全紫外線量のうち約1割ほどとされています。

日焼けして皮がむける人とむけない人の差は「地肌」

日焼け後の肌が赤く、サンバーンの症状が出やすい人は、皮むけもしやすい傾向にあるため要注意です。サンバーンの症状が出やすい人とは、端的にいうと「もともと色白で日焼けをしにくい人」にあたります。たとえば、白人はメラニンの合成量が少ないため、黒くなりにくいぶん皮膚が赤くなりがちです。一方、黒人はメラニンの合成量が多く、紫外線にあたってもダメージを受けにくい傾向にあります。
日本人(黄色人種)は、白人と黒人の中間にあたります。そのため、サンバーンに強いかどうかは人によって違うのです。

 

日焼けして皮がむけてしまったときの対処法

日焼け後に皮がむけてしまうと「早くなんとかしたい」と思うでしょう。しかし、焦りは禁物。肌に負担がかかる行為は避け、適切な対処をおこなうのがキレイな肌への近道です。

むけかけの皮を無理にはがそうとしない

最も避けたいのは、むけかけの皮を無理にはがす行為です。皮の下には急いでつくられた未熟な皮膚があるため、無理にはがそうとすると、新しくつくられた皮膚も一緒にはがしてしまい、表皮を傷つける可能性があります。
表皮が傷つくと色素沈着を起こしやすくなり、シミができるリスクが高まります。「一刻も早く肌をキレイにしたい」と思う気持ちはわかりますが、無理にはがすのではなく、自然と剥がれ落ちるのを待つのが、キレイな肌をつくる一番の近道です。

ヒリヒリとした痛みやかゆみがあるときはワセリンやオイルで保護を

日焼けした肌にヒリヒリとした痛みやかゆみがあるときは、保湿だけでなくワセリンやボディオイルなどの「油分」で肌を保護してあげましょう。乾いた肌に保湿剤で潤いを与えて、油分でラップをするイメージです。
乳液でもよいですが、できれば油分が多めのアイテムを使ってみてください。油分が表面に薄い膜を張り、水分の蒸発を防ぐとともに外的刺激から肌を守ってくれますよ。

痛みがひどいときや水疱ができたときは皮膚科の受診を視野に入れて

日焼けの後の皮むけは、紫外線を受けてから3~4日程度で始まるとされています。ピークは1週間程度で、徐々に落ち着いてくるケースがほとんどです。
しかし、患部に強い痛みがあったり水疱ができたりする状態が3日以上続くときは、要注意。皮膚科を受診し、医師の指示のもとに治療をおこないましょう。

 

日焼けの皮むけを防ぐためのアフターケア

日焼け後の皮むけは無理にはがさないで!

日焼けのダメージが大きいと、皮むけが完全になくなるまでに4週間ほどかかる場合があります。皮むけを早くキレイにするには、できるだけ迅速なアフターケアをおこない、皮膚への負担を減らすのがポイントです。

日焼け後はすぐに冷やして火照りをとる

日焼け後、ヒリヒリとした痛みや火照り、赤みが出ているときは、肌に炎症が起きています。やけどをしたときに患部をすぐに冷やすのと同様に、日焼け肌もなるべく早く冷やしてあげましょう。
直接保冷剤をあてると刺激が強いため、冷やしたタオルを使ったり、保冷剤や氷嚢をタオルで包んだりして冷やすのがおすすめです。肌の火照りが治まるまで冷やしてみてください。

低刺激タイプの保湿でやさしく潤いを与える

火照りが治まったら、保湿剤で潤いを補給しましょう。日焼け後の肌は、極度の乾燥状態です。肌が乾燥していると肌のバリア機能が機能せず、外的刺激から肌を守り切れません。いつもより念入りに、たっぷりの水分で保湿しましょう。
保湿剤は美白タイプではなく、「低刺激タイプ」を使うのがベターです。肌が敏感な状態だと、普段使っているアイテムでも刺激を感じる場合があります。肌の状態が落ち着くまでは、低刺激タイプのスキンケアアイテムを使うとよいでしょう。

水分補給をして体の内側から潤す

日焼け後は肌だけではなく、体内の水分が不足しています。こまめな水分補給をして、内側から潤いを補給しましょう。
ただし、緑茶やコーヒーなどのカフェインが含まれている飲み物は、利尿作用があるため注意が必要です。麦茶や水といった、カフェインや糖分のない飲み物をこまめに飲むように意識してみてください。

 

日焼け後の皮むけの関するよくあるトラブル

日焼けにトラブルはつきものです。たとえば、顔や頭皮が日焼けしてしまったり、皮むけ後に肌の色がまだらになってしまったりして、不安を感じるときもあるかもしれません。よくあるトラブルと対処法を知っておけば、いざというとき慌てなくて済みます。

顔の皮むけが発生。すぐになんとかする方法はある?

顔の日焼けで皮むけが発生してしまったときでも、やるべきことは体のケアと同じです。まずは冷却して火照りをとり、すぐに保湿をしましょう。保湿をしたら、油分で水分を閉じ込めます。顔は目立つ場所なので「早くなんとかしたい」と思いますが、無理にはがさないようにしてください。
早急に対処したいときは、メイクで隠すのも一つの手段です。日焼け肌にメイクをするときは、以下の手順でおこないましょう。

  • ① 導入美容液(ブースター)を使用する
  • ② 化粧水・乳液を使い、顔を包み込むようにやさしく保湿する
  • ③ 皮むけ箇所には、クリームやワセリンなどの油分が多いスキンケア用品を使う

日焼け後の肌は表面が荒れており、メイクがうまく乗りにくい状態です。そんなときは、ベースをいかに整えるかが仕上がりを左右します。
皮むけ跡を隠そうとしてファンデーションを厚塗りすると、かえって化粧崩れの原因になるので、ファンデーションは薄付きを意識しましょう。

頭皮が日焼けしてしまった。痛みやかゆみがあるときはどうする?

頭皮は、体のなかでも最も太陽に近いため、紫外線ダメージを強く受けやすい部位です。
頭皮が紫外線を浴び続けると、炎症が起きてかゆみやヒリヒリとした痛みがあらわれます。炎症が起きているときは、冷たいタオルを頭にのせて冷却しましょう。火照りが治まったら、頭皮ローションや化粧水で水分を与えてみてください。
頭部のかゆみはつい掻きむしりたくなりますが、頭皮を強い力で掻くと炎症が悪化するため注意しましょう。

皮むけの後の肌がまだらに…このまま放置しても大丈夫?

強い紫外線を浴びた後、皮膚がまだらになってしまう症状を「海水浴後白斑」といいます。紫外線の影響でメラニンをつくる「メラノサイト」の働きが休止してしまうために、一時的に肌の色が白くなる症状です。
海水浴後白斑は、時間とともに症状が軽くなるといわれています。過度に心配する必要はないでしょう。

 
日焼け後の皮むけを防ぐために、紫外線対策を意識しよう

日焼け後の皮むけを防ぐうえで最も大切なのは、日焼けを防ぐ対策です。日焼け止めをしっかり塗るのはもちろん、日傘や帽子を使用し、紫外線の強い時間帯や場所を避けて移動するなど、日頃から紫外線対策を意識しましょう。
もし皮むけが起きてしまったら、大切なのは「冷却」と「保湿」です。手足でも顔でも頭皮でも、基本の対処法は同じ。焦らず適切な対処をして、自然に皮がむけるのを待ちましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。

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