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フローリングのカビは正しい方法で迅速に除去しよう。発生の原因を食い止めてうまく付き合っていくコツ

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2024/09/13

フローリングにカビが生えたら、“表面のカビ”の段階で除去しましょう。カビ取りには、中性洗剤やエタノールを使います。掃除機をかけたり、漂白剤や重曹を使ったりしないよう注意してください。また、布団の下にすのこを敷く、こまめな掃除を意識する、といった対策も大事です。
黒カビが広範囲に及ぶときには、業者への相談も視野に入れましょう。少しの意識でキレイなフローリングを維持できます。

 

フローリングのカビを放置するのは危険

フローリングのカビを見つけたら、早急に除去しましょう。カビを放置すると、住環境にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があるためです。
たとえば、フローリングの劣化です。カビの根が深く伸びてしまうと、完全に取り除けなくなります。腐食が進んでフローリングが劣化すれば、リフォームせざるを得なくなるかもしれません。また、カビ胞子の拡散により、アレルギーや喘息を引き起こすリスクもあります。

 

正しいフローリングのカビ取り方法

フローリングのカビが深く根を張ってしまうと、簡単には除去できなくなります。白カビや青カビに似た「表面のカビ」が、まだ“広がっていない段階”で除去しましょう。黒カビが広範囲に及んでいる場合は、専門業者への相談が必要かもしれません。

カビの掃除アイテムを準備する

カビを取るためには、いくつか必要なアイテムがあります。除菌用エタノールスプレーは、無水エタノールと水を8:2で割り、スプレーボトルに入れて使用してもOKです。掃除をする際は窓を開け、換気をするのも忘れないようにしてください。

カビ掃除アイテム


  • ・ 住宅用中性洗剤
  • ・ 除菌用エタノール
  • ・ 新品・もしくは清潔な雑巾2枚
  • ・ つまようじ・歯ブラシ
  • ・ ゴム手袋
  • ・ マスク

中性洗剤でカビを浮き上がらせる

カビに中性洗剤を吹きかけ、雑巾で拭き取ります。フローリングは水気に弱いため、乾拭き、もしくは水気をしっかり絞った雑巾で拭き取るようにしましょう。拭き残しがあるとフローリングを傷めてしまうため、しっかり拭き取ってください。
使用した雑巾には菌がついているので、使いまわしせずに捨てましょう。もったいないと感じる方は、雑巾の代わりにキッチンペーパーを使っても大丈夫です。

溝のカビはつまようじや歯ブラシを使う

フローリングの溝にカビが入り込んでいるときは、つまようじや歯ブラシを使ってかきだします。勢い余って菌が飛び散らないように注意してください。
菌が残ったままではカビの再発につながりかねないため、しっかり取り除くようにしましょう。

エタノールスプレーをかけて乾拭きする

目に見えるカビは取れても、菌はまだ残っているかもしれません。再発防止のためにも、エタノールで除菌しましょう。ただし、一度に大量に吹きかけるとフローリングを変色させてしまう恐れがあるため、少量をまんべんなく吹きかけるようにしてください。
最後に、乾いた雑巾で乾拭きします。汚れた雑巾を使うと別の菌を付着させてしまうリスクがあるため、できるだけ新品、もしくは清潔な雑巾を使用しましょう。

 

間違いやすいフローリングのカビ取り方法

間違った方法でフローリングのカビ取りをすると、かえってカビを繁殖させてしまったり、フローリングを傷めてしまったりします。「いつもの掃除」が、間違っている場合もあるため、きちんと確認しておきましょう。

掃除機をかけるとカビの胞子が拡散される

排気と一緒にカビの胞子を空気中に拡散させてしまうリスクがあるため、カビが生えているフローリングには掃除機をかけないようにしましょう。ほかの場所にカビを発生させる原因となるだけでなく、人がカビの胞子を吸い込むリスクもあります。「カビかな?」と思ったら、掃除機はかけないようにしましょう。

漂白剤や重曹はフローリングを傷つけやすい

塩素系漂白剤は強力な漂白作用を持つため、フローリングの色落ちや変色を招く恐れがあります。また、研磨作用のある重曹はフローリングのワックスを剥がしかねません。フローリングにダメージを与えてしまうリスクがあるので、いずれも使用は避けた方がよいでしょう。
カビ取りに「お酢」を使う方法もありますが、栄養分が豊富なためかえってカビを増やす可能性があります。フローリングには使わない方が安心です。

雑巾がけをすると菌を広げてしまう

カビを除去しようと無造作に雑巾がけをすると、かえって菌を塗り広げてしまう恐れがあります。雑巾を使うときは、新品か清潔なものを用意して、中性洗剤やアルコールと一緒に“範囲を絞って”使いましょう。

 

フローリングにカビが生える原因

カビの発生と繁殖に深くかかわっている3要素は、「温度・湿度」「水分」「汚れ」です。フローリングのカビも、3つの要素が重なる場所に発生しやすい傾向があります。たとえば、敷きっぱなしの布団やマットの下、ダイニングテーブルの周りなどは、カビが生えやすい場所の典型です。
逆にいえば、原因を除去すれば、カビは生えにくくなるといえます。カビの発生を防ぐために、まずは原因を詳しく見ていきましょう。

部屋の気温が一定に保たれている

人が快適に行動できる20~30℃の室温は、カビにとっても活動しやすい温度です。とくにキッチンは、調理の熱がこもるために温度・湿度ともに上昇しやすく、一年を通してカビが生えやすい環境です。

水分がフローリングに飛び散る

調理や後片付けをはじめ、窓の結露・植物への水やり・ペットの水飲みなど、日常生活の中で水分がフローリングに飛び散るシーンは少なくありません。水分が飛び散った箇所は局所的に湿度が上がるため、カビが発生しやすくなります。

カビの栄養分となる汚れがある

食べかすやホコリ・ダニの死骸・人の皮脂は、カビにとっての栄養源です。生活している部屋にはカビの栄養源が多く、とくに食べかすが落ちやすいダイニングテーブル周りや、皮脂が豊富な布団周りのフローリングは、カビが発生しやすくなります。

 

フローリングのカビを予防する方法

フローリングのカビは正しい方法で迅速に除去しよう。

フローリングのカビを予防するには、前項で紹介した「温度・湿度」「水分」「汚れ」の対策をする必要があります。カビが発生する3要素を揃えてしまわないように、できる対策から始めてみてください。

布団の下にはすのこを敷く

布団を直接フローリングの上に敷くと、湿気がこもりやすくなりカビの温床となります。通気性を上げるために、布団の下にすのこを敷くとよいでしょう。
少し高さのある“脚付きすのこ”を選ぶと、寝心地もアップします。通気性に加えて放熱性にも優れているため、夏は涼しく、冬は床からの冷気を感じにくくなるためです。
すのこを敷くのに抵抗がある方は、毎日きちんと布団を畳むようにしましょう。

置き畳はカビに強い素材を選ぶ

畳といえば、い草の香りが特徴ですが、い草は湿気を吸いやすく、カビが発生しやすい点には注意が必要です。フローリングの上に置き畳を敷きたいときは、カビに強い素材を選びましょう。
化学繊維や紙(和紙)素材を選ぶと、抗カビ加工や撥水加工が施されています。水に濡れたらすぐに拭き取る、定期的な掃除や換気を行うといった基本的な対策も忘れずに。

カーペットは定期的に干す

カーペットの下は湿気がこもりやすいだけでなく、汚れが蓄積しやすい場所です。湿気・汚れ対策として、定期的に干すよう心がけましょう。
家具が乗っていたり、サイズが大きかったりしてなかなか干せないときは、カーペットを半分ずつめくって少しずつ風を通してあげれば大丈夫です。

定期的な換気と除湿をする

室内にこもりがちな湿気を除去するために、定期的に換気をしたり、除湿器を使ったりして湿気対策を行いましょう。窓を開けるときは、2カ所以上開けて風の通り道をつくると効果的です。
室内の湿度を管理するために、湿度計を設置するのもよいでしょう。

こまめに掃除を行う

フローリングには、目に見えない皮脂汚れや細かな食べかすなどが落ちているものです。こまめな掃除を行い、カビの栄養源を除去しましょう。濡れた場所をすぐに拭き取るのも大切です。掃除用具を定期的に洗濯や交換するのも忘れずに。

家具の配置に留意する

窓ぎわやキッチンの近くに大型の家具を置かないようにしましょう。湿気がこもりやすいだけでなく、掃除しにくいため、カビの栄養源が溜まってしまい、気付いたときにはカビだらけ…になりかねません。
家具を買い替えたり、模様替えをしたりするタイミングがあれば、脚付きの家具やキャスター付きの家具を選ぶと、カビ対策がしやすくなります。

 
フローリングの手強いカビは専門家に相談

フローリングのカビが深刻化してしまったときは、無理をせず専門の業者に依頼するのが賢明です。黒カビが広範囲に及んでいるときは、内部にまでダメージが侵食しているかもしれません。早めにリフォーム業者や清掃業者に問い合わせてみましょう。
フローリングのリフォームには重ね張りと張り替えがありますが、カビが生えている部分は再び繁殖するリスクが高いため、大きくフローリングを剥がして張り替えた方が安心でしょう。
フローリングのカビ対策として、フロアコーティングを業者に依頼するのも有効です。防カビに特化したコーティングをすれば、より効果的にカビ予防ができますよ。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。