薬機法ライター皐月萌可
会社員時代の体調不良をきっかけに健康への関心を深め、Webライターとして美容・健康コラムを多数執筆。薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、YMAA個人認証マークの資格を持つ。
前職はシステムエンジニアで、IT系をはじめ難解な内容を初心者向けに分かりやすく解説するのが得意。幅広い知識と経験を基に、読者の日常に役立つ情報を親しみやすい文章で発信している。
女性向け防災グッズでは、水や食料といった必需品のほかに、生理用品など女性特有のアイテムを用意しなければなりません。さらに、子どもがいる方は成長段階に合わせてリストアップする必要があります。一人暮らしの方は、無理なく持ち運べるよう重さに気を配りましょう。
万が一に備えて、持ち歩き用のグッズをバッグに入れておくのもおすすめです。日頃から準備しておき、いざという時に慌てずに対応しましょう。
災害時は突然ライフラインが途絶えるため、最低限の生活を送れるよう、避難用防災グッズを準備しておきましょう。以下のリストを参考に防災グッズを用意しておくと、避難生活での困難を最小限に抑えられます。
女性の防災グッズでは、自衛用・衛生用アイテム、妊娠中や子育て中の備えなど、特有のニーズに対応した準備が重要です。必要なアイテムを適切に選んで備えておけば、災害時でも安心して過ごせます。女性ならではの視点で防災グッズを見直し、自分に合った準備をしましょう。
女性の自衛用アイテムとして役立つのが、ホイッスルや防犯ブザーです。災害時に自分の居場所を知らせる手段として効果的であり、避難所での安全確保や被災後の防犯にも役立ちます。
また、小型のテントを用意しておくと、プライバシー保護で大きな助けとなるでしょう。着替えや授乳をする際に周囲の視線を遮れるほか、携帯トイレを安心して使用できます。災害時は普段と状況が大きく異なり不安になりやすいため、自衛用のアイテムを用意しておくと安全に過ごせるでしょう。
災害時には衛生環境が悪化する可能性もあるため、生理・衛生用のアイテムは十分な準備が必要です。
生理用品は2周期分を目安に、多めに用意しておくとよいでしょう。使い捨てナプキンやタンポンが一般的ですが、月経カップや吸水ショーツといった再利用可能な製品もおすすめです。洗って繰り返し使用できる生理用品なら、長期の避難生活にも対応できます。
また、生理用品を捨てるための色付きゴミ袋や、サニタリーショーツの準備も忘れずに。生理痛が心配な方は、鎮痛剤を用意しておくとよいでしょう。
衛生面では、パンティライナーやおりものシートも役立ちます。下着を頻繁に洗えない状況でも、清潔を保てて便利です。加えて、デリケートゾーン用のウェットティッシュやおしりふきがあれば、入浴できない日が続いても身体を清潔に保てます。
妊娠中の健康と安全を守るため、妊娠を周囲に知らせるアイテムを準備しておきましょう。マタニティマークや母子健康手帳を常に携帯しておくと、緊急時に適切な支援を受けやすくなります。
切迫早産の兆候がある方は、主治医と相談の上で張り止め薬を携帯しておくとよいでしょう。普段服用しているサプリメントや薬があれば、忘れずに用意するのをおすすめします。
また、出産が近い方は破水に備え、吸水性の高い大判ナプキンやタオルを用意しておくと安心です。清潔な手ぬぐいやガーゼも、万が一の分娩時に役立つ可能性があります。
子どもがいる場合は、年齢や成長段階に応じた準備が必要です。一人で準備を行うのは大変なので、家族と相談して手分けするとよいでしょう。避難時は一人で動くケースも考えられるため、アイテムは一人で持っていけるサイズのバッグにまとめておくのがおすすめです。
授乳中の方は、母乳パッド・授乳ケープ・液体ミルクを用意しておきましょう。母乳パッドは母乳の漏れを防ぎ、衣服を清潔に保てます。災害時は定期的な着替えが難しくなるおそれもあるため、用意しておくと安心です。
授乳ケープは人目につく場所での授乳時に、プライバシーを確保できます。体全体を覆えるタイプを選ぶと、周囲の目を気にせずリラックスして授乳できるでしょう。
液体ミルクは、母乳が出にくくなった時や、水の確保が困難な状況で役立ちます。常温で飲めて長期保存にも向いているため、災害時の備えに最適です。母親以外の家族がミルクを手軽に与えられるメリットもあります。
離乳食期間の子どもがいるなら、月齢や発達段階に適した離乳食を準備する必要があります。災害時は通常の食事作りが難しくなる可能性も高いため、市販のレトルト離乳食を備蓄しておきましょう。調理せずにそのまま与えられるため、緊急時に便利です。
避難生活で子どもが安心して過ごせるように、普段から愛用しているぬいぐるみやおもちゃを用意するとよいでしょう。見慣れたアイテムがあると、子どもは安心感を得られます。
また、避難生活での退屈を防ぐために、トランプやボードゲームなど場所を取らずに楽しめるおもちゃを用意するのもおすすめです。子どもの気分転換だけでなく、家族のコミュニケーションツールとしても役立ちます。
さらに、お菓子の準備も有効です。普段食べ慣れているお菓子を口にすると心理的な安定につながり、栄養補給もできます。
防災グッズの備蓄量は最低3日、できれば7日分の用意が推奨されています。救援物資が被災地に到着するまで、数日かかるおそれがあるため、ある程度自力で生活を維持できる量の確保が重要です。
水は1人1日あたり3L必要とされています。食料は、非常食や缶詰といった保存性の高い食品を中心に準備しましょう。下記で水と食料の備蓄量をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
一人暮らしの女性が防災グッズを準備する際は、自分で持ち運べる重さで、必要十分なアイテムの準備が大切です。また、万が一の際に慌てないよう、すぐに持ち出せる場所に置いておきましょう。食料の賞味期限切れを防ぐために、定期的な中身の見直しも欠かせません。
女性が無理なく持ち運べる防災グッズの重さは、10kgが目安です。しかし、水や食料など重量のあるアイテムを多く詰め込むと、超えてしまうケースも少なくありません。
緊急時にすぐ持ち運べるよう、優先順位をつけて中身を調整しましょう。水や食料の量を減らしたり、一部を自宅に残したりする判断が必要になります。必要なすべてのアイテムを詰め終えたら、一度リュックを背負って走れるかどうかを確認しましょう。
災害発生時は混乱して冷静な判断が難しくなるため、すぐに持ち出せる場所に防災グッズを置いておきましょう。
たとえば、寝室に防災グッズがあれば、就寝中に地震が発生しても迅速に避難準備できます。また、玄関付近に置いておけば、外に出る際に素早く持ち出せるでしょう。
状況によって必要なアイテムが変わるため、防災グッズの中身は定期的に見直しましょう。食料や水は賞味期限をチェックし、期限が切れていたら新しく交換します。
季節に応じた衣類や防寒具の入れ替えも欠かせません。また、生理用品や常備薬も、使用状況や体調の変化に合わせて更新しましょう。年に2回ほど中身を見直すと、万が一の際も慌てずに行動できます。
万が一の備えに、日常的に防災グッズを持ち歩くのも大切です。エネルギー補給用のお菓子、スマートフォン充電用のモバイルバッテリー、髪をまとめるヘアゴムなどがあれば、いざという時に役立ちます。コンパクトで軽量なアイテムを選び、普段使いのバッグに入れておきましょう。
お菓子はエネルギー補給源として役立つため、普段からバッグの中に入れておくとよいでしょう。チョコレートや羊羹は常温で長期保存でき、高カロリーなのでおすすめです。個包装で小分けになっているお菓子なら、必要な分だけ取り出せて衛生的に食べられます。
災害時は情報源としてスマートフォンが欠かせません。電力供給が途絶えてコンセントを使用できない場合もあるため、モバイルバッテリーがあるとどこでも充電できて安心です。ただし、モバイルバッテリー自体も定期的な充電が欠かせません。日頃から充電状態を確認し、常にフル充電の状態を保つよう心がけましょう。
災害時は断水してお風呂に入れない恐れがあるため、髪をまとめておけるようヘアゴムがあると便利です。髪をまとめておけば、洗っていない髪が顔や首筋に触れる不快感を軽減できます。化粧ポーチに入れ、普段から持ち歩いておきましょう。
女性向け防災グッズは数が多く、必要なアイテムをすべて揃えるのは大変です。費用を抑えて手軽に準備するなら、100円均一やドラッグストアを利用するとよいでしょう。衛生用品や簡易非常食といった、多くのアイテムを低価格で揃えられます。
また、雑貨店ではコンパクトでデザイン性の高い防災セットも販売されています。時間がない方や自分で一つずつ揃えるのが面倒な方は、防災セットの購入も検討してみませんか。
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