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疲れにくい体を作る食事メニューは?「だるい、眠い」を解決に導く栄養素と食べ物、避けたい食事方法

ビタミン剤・滋養強壮剤VITAMIN MEDICINE
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2024/07/24

疲れにくい体を作るための食事には、ビタミンB群・タンパク質・ビタミンCといった栄養素を含む食べ物を意識して取り入れましょう。朝食を取らない人や、偏った食生活をしている人は、バランスのよい食事を心がけるのが大切です。とはいえ、適量が大切。寝る前は腹八分目程度に抑えてみてください。今日から簡単に実践できる、食事の方法やメニューを取り入れ、悩みから解放されましょう!

 

疲れにくい体づくりのために、食事で取り入れたい栄養素や食べ物は?

疲れにくい体を作るには、健康な体の土台となる、バランスのよい食事が大切です。また下記に紹介する栄養素の不足も注意したいポイント。不足すると、疲れやすさやだるさを作る原因になりかねません。取り入れるべき栄養素や食べ物を知っておきましょう。

ビタミンB群(B1・B2・B6)

3種のビタミンB群(B1・B2・B6)は、栄養素からエネルギーを作るために欠かせない働きがあります。エネルギー不足の状態では、疲労回復のためのエネルギーが補給できず、疲れやすい状態になるでしょう。
また偏った食事では、ビタミンB群の不足のリスクも。たとえば、炭水化物に偏った食事では、ビタミンB1がたくさん必要とされてしまいます。元気な体作りのために、しっかり補給しましょう。

ビタミンB1を含む食べ物

豚ヒレ肉・豚もも肉(赤身)・うなぎ・レバー・枝豆・オートミールなど

ビタミンB2を含む食べ物

レバー・牛ヒレ肉・豚ヒレ肉・魚肉ソーセージ・しじみ・さば水煮缶・まいわし・ぶりなど

ビタミンB6を含む食べ物

かつお・鮭・まさば・レバー・鶏むね肉(皮なし)・鶏ささみ・卵黄・ごま・くるみなど

タンパク質(アミノ酸)

タンパク質は、私たちに欠かせない三大栄養素のひとつであり、元気で健康な毎日を送るために大切です。タンパク質不足の状態が長く続くと、体力低下が起こり、疲れやすさにつながる場合もあります。
中でも、アミノ酸の一種であり、エネルギー産生に関わる「タウリン」や「アルギニン」は、疲れにくい体を作るのに役立つ成分です。タウリンはいか・たこ、アルギニンは大豆・肉・魚といった、いろいろな食べ物に含まれています。

タンパク質を含む食べ物

えび・いか・たこ・牛肉や豚肉の赤身の部位・鶏肉(むね・ささみなど)・鶏卵・プロセスチーズ・納豆・油揚げなど

ビタミンC

ビタミンCは体内で合成できず、野菜や果物を食べない食生活では、不足の恐れのある栄養素です。活き活きとした毎日に欠かせない栄養素であるため、しっかり補給するようにしましょう。

ビタミンCを含む食べ物

パプリカ・ブロッコリー・ピーマン・さつまいも・キウイフルーツ・オレンジ・レモンなど

 

疲れにくい体のために避けたい食事法は?

よい食べ物をいくら取り入れたとしても、食事法を誤っていると、疲れがたまる悪循環を生みかねません。避けたい食事の例を紹介するので、当てはまる人は見直してみてください。

朝食を取らない食生活

忙しい、食欲がないといった理由から、朝食を取らない食生活を送っている人は要注意。体を動かすエネルギー補給ができずに、疲れやすさの原因になり得ます。
朝食は、1日に必要な栄養素のうち、3分の1を摂る機会です。朝食をとる習慣がないなら、まずはおにぎり・サンドイッチ・ヨーグルトといった簡単なものでよいので、食べてみるようにしましょう。

炭水化物に偏った食生活

ご飯・パン・麺類・菓子類といった、炭水化物に偏った食生活にも注意が必要です。体に必要な栄養素が不足して、疲れやだるさの原因になるケースも。とくに炭水化物の摂取量が増えると、ビタミンB1をたくさん必要としてしまいます。

肉類が多いなど偏った食生活

タンパク質を補給しようとして、肉類ばかりに偏った食生活にも注意しましょう。主食や野菜が不足しがちに。タンパク質は体に欠かせない栄養素ではありますが、摂りすぎるとビタミンB6がたくさん必要とされるといった影響が起こるケースもあります。栄養素や食べ物も、適量を摂るのが大切です。

 

疲れにくい体を作るための食事法は?

疲れにくい体にするには、またはしっかりと疲労回復するには、どのように食事を取るとよいのでしょうか?コツを3つに分けて紹介します。

主食・主菜・副菜をそろえる

主食・主菜・副菜のそろった食事を意識すると、栄養素のバランスを整えやすくなります。体に必要な栄養素を補給できるため、疲れにくい体づくりに役立つでしょう。
「1汁3菜」といった品数でなくても、1品の中に主食・主菜・副菜が入っていればOKです。たとえば麺類であれば、肉野菜炒めをトッピングすると、バランスを整えやすくなります。

生野菜・温野菜をバランスよく取り入れる

食事の中に、生野菜・温野菜をバランスよく取り入れてみましょう。ビタミンやミネラルの中には水溶性や熱に弱いものもあり、加熱調理により減ってしまうものがあります。ビタミンB群も、水溶性の一種です。そのため、ビタミンやミネラルをムダなく摂りたい場合は、生野菜のほうが向いているでしょう。
一方で、温野菜にすると野菜のカサが減り、たっぷり食べられるメリットがあります。どちらかだけでなく、さまざまな調理法で取り入れるようにしてみましょう。

腹八分目を心がける

腹八分目というと「カロリーコントロールのため」とイメージするかもしれませんが、疲れにくい体を作るためにも大切です。たとえば、寝る前にお腹いっぱい食べたり、頻繁に暴飲暴食をしたりする生活では、なかなか体は休まりません。
とくに、夕食は寝る前の食事になるため、腹八分目、かつ消化にやさしい食事を心がけたいもの。体を労わって、疲れた体をゆっくり休ませましょう。

 

簡単に実践!疲れにくい体づくりのための食事メニュー例。おすすめ食材は?

今までの解説をふまえて、疲れにくい体づくりをしたいときの具体的な食事を紹介します。朝食・昼食・夕食に分けて食事例をお伝えしますので、今日からメニューに取り入れてみてください。

朝食の食事例

朝食をとっていないなら、まずは「おにぎり」「パン」「ヨーグルト」といった簡単なものからでよいので、とるようにしてみましょう。
ただし、主食だけではタンパク質や野菜が不足しがちに。慣れてきたら、卵・大豆製品・乳製品、またスープやサラダを付け加えてみましょう。果物をプラスすると、さらにバランスを整えやすくなります。


  • ・サンドイッチ(主食・主菜・副菜)
  • ・牛乳(乳製品)
  • ・バナナ(果物)

昼食の食事例

昼食は簡単に済ませる人や、外食やお弁当といった、いろいろなパターンがあります。
簡単に済ませるなら「麺だけ」「ご飯だけ」といった主食に偏らないよう、おかずや野菜も意識して取り入れてみてください。外食やお弁当の場合も、主食・主菜・副菜をバランスよく取り入れられるメニューにしてみましょう。

簡単に済ませる例


  • ・卵とじうどん(主食・主菜)
  • ・ほうれん草のお浸し(副菜)

外食の例


  • ・親子丼(主食・主菜)
  • ・サラダ(副菜)
  • ・味噌汁(副菜)

お弁当の例


  • ・ご飯(主食)
  • ・焼き魚(主菜)
  • ・玉子焼き(主菜)
  • ・ブロッコリー(副菜)
  • ・ひじきの炒め煮(副菜)

夕食の食事例

夕食は、1日の中でもボリュームが大きくなりやすい食事です。お腹いっぱいまで食べるのは控え、腹八分目を心がけた、あっさりとした食事を心がけましょう。
どうしても「ドカ食い」してしまいやすい人は、夕方にちょっとした間食を取り入れると、空腹感をまぎらわせられます。その分夕食を控えめにして、調整しましょう。


  • ・ご飯(主食)
  • ・豚のしょうが焼き(主菜)
  • ・小松菜のごま炒め(副菜)
  • ・きのこの味噌汁(副菜)
 

疲れにくい体づくりにおすすめ!コンビニで買える食べ物や飲み物

忙しいと、食事の準備や自炊をするのが大変な場合もあるでしょう。そんなときは、コンビニで手軽に手に入るものでも、疲れにくい体づくりに役立ちます。

 
体が「だるい・眠い・疲れやすい」なら取り組みからはじめよう!

疲れにくい体を作るには、コツコツとした取り組みが大事です。食べ物を取り入れたからといって、疲れがすぐに取れるとは限りません。また単一の栄養素だけでなく、さまざまな栄養素を取り入れた、バランスのよい食事を心がけましょう。
ほかにも、十分な休養や適度な運動も、疲れにくい体づくりに必要です。できる取り組みからはじめてみましょう!それでも取れない疲れには医薬品の使用を検討してみるのもよいでしょう。

  • 広田千尋

    管理栄養士ライター広田千尋

    病院、保育園、保健センターなどで13年間勤務。生活習慣病の方への栄養相談や、高齢者への栄養サポート、また赤ちゃんや子どもの食事相談など、幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在は経験を活かし、フリーランスとして活動中。わかりやすく実践しやすいコラム執筆や、身近な材料で簡単に作れるレシピ作成を得意としている。