美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
湿気で前髪がうねらないようにするには、セットの段階でクセをなくす必要があります。
根元にたっぷりと水をなじませたら、両サイドから乾かしていきましょう。スタイリング剤は、前髪の内側につけるのがポイントです。
汗やマスクによる蒸れといった、湿気の影響を受けやすい部分ですが、適切な対策をすれば理想の形をキープできます。お助けアイテムを活用して、悩みの種だった前髪問題に終止符を!
湿気で前髪がうねるのは、空気中の水分を髪が吸ってしまうからです。髪は一定の水分を含んでバランスを保ち、真っすぐの形をキープしています。しかし、空気中の水分を吸収するとバランスが崩れて膨張し、髪の断面の形を変化させてしまうのです。
さらに厄介なのは、髪の中でも水分を多く含むところと、それほど含まないところがある点。アンバランスに水分を含んでしまい、髪のまとまりが失われます。
そもそも前髪は毛量が限られているうえに、マスクによる蒸れや額の汗といった「湿気」の影響を受けやすい部位。髪のバラつきが顕著にあらわれ、うねってしまうのです。
湿気に負けない前髪を目指すには、健やかな髪の状態を維持する必要があります。ダメージによってキューティクルが開いている髪は、湿気による影響を受けやすい傾向にあるため、まずは、日々のケアを見直してみましょう。
潤いが不足している髪は、必要以上に空気中の湿気を吸ってしまいます。シャンプーやトリートメントは、水分と油分をほどよく補給できるアイテムを選ぶのがポイントです。
また、洗浄力の強いシャンプーは、必要以上に水分を奪ってしまう可能性があります。髪のパサつきやダメージが気になる方は、アミノ酸系の洗浄成分を配合したアイテムを選んでみてください。ダメージ毛には、髪のハリとコシをあたえるケラチン配合のアイテムも適しています。
スカルプケアアイテムや頭皮マッサージを取り入れて、頭皮環境を整えるのも大切です。まずは、スカルプエッセンスをつけて、1日1分のマッサージをおこなうところから始めてみましょう。
週に1回のスペシャルケアとして、頭皮クレンジングをおこなうのもおすすめです。皮脂の多い方は炭酸クレンジング、乾燥が気になる方はオイルクレンジングを取り入れてみてください。
湿気の多い日でも前髪がうねらないようにできるかは、最初のスタイリングにかかっています。根元のクセをできるだけなくし、前髪の内側にスタイリング剤をつけるのがポイント。
スタイリングの方法を、ステップごとに詳しく解説します。
うねりやクセは、髪の根元からついています。根元にしっかり水分をなじませてクセをリセットするところから始めてください。水をたっぷりつけたら、クシでとかしたり手で擦ったりして、クセをなくしてからドライヤーにうつりましょう。
前髪は毛量が少ないため、いかに早く形を整えられるかがカギを握っています。クセの強いサイド(両側)を優先して、右サイドは左へ、左サイドは右へと、反対に向かって強めに髪を引っ張りながら乾かしましょう。
前髪の両端が乾いたら、最後は中央を乾かします。根元に風があたるように、指をたてて頭皮を擦るイメージで乾かしてみてください。クセがとれたら、ロールブラシやカーラーでふんわりとした丸みをつけましょう。アイロンを使用するときは、このタイミングでおこないます。
最後に、ヘアスプレーを使用して、崩れにくい前髪に仕上げます。スプレーは上からかけるのではなく、前髪を指で持ち上げて下から吹きかけるのがポイントです。難しい場合は、クシ(コーム)にスプレーを吹きかけて、内側から前髪をとかす方法もあります。最後に、毛流れを整えるために軽くブラッシングをしたら完成です。
クセの強い方やうねりがひどい方は、前髪のうねりを生かしたヘアアレンジを楽しむのも手です。うねりも捉え方を変えれば、個性になります。ぜひトライしてみてください。
前髪は下さずに、大胆にセンターで分けてみましょう。根元を立ち上げてかきあげヘアにしたり、外側に向かってアイロンをあてるリバース巻きにしたりすると、あか抜けた印象に。分け目はジグザグにすると、さらにこなれた雰囲気に仕上がります。
スタイリングをするときは、ウェット感の出せるオイルやジェルを使うのがおすすめです。また、パーマをあてれば、毎日のスタイリングがグッと楽になりますよ。
スタイリングを時短したい方は、小物を使ってまとめてしまいましょう。たとえば、前髪をねじってヘアピンやクリップでとめれば、あっという間に簡単アレンジの完成です。ざっくりまとめると、こなれた雰囲気に仕上がります。ヘアバンドやカチューシャを使えば、より手軽にヘアアレンジできますよ。
クセを生かして、あえて前髪をコテで巻くのもよいでしょう。強めのカールでオン眉風に仕上げれば、レトロでポップな印象に。顔周りの毛もふんわり巻いてあげると、こなれ感が出せますよ。
せっかく一生懸命スタイリングした前髪が、汗や雨のせいで台無しに…。そんなときに、あると便利なお助けグッズを紹介します。
出先でサッと前髪を直したいときに便利なのが、ヘアスティックです。前髪の表面に塗るだけで、毛流れを整えてツヤのある前髪にセットできます。持ち運びに便利なサイズなので、一本携帯しておくと重宝します。
額の皮脂や汗によるベタつきを軽減するために、ぜひ持っておきたいのがパウダーファンデーションです。崩れた前髪をセットし直す前に、軽く額にパウダーをはたいておきましょう。
コードレスヘアアイロンや充電式ホットカーラーは、ひどい前髪のうねりを直したいときに重宝するアイテムです。持ち運びやすいのはホットカーラーですが、前髪だけでなく髪全体をセットし直したい方は、ヘアアイロンが便利でしょう。
「前髪のうねりをすぐになんとかしたい」と考えている方は、縮毛矯正やストレートパーマを検討してみましょう。スタイリングが楽になるだけでなく、セットし直す手間も軽減されるはずです。あえてうねりを生かしたパーマをかける方法もあります。
どうしたらよいか迷っている方は、一度美容師さんに相談してみてはいかがでしょうか。自分では気付かなかった「前髪のうねりの生かし方」が見つかるかもしれません。
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