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二日酔いによる気持ち悪い吐き気を和らげるには?効果的なセルフケアやコンビニで買える食べ物で対処しよう

胃腸薬GASTROINTESTINAL DRUG
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2024/10/09

二日酔いの気持ち悪さや、止まらない吐き気の解消には、アルコールの分解を助ける食べ物と飲み物の摂取が有効です。コンビニで買えるスポーツドリンクやしじみの味噌汁は、電解質や足りない栄養を補給できます。
また、嘔吐が続く状況で自宅に吐き気止めの薬がないときは、ツボ押しも有効です。ただし、症状が重いときは医療機関への受診も検討してください。適切な対処法を知り、自分に合うケアを試してみましょう。

 

二日酔いとはどんな状態?

二日酔いとは、過度にアルコールを摂取した結果、翌朝以降に現れる不快な症状を指します。主な症状は、吐き気・胸焼け・胃もたれ・頭痛などです。
アルコールは胃で約20%、小腸で約80%吸収されます。吸収されたアルコールは血液を通じて全身に運ばれ、脳に到達すると神経細胞が一時的に麻痺し、酔った状態になるのです。
およそ24時間以内に代謝されますが、体調や飲酒量によっては二日酔いの症状が長引くケースもあります。

 

二日酔いのメカニズム

アルコール分解の過程で生成される「アセトアルデヒド」が、二日酔いの主な原因とされています。アセトアルデヒドには毒性があり、体内で十分に分解されないと、吐き気・胃もたれ・頭痛・動悸といった不快な症状を引き起こすのです。分解する能力には個人差があり、得意でない人は少量のアルコールでも二日酔いを起こす場合もあります。

 

二日酔いで気持ち悪いとき・吐き気があるときのセルフケア

二日酔いで気持ち悪さや吐き気を感じたら、アルコールの分解を助ける食べ物や飲み物を摂取しましょう。また、胃腸薬やツボ押しも二日酔いを和らげるのに有効な手段です。具体的なセルフケア方法をお伝えするので、ぜひ実践してみてください。

二日酔いを緩和する食べ物を食べる

二日酔いの症状を緩和するには、果物やタンニンを含む食べ物が効果的です。果物に含まれる果糖にはアルコールの分解を、ビタミンCにはアセトアルデヒドの分解を助ける効果があります。りんごやオレンジを食べたり、果汁100%のジュースを飲むとよいでしょう。
また緑茶や柿に含まれるタンニンには、胃の粘膜を修復する作用があります。アルコールによってダメージを受けた胃を保護し、吐き気を軽減する効果が期待できるでしょう。

水分補給する

アルコールを分解し、体内からアセトアルデヒドを排出するには十分な水分が必要なため、水分補給をしっかり行いましょう。とくにおすすめなのは、水より吸収が速く糖分や電解質を補給できるスポーツドリンクです。
また、二日酔いの頭痛を緩和するには、カフェインを含むコーヒーが効果的。頭痛はアセトアルデヒドによる血管の拡張が原因で起こりますが、カフェインには血管を収縮させる作用があります。ただし、コーヒーをそのまま飲むと胃に強い刺激を与えるため、ミルクを加えて飲むようにしましょう。

胃腸薬を服用する

二日酔いによる吐き気や胃の不快感がひどいときには、胃腸薬の服用も検討しましょう。アルコールを過剰摂取すると、胃が荒れたり胃酸が過剰に分泌されて、吐き気や胸焼けが引き起こされます。症状に合わせて適切な胃腸薬を使えば、不快な症状を緩和できるでしょう。

胃腸薬

吐き気を抑えるツボを押す

二日酔いによる吐き気を和らげるには、ツボ押しが効果的です。とくに「内関(ないかん)」や「労宮(ろうきゅう)」といったツボを刺激すると、自律神経が整い、不快な症状が軽減します。
ツボ押しは簡単にできるセルフケアとして手軽に取り入れられるので、吐き気を抑えたいときに試してみるとよいでしょう。

吐き気を抑えるツボ 関連記事:胃もたれをツボで速攻解消!食べ過ぎ・飲み過ぎに効くツボと胃にやさしい生活習慣で、悩みとさよならしよう
 

二日酔いによいコンビニで買える食べ物

二日酔いによる気持ち悪い吐き気を和らげるには?

二日酔いの症状を和らげるには、すぐに手に入るコンビニ商品が役立ちます。食欲が湧かないときは、失われた水分と電解質を補給できるスポーツドリンクがおすすめです。
食欲があるときは、梅干しおにぎりを選ぶとよいでしょう。梅干しに含まれるクエン酸は、疲労回復や食欲促進が期待できます。
また、肝臓機能を高めるオルニチンが含まれたしじみの味噌汁もよいでしょう。水分・塩分も摂取できるので、脱水症状を緩和できます。

 

二日酔いにならないための対策

二日酔いを予防するためには、空腹時の飲酒を避け、こまめに水を摂りましょう。また、適量を守って飲めば、体に大きな負担をかけずお酒を楽しめます。翌日の気持ち悪さや吐き気を防ぐために、事前にできる対策を実践してみてください。

空腹時の飲酒を避ける

二日酔いを防ぐには空腹時の飲酒を避け、食べながらお酒を飲むようにしましょう。空腹時はアルコールの吸収が速くなり、すぐに酔いが回って二日酔いを起こしやすくなります。さらに、胃粘膜がアルコールの刺激を受け、不快感が増すケースも。
必ずお酒だけでなく、おつまみや料理を食べながら飲むようにしましょう。豆腐や肉・魚料理に含まれるタンパク質は、アセトアルデヒドの分解促進に役立ちます。また、牛乳やチーズといった乳製品は、胃に粘膜を作ってアルコールの刺激を緩和するのでおすすめです。

お酒と一緒に水を飲む

アルコールを摂取すると体内の水分が失われ、脱水症状になって吐き気や気持ち悪さが引き起こされるのです。お酒と同じ量の水を同時に摂取すれば、脱水症状を防げるほか、飲みすぎ防止にもなります。
とくにアルコール度数が強い焼酎やウイスキーは、水割りやチェイサーと一緒に飲むようにしましょう。血中アルコール濃度が急に上昇するのを防ぎ、肝臓への負担を軽減できます。

適量を守って飲みすぎない

一般的に1日の純アルコール摂取量は、男性で40g以下、女性で20g以下が適量とされています。しかし、個人差があるため、少量のお酒で許容範囲を超えてしまう場合も。自分の体調や体質に合わせた適量を知り、無理のない範囲で楽しんで二日酔いを防ぎましょう。純アルコール量20gの目安は以下の通りです。

純アルコール摂取量
※参考:「お酒と健康 飲酒の基礎知識」/アルコール健康医学協会
 
胃痛や吐き気がひどいときは医療機関に受診を

二日酔いの症状が重く、胃痛や吐き気がひどいときは、早めに医療機関の消化器内科を受診しましょう。単なる二日酔いではなく、急性胃炎や胃潰瘍などの疾患が生じ、消化器系に問題が起きている可能性もあります。
また、吐血やタール便が見られたときは、胃や食道、十二指腸から出血しているケースも。症状がなかなか治まらないときや重いときは、自己判断せずに専門医の診察を受けましょう。