虫刺されで病院に行くべき6つのケース
虫刺されは、セルフケアで対処できるときと、病院に行くべきケースがあります。虫刺されの症状が強い、発熱といった全身症状があらわれた、毒性の強い虫に刺されたといった場合は受診するようにしてください。気を付けるべき6つのケースをみていきましょう。
虫刺されの症状が強く広範囲である
虫刺されのかゆみ・腫れ・赤みがひどく、広範囲に及んでいるときは、早めに受診しましょう。炎症やアレルギー反応が強く起きている可能性があります。症状が長引いたり、掻きむしったりすると、刺された部位が跡になる恐れも。医師による診察を受け、症状に合った薬を処方してもらうのが望ましいです。
発熱や吐き気などの全身症状があらわれた
虫に刺されたあと、発熱や吐き気などの全身症状があらわれたら注意が必要です。虫の種類によっては、感染症を起こしている可能性があります。 全身症状がみられたときは、早めに医療機関を受診しましょう。
市販薬を5~6日使用しても症状が改善しない
軽い虫刺されは、市販の虫刺され薬で改善が期待できます。しかし5~6日使用しても改善しない、悪化しているといった場合は、医療機関を受診しましょう。症状によっては、塗り薬での治療のほか、内服治療が必要なときもあります。
ハチ・ムカデに刺された
ハチやムカデに刺されたときは、要注意です。強い毒成分を持っており、アナフィラキシーショックを起こす恐れもあります。
アナフィラキシーショックとは、短時間のうちに全身にあらわれる、強い急性のアレルギー反応です。刺されたあと15~30分以内に、吐き気・めまい・むくみ・息苦しさを引き起こし、命に関わる可能性もあります。
とくに、ハチに刺された経験がある人は、注意しなければなりません。ハチに1度刺されると毒に対する抗体を作り、2度目以降に刺されると強いアレルギー反応を起こす可能性があるのです。また、1度にたくさん刺された際も注意してください。症状があらわれたら、早急に救急車を呼びましょう。
マダニに刺された
野外のレジャーで気を付けたいのがマダニです。数日~1週間ほど皮膚に付いて吸血し、おなかがいっぱいになるまで離れない性質を持ちます。皮膚に何かが付いているため取りたくなりますが、無理に取ろうとすると、マダニの体の一部が皮膚に残るリスクがあります。吸血中のマダニは触らないようにして、医療機関で除去してもらいましょう。
また、マダニが病原体を持っていると、感染症を引き起こす可能性があります。刺されたあとは数週間ほど体調に注意し、発熱といった全身症状がみられた際は、医療機関を受診してください。
参照:ダニ媒介感染症/厚生労働省
毛虫(ドクガ・チャドクガ)に触れた
毛虫には有毒な毛(毒針毛:どくしんもう)を持つ種類があります。ドクガやチャドクガは庭木などに生息し、日常的に遭遇しやすいため注意しましょう。
毛に触れると、激しいかゆみと赤い小さな発疹があらわれます。刺された部位を掻いたりこすったりすると、毛虫の毒が他の部位に移動し症状が広がるため、触れないようにしてください。症状が強いときや、子どもが刺された場合は医療機関を受診し、適切な塗り薬で治療しましょう。
虫刺されの受診は皮膚科または小児科がベスト
虫刺されで受診するときは、大人は皮膚科、子どもは皮膚科または小児科を受診しましょう。受診する際は以下の内容を正しく医師に伝えると、診察がスムーズです。皮膚科では、症状に応じた塗り薬や内服薬を処方してもらえます。我慢せずに相談してみましょう。
- ・ いつから症状が出ているか
- ・ どんな症状か
- ・ 症状が出る前に活動した場所・活動内容
虫刺されの直後におこなうべきケア
虫刺されがわかったら、すぐにケアをおこなってください。早めにケアすれば悪化を防止できるでしょう。ステップは以下のとおりです。
- 1.刺された虫の種類を確認する
- 野外活動では、毒性の高い虫に遭遇するリスクが上がります。何の虫に刺されたか確認しておきましょう。刺された虫によっては医療機関での治療が必要になるため、可能であればスマートフォンで撮影してください。
- 2.刺された部位を流水で洗い流す
- 虫刺されのあとは、すみやかに流水で洗い流します。ゴシゴシこすらずやさしく洗いましょう。ハチと毛虫のときは、対策が必要です。
ハチに刺されて針が残っている場合は、毛抜きで針を抜きます。口で吸うと、ハチの毒が体内に入る危険があるのでやめましょう。毛虫に触れた際は、素手で触れないようにして、粘着テープで毛を取り除いてから洗い流します。
- 3.保冷剤などで冷やす
- 4.虫刺され薬を塗る
- 5.毒性の強い虫に刺されたあとは30分程度安静にする
- ハチやムカデに刺されたときは、アナフィラキシーショックが起きないか観察してください。
虫刺されのセルフケアのポイント3つ
虫刺されを治すためには、掻かずに症状に応じた虫刺され薬で対処するのが大切です。刺されないための予防も欠かせません。
掻かないように注意する
虫刺されのあとは「掻かない」が基本です。かゆみで掻いてしまうと、肌を傷つけ、炎症やかゆみがひどくなります。適度に冷やすようにしましょう。
症状よって虫刺され薬を使い分ける
虫刺され薬は、症状によって使い分けるとよいでしょう。
かゆみだけなら、抗ヒスタミン成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩、クロルフェニラミンマレイン酸など)が配合されている虫刺され薬がおすすめです。
かゆみが強く、赤みや腫れを伴うときは、ステロイド成分(デキサメタゾン酢酸エステル、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなど)が配合されている虫刺され薬を選ぶとよいでしょう。
虫刺されを予防する
虫刺されは刺されたあとのケアだけでなく、虫を近づけない、刺されない工夫が大事。とくに、虫の活動が活発になる春から秋にかけては注意しましょう。心がけたい対策は、以下のとおりです。
- ・ 野外活動をする際は、肌の露出を少なくする
- ・ 虫よけスプレーを使用する
- ・ 虫が生息している場所(草むら・水場の近く・岩の下・ハチの巣など)にできるだけ近づかない
- ・ 室内はこまめに掃除をする
- ・ 布団は、布団乾燥機の使用や天日干しをする
子どもが虫に刺された!病院に行くべきかの判断基準
蚊やブユに刺され、痛みやかゆみが少なく機嫌よく過ごせているなら、市販の虫刺され薬で対処してもかまいません。しかし、以下の場合は病院でみてもらいましょう。また、ハチやムカデといった毒性の強い虫、マダニに刺されたときは大人と同様に早急に受診してください。
- ・ 虫刺されのあと、機嫌が悪い
- ・ 掻きむしっている
- ・ 腫れや水ぶくれ、痛みが強い
- ・ 市販薬を使用しても改善しない
- ・ 症状が広がっている
虫刺されは我慢せずに皮膚科を受診するのも大切
虫刺されは、医学的には「虫刺症(ちゅうししょう)」といわれる皮膚炎です。症状の出方は個人差があり、年齢・体質・刺された回数などが影響するとされています。「虫刺され程度で病院に行ってもよいのだろうか」と思いがちですが、症状に応じた対処が必要であるため、つらいときは我慢せずに受診してください。
通常、蚊による虫刺されは数日でよくなります。しかし、症状が長引いたり悪化したりする場合や対処方法の判断に迷うときは、医師に相談するようにしましょう。
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