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カビアレルギーを見逃さないで!風邪と間違いやすい症状・原因を理解し、適切な治療方法で上手に付き合おう

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2024/10/02

カビアレルギーの症状には、くしゃみ・鼻水・咳・喉の不快感などがあります。たとえば、「エアコンをつけると途端に喉が痛くなる」のは、カビアレルギーが原因かもしれません。症状が風邪と似ているため放置しがちですが、きちんと治すには医療機関で検査するのがベストです。こまめな換気や掃除、温度・湿度管理をおこない、適切にカビ対策をしながら、カビアレルギーとうまく付き合っていきましょう。

 

カビアレルギーが引き起こす症状

カビアレルギーとは、カビの胞子を吸い込んで起こるアレルギー反応をいいます。高温多湿になる6~9月はとくにカビが繁殖しやすいため、カビアレルギーに悩まされやすい季節。
カビアレルギーの症状は風邪と似ているため、自己判断で放置しがちです。しかし、適切な治療をおこなわずにいると、症状の慢性化や、喘息などの深刻な呼吸器疾患に発展する恐れがあります。

カビアレルギーの具体的な症状


  • ・ くしゃみ
  • ・ 鼻水
  • ・ 鼻詰まり
  • ・ 咳
  • ・ 喉の不快感
  • ・ 呼吸困難
  • ・ 皮膚のかゆみ・湿疹
  • ・ 目のかゆみ・充血

カビアレルギーの症状チェックポイント

カビアレルギーかどうか迷うときは、具体的な症状を確認のうえ、さらに以下の項目に当てはまっていないかを確認してみましょう。ただし、チェックリストは、あくまでもカビアレルギーを判断する目安の一つです。気になる症状がある方は、自己判断せずに医療機関を受診し、適切な検査を受けましょう。

カビアレルギーの症状チェックポイント


  • ・ 特定の場所や季節、時間に症状が悪化する
  • ・ 家の中にカビが生えている
  • ・ 湿度が高い場所で長時間過ごすことが多い
  • ・ アレルギー性鼻炎や喘息の持病がある
  • ・ アレルギー性皮膚炎やかゆみがある
  • ・ 疲労感やだるさを感じる
  • ・ 呼吸困難や胸の圧迫感がある

カビアレルギーの検査方法

カビアレルギーの診断には、専門医による診察とアレルギー検査が欠かせません。呼吸器内科や耳鼻科・眼科・皮膚科など、症状に合わせた医療機関を受診しましょう。
診察では、問診とアレルギー検査をおこないます。まず、症状の経過や家族歴などの問診で、カビアレルギーの可能性を探ります。アレルギーの可能性があると診断されたら、次はアレルギー検査です。皮膚を検査針で浅く引っ掻く検査「プリックテスト」や、アレルゲンを健常な皮膚に48時間貼布する「パッチテスト」などの皮膚検査、血液中のカビに対する抗体の量を測る血液検査などをおこないます。
必要な検査を通して、カビアレルギーの原因となるカビの種類やアレルギーの重症度を特定します。

 

カビアレルギーの原因

アレルギー症状を引き起こすカビの種類は、屋内外の環境中にみられる「空中真菌」と、人に寄生する「ヒト寄生菌」に大きく分けられます。

 

カビアレルギーの予防法

カビアレルギーを見逃さないで!

アレルギー症状を引き起こすカビは、湿度・気温が高く、栄養源が豊富な「汚れた場所」を好みます。つまり、カビアレルギーを予防するには、カビが好まない環境、ハウスダストが発生しにくい環境をつくればよいのです。

定期的な換気をおこなう

カビが発生しやすい場所は、定期的に窓を開けて換気しましょう。空気の通り道となる入り口と出口をつくると、より効率的に換気ができるため、窓を2カ所開けるのがポイントです。換気扇や空気清浄機を併用するのも効果的です。

こまめに掃除する

ホコリは、カビとダニの温床です。ホコリというと目に見えるゴミをイメージしますが、「ハウスダスト」は1mm以下の微細なホコリ。肉眼ではなかなか見えませんが、カビとダニを予防するためには、“掃除”が欠かせないのです。 掃除のポイントは、以下の通りです。

温度・湿度を管理する

エアコンや除湿機を積極的に活用して、温度と湿度を下げましょう。窓や壁に発生する結露はカビの栄養源となるため、こまめに拭き取るのも忘れずに。下駄箱やクローゼットには、除湿剤を置くとカビ対策になります。

 

カビアレルギーの治療方法

カビアレルギーの治療法は、症状の程度や生活環境に合わせて選択します。呼吸器内科や耳鼻科・眼科・皮膚科など、症状に合わせた医療機関を受診し、専門医の診断を仰ぎましょう。

薬物療法

薬物療法では、アレルギーによって引き起こされる炎症を薬によって抑えます。皮膚の炎症を抑える薬としてよく用いられるのは、「ステロイド」です。ステロイドは、気管支の炎症を抑えるための吸入薬や、鼻の炎症を抑えるための点鼻薬としても用いられます。
長期間継続して使用すると副作用が心配される薬ではありますが、局所的に使用するのであれば、全身に副作用が及ぶケースはほとんどないといわれています。

免疫療法

免疫療法には「注射製剤」と「舌下製剤」の2種類あります。カビアレルギーには注射製剤を用いますが、カビアレルギーと併発しやすいダニアレルギーには、舌下製剤を用いるときもあるようです。舌下製剤による治療は、日本ではアレルギー性鼻炎に対してのみ、保険適用となっています。
免疫療法は、根本的な治療法として、長期的な効果が期待できる治療法です。症状が緩和されれば、治療の減量や中止となる可能性があります。

 
カビアレルギーと上手に付き合うために

カビアレルギー対策として忘れてはいけないのが、自己管理です。免疫力を高めるために、バランスのよい食事や十分な睡眠、適度な運動をおこないましょう。ストレスを溜めないよう、息抜きをするのも大切です。
カビアレルギーは、日々の小さな取り組みで改善できます。カビアレルギーとの付き合い方を工夫して、快適な日常を過ごしましょう。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。