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胃もたれが辛い日におすすめの飲み物6選!胃腸にやさしいコンビニ飲料と飲み方の注意点を管理栄養士が伝授

胃腸薬GASTROINTESTINAL DRUG
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2024/07/26

胃もたれをしている際は、胃にやさしい飲み物選びと飲み方が重要です。胃に負担がかかると消化が滞り、ムカムカしてしまいます。胃腸の流れをよくするために、水・牛乳・豆乳、健胃効果のあるハーブティーを飲みましょう。ただし、冷えた飲料は症状悪化につながるので、注意が必要です。カフェインが多いコーヒーや濃い緑茶、胃の中を酸性に傾ける飲料は避け、生活習慣に気を付けて、食を楽しめる日々を取り戻しましょう。

 

胃もたれの原因とは?

胃もたれを生じるのは、胃の機能が低下して、飲食物が胃の中に停滞するのがおもな原因です。たとえば、暑さが厳しい夏は、冷たい飲食物の摂り過ぎにより胃腸が冷えて、胃の機能が低下しやすくなります。また、揚げ物や脂身の多い肉といった脂っこい食事は、消化に時間を要してしまい胃に負担をかけるため、食べすぎは厳禁です。
暴飲暴食しがちな年末年始も、消化に追われて胃が疲れやすくなります。
二日酔いするほどお酒を飲んだり、緊張や精神的にストレスがかかったりする状況も、胃の機能を低下させる原因です。

 

胃もたれ中におすすめの6つの飲み物

胃がもたれているときは、胃の機能が低下しているので、胃に刺激を与えない飲み物を選びましょう。胃もたれ中におすすめの食べ物もあるので、気になる方は以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:胃もたれ軽減に役立つ食べ物や食事のコツとは?管理栄養士おすすめのコンビニ食品や生活面の注意点

水は胃に負担をかけないので、安心して飲めます。しかし、冷水は胃に刺激を与えてしまうため、常温や白湯がおすすめです。冷たい水しかないときは、一気に飲まずに少しずつ飲みましょう。

ホットミルク

牛乳は、胃粘膜の保護に役立つとされています。牛乳のタンパク質は、そのままでも消化性に優れていますが、加熱するとさらに消化性がよくなるので、ホットミルクがおすすめです。

参照:「ウワサ8 牛乳は胃の中で固まるので消化が悪い」/一般財団法人 Jミルク

豆乳

ダメージを受けた胃には、タンパク質が必要です。必須アミノ酸を含む大豆タンパクは、消化された後に体内で活用されやすいとの報告があります。
また、牛乳と同様に、加熱すると消化性がよくなるので、温めて飲むのがおすすめです。

参照:「ニューノーマルで注目される植物性プロテインと大豆の多機能性」/日経XTREND」

シナモンティー

シナモンは、胃の健康サポートに役立つ食材として知られているスパイスです。シナモンスティックを煮出して作るシナモンティーは、カフェインレスで胃にやさしくアプローチします。

ハーブティー(ペパーミント)

ペパーミントのハーブティーは、メントールの爽やかな香りが特徴的なお茶です。メントールの香りは、胃腸の健康維持に役立つとされています。

ハーブティー(ジャーマンカモミール)

ジャーマンカモミールのハーブティーは、胃の健康維持に役立つとされています。ハーブティーはブレンドして楽しめるので、お好きなフレーバーと混ぜてもよいでしょう。

 

胃もたれ中に避けたい5つの飲み物

胃がもたれているときは、胃の機能が低下しているので、刺激となる飲み物は避けましょう。胃に負担をかける代表的な5つの飲料を紹介します。

炭酸飲料

炭酸飲料は、胃の中を酸性に傾け、ダメージを与えるリスクがあります。また、胃の中にガスが溜まり、症状悪化の原因になるので控えましょう。

柑橘系や酸味の強いジュース

柑橘系や酸味の強いジュースは、胃の中を酸性に傾け、ダメージを与えるリスクがあります。どうしても飲みたいときは、薄めてから飲みましょう。

コーヒー

コーヒーに含まれるカフェインは、胃酸の分泌を促す働きがありますが、胃もたれを起こしているときには負担となり、逆効果です。コーヒーを飲みたいなら、カフェインレスタイプを選びましょう。

濃い緑茶

濃いめの緑茶は多くのカフェインを含んでおり、胃に負担をかけてしまいます。飲み過ぎに注意して、どうしても飲みたい場合は薄めましょう。

お酒

お酒に含まれるアルコールは、飲み過ぎると胃に直接ダメージを与え、消化液や胃粘膜の血流にも悪影響をおよぼします。飲み過ぎないようにしましょう。

 

胃もたれ中に活用したい6つのコンビニ飲料

胃がもたれているときは、胃に食べ物が滞留している状態です。消化器官の流れを促すために、水分補給をしましょう。手軽にコンビニで買える、胃にやさしい飲み物を6つ紹介します。

ミネラルウォーター(水)

胃もたれしているときは、不純物のない水がおすすめです。ただし、冷たいまま一気に飲むと胃に負担をかけてしまいます。常温に戻すか、少しずつ飲みましょう。

牛乳

牛乳は、胃酸を中和して胃の粘膜を保護してくれます。冷たいまま飲むと胃に負担をかけるので、少しずつ飲みましょう。

豆乳

豆乳は、無調整・調整・バナナやココア味など、味のバリエーションが豊富にあります。自分の好みで選ぶとよいでしょう。

麦茶

カフェインが含まれていない麦茶は、胃がもたれているときの水分補給におすすめです。クセがなく比較的常温でも飲みやすいので、時間を選ばず好きなタイミングで飲めるでしょう。

ルイボスティー

カフェインが含まれていないルイボスティーは、胃もたれしているときの水分補給におすすめです。クセや渋みが少なく、ほのかに甘味があります。

ハーブティー

ペパーミントやジャスミン・カモミール・ローズヒップなど、ハーブティーは種類が豊富にあります。それぞれ香りや味わいが異なるので、自分に合うフレーバーを見つけましょう。

 

胃もたれを予防する食事とは?

胃もたれを予防するには、胃に負担をかけない食事を心がけるのが大切です。食事の内容だけでなく、摂り方にも注意しましょう。

食事の内容

食事は、ダイレクトに胃へ影響を与えます。胃に負担をかけないように、次の3つのポイントを意識しましょう。

脂質の多い食事は控えめに

脂質が多い食事は、消化に時間を要するため、胃に負担がかかります。揚げ物や脂身が多いお肉は控えめにしましょう。

味つけは薄めに

脂質の多い食事は、濃い味になりやすい傾向があります。脂肪の味は、第6の味覚と呼ばれ、ほかの塩味や甘味・酸味・苦味・うま味よりも圧倒的に強く感じられるためです。
また、胃の中の塩分濃度が高くなると、胃の粘膜にダメージを与えるとの報告もあります。味つけは、薄味を心がけましょう。

香辛料は控えめに

香り高い香辛料は食欲をそそりますが、胃がもたれているときは刺激が強いため、できるだけ控えましょう。

食事の摂り方

食事の摂り方に気を配るだけでも、胃への負担を軽減できます。忙しい毎日では、しっかり意識しないと忘れがちなので、大事なポイントを確認しておきましょう。

1日3食食べる

空腹時間が長くなると胃液分泌が高まり、胃を荒らす原因になります。1日3食、規則的に食べるのが理想的です。

満腹になるまで食べない

お腹いっぱい食べると、消化に追われて胃に負担がかかります。胃の負担を軽減するために、腹八分目を心がけましょう。

よく噛んでから飲み込む

よく噛むと食べ物が小さくなるだけでなく、消化をサポートする唾液が分泌されます。口の中で消化しやすい状態にしてから飲み込むので、胃の負担を減らせるのです。

冷たい食品は少しずつ摂る

胃の中に冷たい飲食物が入ると、刺激となり、胃に負担がかかります。一気に飲んだり食べたりせず、少しずつ摂るように意識しましょう。

ながら食いをしない

仕事をしながら、テレビを見ながら、といった"ながら食い"は、早食いや食べ過ぎの原因になります。胃に負担をかけてしまうので、食事中はほかの作業をやめましょう。

 

胃もたれを予防する生活習慣とは?

胃もたれは、生活の不摂生によって起こりやすいので、日ごろから気を付ける必要があります。下記のポイントを意識してみましょう。

ストレスを溜めない

「胃腸は感情の鏡」といわれるように、胃は精神的なストレスが"もたれ"や"ムカつき"といった症状として現われやすい臓器です。緊張やストレスは、胃の機能を低下させて胃もたれの原因になります。趣味や娯楽を楽しみ、適度に気分転換をして、ストレスを発散しましょう。

適度な運動

身体を動かすと血流がよくなり、神経伝達物質が活性化されて気分転換ができます。ストレス発散にも効果的です。散歩やヨガ、自宅でできるトレーニングなど、できそうな運動から取り組みましょう。

タバコを吸わない

タバコは胃に刺激を与えるため、吸わないようにしましょう。他の人が喫煙しているタバコの煙も刺激となるため、要注意です。

十分に睡眠をとる

睡眠は、心身を休めて疲れを癒し、回復させるための大切な時間です。胃のダメージ修復も行われるので、睡眠時間を削らないようにしましょう。

 
健胃効果のある栄養ドリンクや医薬品でサポートを

暴飲暴食をした日や、二日酔いで辛いときには、コンビ二で買える栄養ドリンクや、ドラッグストア・薬店にある医薬品に頼るのもよい方法です。健胃効果のある製品を選び、試してみましょう。
また、飲み物や食事・生活習慣を改善しても胃もたれが長引く場合は、病気が潜んでいる可能性があります。医療機関を受診して原因を見つけ、適切な対処をするのが早期回復への近道です。

  • 高村 恵美

    管理栄養士ライター高村恵美

    12年間管理栄養士として病院などに勤務。家族にいつでも"おかえり"が言えるようライターへ転身後は、忙しいひと・働くひとに寄り添うレシピの提供や、健康コラムを数多く執筆。
    自分も同じ立場だからこそ「仕事と家庭の両立に悩む女性を応援したい」気持ちが高まり、悩めるママに向けたコラム執筆も行っている。