パーソナルトレーナー・Webライター藤本千晶
一般の人から日本代表のアスリートまで幅広い人を対象にトレーニング・ダイエット指導を実施。
20年の経験とスポーツ科学修士を活かし、科学的根拠をもとに信頼性が高く、フィットネスに関する記事執筆を行っている。目標は一人でも多くの人が今よりも健康になることで、「面白い」記事執筆をすることを目標としている。保有資格はCSCS。
ヨガ教室は女性が多く、男性が通うのにためらいがあるかもしれません。しかし、ヨガを取り入れると、柔軟性の向上・姿勢の改善・睡眠の質の向上につながるため、心身の健康を増進する効果が期待できます。男性専門クラスやオンラインレッスンがあれば、初心者でも周りを気にせずスタートできるでしょう。通うのが難しい方は、自宅で動画を見ながらポーズを行ってみてください。自分がリラックスできる環境で、まずは気軽にできるポーズのヨガから始めてみましょう。
ヨガは、呼吸を意識しながら関節を大きく動かし、ゆっくりとポーズをとるのが特徴です。筋肉が伸ばされると、柔軟性の向上や姿勢の改善、さらには副交感神経の働きがよくなるため、睡眠の質の向上につながります。
普段から運動不足の人は、関節を大きく動かす機会は少なく、筋肉が固まりやすくなります。ヨガは関節を大きく動かすポーズが多く、筋肉を大きく伸び縮みさせてくれるため、柔軟性が向上しやすくなるのです。
よい姿勢は、骨が正常な範囲に並んだ状態。しかし、骨に接している筋肉が硬くなると、正しい並びを保てなくなり、姿勢の悪化につながるのです。
ヨガを行うときは、肩の力を抜いて顎を引き、背筋を伸ばして正しい姿勢を意識します。体幹が鍛えられ柔軟性も向上し、骨の並びを正常化するため、姿勢の改善につながるのです。
スムーズに寝つけたり、深い睡眠の時間が長いと、睡眠の質が高いといわれています。深い呼吸を意識して筋肉をストレッチさせるヨガは、睡眠前に行うと、効果的に副交感神経を活性化。体がリラックスし、睡眠に適した状態にしてくれるのです。
男性ならではの体質や心配事に対して、理解がある教室を選ぶのが大切です。男女で体質に違いがあるため、適したコーチングを受けられる男性専門クラスや、男性インストラクターが在籍している教室を選ぶとよいでしょう。
関節の構造や筋肉量は男女差があり、実践しやすいポーズに多少違いがあります。男性は、筋力が高く、柔軟性が低い傾向です。女性が多いクラスだと、柔軟性の高いポーズが多いため、難しく感じる可能性があります。男性専門クラスであれば、男性が行いやすいポーズでレッスンが構成されるため、初心者にもおすすめです。また、女性の目を気にせずにレッスンを受けられるのも、大きなメリットでしょう。
男性インストラクターは、男性の体の構造や性質をより深く理解しており、適したポーズの選択・コーチングをしてくるでしょう。さらに、女性参加者が多い中での注意点やアドバイスをもらえます。男性専門クラスがなかったとしても、男性インストラクターがいれば、気軽に参加できる環境にしてくれるでしょう。
オンラインレッスンは、自宅でパソコン・スマホ・タブレットで流れる動画を見ながらヨガを行います。周りの目を気にせず、リラックスしてレッスンを受けられるでしょう。デメリットとして、細かい指導を受けにくかったり、レッスンに集中しにくい環境になる場合も。実店舗とオンラインの両方がある場所や、オンラインのみのサービスもあるため、実際に体験して自分に合った教室を選びましょう。
体をしっかり動かすため、伸縮性・速乾性のある服装でレッスンに参加しましょう。また、女性が多い教室であれば、周りへの配慮のため、自前のヨガマットや制汗剤の準備をおすすめします。
伸縮性が高く、すぐに汗が乾くといった運動に適した服装がおすすめです。ヨガは関節を大きく動かすため、伸びない素材ではポーズの妨げになります。また、強度の高いポーズが多い場合は汗を多くかいてしまうので、伸縮性・速乾性の高いポリエステル製の服装を選ぶとよいでしょう。
多くの教室ではヨガマットのレンタルがあります。しかし、異性が使った後の利用に、抵抗がある人もいるかもしれません。自分のヨガマットを用意するとよいでしょう。
多くの人が同時に一緒の空間で運動を行うヨガレッスンでは、人のニオイが気になる場合も。空調が効いているとはいえ、薄着で汗をかくため、ニオイが発生する可能性はあるのです。レッスン前に制汗剤を利用し、事前にケアをしておくようにしましょう。
ヨガ教室に通うのに抵抗がある人は、まずは自宅で実践してみましょう。難しいポーズをとらずとも、動画を見ながら行えば、トレーニング効果を感じられます。
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:2.5METs / 運動時間:6分/ 消費カロリー:15.75kcal
全身をくまなく動かして鍛えられるのが、太陽礼拝の大きな特徴です。前屈と後屈を繰り返すポーズで、多くの筋肉を鍛えながらヨガを行えます。
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:2.5METs / 運動時間:1.5分(0:30~)/ 消費カロリー:3.61kcal
両腕を前後と上へ動かして、肩周りの筋肉をほぐします。立っていても、座っていてもすぐに実践できるため、肩こりの悩みがある人におすすめのポーズです。
1回の動画運動量の目安(※体重60kgの人の場合)
活動強度:2.5METs / 運動時間:2分 / 消費カロリー:5.25kcal
両脚を手で抱えながら浮かせ、お尻だけで体を支えるポーズです。腹筋と背筋を同時に使って姿勢を保つため、体幹の強化と姿勢・腰痛の改善が期待できます。
初めてヨガ教室に通うときは、異性の目が気になるかもしれません。しかし、周りはあまり気にしていない人がほとんどです。教室マナーを守れば、スムーズに参加できます。どうしても気になるなら、スタッフ・インストラクターに相談して、参加する位置や間隔を調整してもらいましょう。周りに配慮しつつ、楽しい時間を過ごしてください。
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