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洗濯機から出続けるカビを取るには?発生理由と放置する危険性を知って予防策で清潔に

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2024/09/20

洗濯機のカビは、放置するとどんどん繁殖し、洗濯時に衣類にカビが移ったり、体調に悪影響を及ぼしたりする可能性が出てきます。「掃除しても出続ける」と頭を抱えている方は、洗濯機に衣類を入れっぱなしにしていないか、洗剤は適量か、見直してみてください。洗剤の投入口やゴムパッキン・糸くずフィルターのメンテナンスも、カビ予防には大切です。まずは、できる対策から始めてみませんか?

 

洗濯機のカビはすぐに掃除するべき?放置する危険性

洗濯後の衣類に付着している黒いカスやワカメのような物体は、洗濯槽の裏側に発生した黒カビです。一度発生したカビはどんどん繁殖し、衣類にまでカビが付着してしまうため、できるだけ早く対処する必要があります。
衣類の表面に付いたカビは払えば落ちますが、繊維の奥まで入り込んだカビは除去できません。さらに、残ったカビがクローゼット内で繁殖する可能性や、カビが原因でアレルギー症状を引き起こす恐れもあります。

 

洗濯機のカビが出続けるのはなぜ?考えられる原因

洗濯機のカビを掃除しても、なぜか繰り返しカビが発生してしまうのは、使用方法に問題があるのかもしれません。まずは、カビの原因から詳しく見ていきましょう。

洗濯物から出る湿気と水分

洗濯前の衣類は一見乾いているように見えますが、空気中の湿気を吸ったり、わずかに汗が残っていたりします。そのため、洗濯機に脱いだ衣類を入れたまま長時間放置すると、洗濯槽内部が高湿度になり、カビの繁殖を促進させてしまうのです。洗濯後の衣類をそのまま放置するのも、当然湿度が高くなります。また、フタを閉めた状態では、さらに湿気がこもりやすくなるため注意が必要です。

衣類に付着した汚れや洗剤カス

洗濯物に付着した食べこぼしや皮脂などの汚れは、カビにとっての栄養源です。通常、洗濯時に汚れは水と一緒に排出されますが、わずかに残留する場合もあります。
カビはわずかな栄養分でも増殖するため、残った汚れが繁殖の原因となってしまうのです。また、洗剤や柔軟剤を使い過ぎると洗濯槽内に成分が残りやすく、カビの栄養源となります。

衣類やカーテン・カーペットに付着したカビ

衣類やカーテン・カーペットなどの洗濯物に付着したカビが、洗濯機に持ち込まれて繁殖するケースもあります。洗濯中にカビが剥がれ落ち、洗濯槽の裏側や一緒に洗った衣類に付着するためです。
衣類に付着したカビは、50度以上の環境下で死滅するといわれています。しかし、日本の洗濯機は基本的に冷水を使うため、洗濯でカビを死滅させるのは難しいでしょう。

洗濯機の寿命

いくら掃除してもカビが取れないときは、洗濯機を買い替えるタイミングかもしれません。洗濯機の寿命は6~8年程度といわれていますが、カビ以外にも以下の症状があらわれたら、買い替えを検討してみましょう。

洗濯機の寿命のサイン


  • ・ カビのニオイがする
  • ・ 焦げたようなニオイがする
  • ・ 洗浄や脱水の効果が薄くなっている
  • ・ 電源コードが熱くなる・変色している
  • ・ 操作パネルが正常に作動しない
  • ・ 洗濯物の途中で機械がとまる
 

洗濯機のカビを取るには?基本的な洗濯槽の掃除方法

洗濯槽のカビ取りクリーナーには、大きく分けて「酸素系」と「塩素系」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、適切な方法で掃除をしましょう。

「酸素系」と「塩素系」の2種類

酸素系クリーナーを使ったカビ取り方法

酸素系クリーナーを使ったカビ取りは、以下の手順で行いましょう。縦型洗濯機もドラム式洗濯機も、洗浄後はフタを開けて乾燥させてください。

縦型洗濯機


  • ① 洗濯槽にお湯(40~60度)を溜める
  • ② 酸素系クリーナーを洗濯槽に入れる
  • ③ 洗濯機を5分間運転する
  • ④ 6時間ほど放置する
  • ⑤ 浮いてきたゴミを取り除く
  • ⑥ 通常の洗濯コースで洗濯機を回す
  • (汚れが出なくなるまで繰り返す)

ドラム式洗濯機


  • ① お湯と酸素系クリーナーを混ぜ合わせる
  • ② 洗濯槽に入れ、通常の洗濯コースを回す
  • (「槽洗浄コース」がある場合はそちらを選択)

塩素系クリーナーを使ったカビ取り方法

塩素系クリーナーを使ったカビ取りは、以下の手順で行いましょう。洗浄後は、フタを開けて乾燥させてください。

縦型洗濯機・ドラム式洗濯機


  • ① 電源を入れてから、塩素系クリーナーを洗濯槽に入れる
  • ② 高水位まで給水をする
  • (はじめて使うときや汚れがひどい場合は、給水後3時間ほどつけ置きする)
  • ③ 通常の洗濯コースで、1サイクル(洗たく→すすぎ→脱水)運転する
  • (「槽洗浄コース」でも可)
  • ④ 脱水後に汚れが内側に付いていたら、さらにすすぎを行う
 

もっとキレイにできる?パーツ別のカビ取り方法

洗濯機から出続けるカビを取るには?

洗濯槽だけでなく、洗濯機のパーツごとに掃除をすれば、より効果的にカビを除去でき、清潔な状態を保てます。洗剤自動投入口・柔軟剤投入口・ゴムパッキン・糸くずフィルター(ゴミ取りネット)のカビ取りと、掃除方法を見ていきましょう。

洗剤自動投入口・柔軟剤投入口

可能であれば、洗剤や柔軟剤のトレーを取り外し、ぬるま湯で汚れを落とします。トレーの取付口の汚れも、ブラシや布巾を使ってキレイに掃除しましょう。
洗剤投入口にカビを見つけたときは、カビ取り剤を吹きかけて放置し、水で洗い流します。空運転を行った後は、キレイに拭き取りましょう。
カビ取り剤は塩素系が多いため、酸性の洗剤を使用しているときは混ざらないよう十分注意してください。

糸くずフィルター(ゴミ取りネット)

糸くずフィルターには、ネット型とプラスチック型の2種類ありますが、どちらも掃除方法は同じです。まずは、洗濯機からフィルターを取り外し、溜まっているゴミを取り除きましょう。
次に、フィルターに洗剤をかけて、擦り洗いをします。カビが生えているときは、ぬるま湯と洗浄剤を混ぜ合わせた液につけ置きしておくとよいでしょう。洗剤を使用する際は、塩素系と酸素系を混ぜないよう注意してください。
汚れが落ちたら、水拭きでキレイに仕上げましょう。洗濯機を空運転させて、しっかりすすげればベストです。

ゴムパッキン

ドラム式洗濯機の洗濯槽とフタの間にあるゴムパッキンは、ホコリが溜まりやすく、カビが発生しやすい場所です。キッチンペーパーに中性洗剤を吹きかけて、汚れを拭き取りましょう。ゴムパッキンは劣化しやすいため、掃除の際は傷つけないように注意してください。傷みがひどいときは、交換も検討しましょう。

 

洗濯機のカビは予防できる?いますぐできる防止策

洗濯機のカビは、日々の使い方に少し気を配るだけで予防できます。カビの温床とならないよう、日頃の習慣を見直してみましょう。

洗濯機に衣類を入れておかない

洗濯後の濡れた衣類はもちろん、洗濯前の衣類も洗濯機の中に長時間放置しないようにしましょう。衣類に付着した汚れや菌は、洗濯槽内で繁殖し、カビの原因となります。
一見キレイに見えても、衣類には目に見えない汚れや菌が付着している可能性があるため、洗濯物は専用のカゴに入れておき、洗濯機を回す直前に洗濯槽に入れるようにしましょう。

洗剤・柔軟剤は適量を守る

衣類の汚れや洗濯槽のカビが気になるからと、洗剤や柔軟剤を多めに入れると、洗濯槽内で溶け残ってしまいます。
逆に、洗剤が少な過ぎると、衣類に付いている汚れを落としきれません。使い過ぎと少な過ぎ、どちらもカビの栄養源となってしまうため、適量の使用を心がけましょう。

洗濯が終わったらフタを開けておく

湿気がこもりやすい洗濯槽内部を乾燥させるため、洗濯後はフタを開けておきましょう。ただし、ドラム式洗濯機の場合、フタの開けっぱなしには注意が必要です。小さな子どもやペットが誤って洗濯機内に入り、閉じ込められてしまう可能性があります。フタを開けておくのがベストですが、安全面が不安な場合は「槽乾燥」モードを使用しましょう。

 
どうにもできない洗濯機のカビは専門業者に依頼を

自分で掃除するのが難しい場合や、より徹底的にカビを取り除きたいと考えるなら、専門業者に依頼するのも一つの方法です。費用は多少かかりますが、プロの技術と専用機材によって、洗濯槽の裏側や手の届きにくい部分までしっかり洗浄してもらえます。
また、定期的なクリーニングにより、カビの発生を抑制し、洗濯機の寿命を延ばす効果も期待できるのは大きなメリットです。業者によってサービス内容や料金は異なるため、事前に確認してから依頼しましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。