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酸素系漂白剤はキッチン周りの掃除に大活躍!泡・粉末・液体タイプの特徴に合わせた今すぐ試したい活用術

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2024/11/08

酸素系漂白剤は、キッチン周りのさまざまな掃除に使用できる便利なアイテムです。しつこい油汚れが気になるコンロ周りや換気扇はもちろん、シンクや冷蔵庫・電子レンジの掃除にも活躍します。意外と知られていませんが、ステンレス製の水筒を洗いたいときにもおすすめ。多彩な使い方ができるので、一つ持っておくと重宝するはず。正しい使い方と注意点を押さえて、生活に役立ててみてくださいね。

 

酸素系漂白剤を使ったキッチン周りの活用術

洗濯物だけでなく、あらゆる「掃除」に使える酸素系漂白剤。一つあるとさまざまなシーンで活躍する、便利なアイテムです。一方で、キッチン周りでの使い方は、意外と知られていません。

シンク・排水口のヌメリや水垢を落とす

シンクの汚れは、シンクに直接お湯をためて掃除します。「お湯」は、30~50℃を目安にしてください。お湯をはるタイミングで、排水口や受け皿を一緒につけ置きしておくと効率アップ。しばらく放置したら水を抜き、軽く擦り洗いをしましょう。

シンク・排水溝の掃除方法


  • ① シンクの排水口に栓をする
  • ② 酸素系漂白剤を適量(目安60~120g)入れる
  • ③ お湯を7~8分目まで入れて、酸素系漂白剤を泡立てる
  • ④ 1時間以上放置したら水を抜く
  • ⑤ スポンジでシンクを擦り洗いする

換気扇についた油汚れを落とす

換気扇についた油汚れは、酸素系漂白剤を溶かした溶液につけ置きして、掃除しましょう。食器や調理器具も、同様のやり方でつけ置き洗いができます。ただし、金彩のある食器やステンレス以外の金属製品のつけ置きは避けましょう。サビや劣化を引き起こす原因となります。

換気扇の掃除方法


  • ① たっぷりのお湯(目安4L)に酸素系漂白剤を約30gを入れる
  • ② 溶液に1時間以上つけ置きする
  • ③ スポンジで軽く擦り洗いをする
  • ④ 水でしっかり流す

コンロ周りの油汚れを落とす

コンロ周りの油汚れは、酸素系漂白剤を溶かした溶液をスポンジやふきんにつけ、擦り洗いをして落としましょう。頑固な油汚れには、少量のお湯で溶いたペースト状の液剤で掃除をするのが効果的です。ペーストに重曹を混ぜると、焦げ付きもキレイに落ちやすくなります。

コンロ周りの掃除方法


  • ① 酸素系漂白剤大さじ1を約250mlのお湯で溶かす
  • ② 溶液をスポンジやふきんにつけて擦り洗いをする
  • ③ 水ぶきをして溶液を拭きとる

冷蔵庫・電子レンジ内の汚れを落とす

冷蔵庫や電子レンジの中は、汚れが溜まりやすい場所。酸素系漂白剤とお湯で溶液をつくり、ふきんで拭き取りましょう。溶液の作り方や掃除方法は、コンロ周りと同様です。拭き掃除の後は、溶液のついていないふきんでしっかり水ぶきしてください。

冷蔵庫・電子レンジ内の掃除方法


  • ① 酸素系漂白剤大さじ1を約250mlのお湯で溶かす
  • ② 溶液をスポンジやふきんにつけて擦り洗いをする
  • ③ 水ぶきをして溶液を拭きとる

水筒内部の茶渋やニオイ・カビを落とす

プラスチック製の水筒はもちろん、ステンレス製の水筒も酸素系漂白剤でつけ置きできます。つけ置きするタイミングでボトルの中にパッキンを入れ、一緒に漂白すると一石二鳥です。週1回を目安にお手入れしましょう。

水筒内部の掃除方法


  • ① お湯(1L)に酸素系漂白剤(4g目安)を溶かす
  • ② ボトルの中に溶液を入れ、約30分つけ置きする
  • ③ しっかりとすすぐ
 

酸素系漂白剤がキッチン汚れを落とす仕組み

酸素系漂白剤を実際に使用してみると、シュワシュワと泡が出てくるのがわかります。この泡は「過酸化水素」です。過酸化水素は不安定な物質のため、時間とともに分解が進みます。過酸化水素が「水」と「酸素」に分かれるタイミングで、汚れも一緒に剥がす仕組みです。
ポイントは、汚れを「剥がすように」落としてくれるところ。できるだけ表面を傷つけず、汚れだけを効率よく除去してくれます。

 

キッチン用酸素系漂白剤と他の漂白剤との違い

キッチン用酸素系漂白剤と衣料用の漂白剤の大きな違いは、洗浄成分です。キッチン用には、除菌・消臭・漂白の主成分に加えて、界面活性剤などの洗浄成分が配合されています。界面活性剤は、油になじむ「親油性」と水になじむ「親水性」をあわせ持つ構造をしており、油汚れをスムーズに落としてくれるのです。
主成分は同じなので、どちらを使っても基本的には問題ありません。しかし、キッチン用と衣料用では、使い方や注意事項が異なるため、用途に合わせて使い分けるのがよいでしょう。

 

塩素系漂白剤と酸素系漂白剤を使い分けるポイント

酸素系漂白剤はキッチン周りの掃除に大活躍!

塩素系漂白剤は、強力な除菌・漂白効果が特徴です。排水口の掃除や、白物の漂白、カビの除去などに適しています。
一方、酸素系漂白剤は素材へのダメージが比較的少なく、ホーロー鍋やステンレス・メラミン食器にも使用可能です。ニオイが少ないため、塩素系特有のツンとした香りが苦手な方は、酸素系漂白剤を使うとよいでしょう。

 

【泡・粉末・液体】用途に合う酸素系漂白剤の選び方

酸素系漂白剤には、泡・粉末・液体の3タイプがあります。いずれも効果に大きな違いはありませんが、それぞれの特徴を理解しておくと、より効果的にキッチンの汚れを落とせます。タイプごとの適切な使い方を、詳しく見ていきましょう。

泡タイプ:密着力が高く、垂直面の掃除に最適

泡タイプは密着力が高く、キッチンの垂直面や、凹凸のある場所の汚れに効果を発揮します。垂直な面にスプレーしても垂れ落ちにくいため、換気扇やコンロ周りの壁面掃除にも最適。また、泡状なので飛び散りが少なく、周囲を汚す心配が少ないのもメリットです。

粉末タイプ:掃除場所に合わせた使い方が可能

粉末タイプは、使い勝手のよさが魅力です。濃度調整が容易なため、つけ置きはもちろん、水で溶いて溶液をつくったり、汚れの程度に合わせてペーストにしたりする使い方もあります。また、粉末タイプは保存性に優れ、長期間使用できるのもメリットです。

液体タイプ:主に衣類の洗濯に使用

液体タイプは、主に洗濯用に使用されます。基本的に、掃除には使用しません。洗濯洗剤として使用するメリットは、やさしい使い心地です。粉末タイプよりも漂白力が抑えられているため、シルクやウールなどの繊細な素材にも使用できます。キッチンなどの掃除には適していないため、用途に応じて使い分けましょう。
酸素系漂白剤を衣類に使用するときのポイントは、以下記事で詳しく解説しています。

関連コラム:衣類の洗濯には酸素系漂白剤がおすすめ。色落ちを防ぎながら落ちにくい汚れやカビをスッキリ落とそう
 

キッチンで酸素系漂白剤を使用するときの注意点

酸素系漂白剤は便利な反面、使用方法を誤ると思わぬトラブルを招く可能性があります。キッチンで安全に使用するために、注意点を把握しておきましょう。

ステンレス以外の金属には使用不可

食器や調理器具の中には、金属を使用しているものが多くあります。しかし、酸素系漂白剤をステンレス以外の金属に使用すると、変色や腐食・錆びなどの問題が発生する可能性があります。とくに注意が必要なのは、アルミニウム製品・銅製品・鉄製品です。
とりわけアルミニウム製品とは相性が悪く、表面が荒れたり穴が開いたりする可能性があるので要注意です。使用方法に迷った場合は、製品の取扱説明書を確認するか、メーカーに問い合わせましょう。

注意したいキッチンアイテム


  • ・スプーン
  • ・フォーク
  • ・金彩のある食器
  • ・鍋
  • ・フライパン
  • ・ボウル
  • ・水筒

濃度と温度を守って使用

酸素系漂白剤は、濃度と温度を守って使用しましょう。濃度が適切でないと、効果を十分に発揮できない可能性があります。頑固な汚れは、やや高めの濃度で希釈して使用してみてください。酸素系漂白剤を溶かすお湯の温度は、30~50℃がベストです。温度が高すぎると、漂泊の作用が働きすぎてしまいます。十分な効果を得られないだけでなく、素材を傷めてしまうリスクもあるため注意しましょう。

他の洗剤との混合は危険

酸素系漂白剤は、単体での使用であれば安全性が高い洗剤ですが、酸性の洗剤と混ぜると有毒ガスが発生して危険です。お酢や果汁などの酸性の食品にも注意してください。
必ず単独で使用し、他の洗剤を使用した後は、十分に洗い流してから使用すると安心です。

 
酸素系漂白剤はキッチン以外の掃除にも最適

酸素系漂白剤は、キッチン以外でも幅広く活用できます。たとえば、追い炊きに使う「風呂釜」の掃除です。残り湯の中に酸素系漂白剤を入れて、追い炊きをします。しばらく放置して水の温度が下がったら、再度追い炊きをすれば、風呂釜掃除の完了です。
さらに、洗濯物に使うのもおすすめです。普段の洗濯物に追加して汚れ落ちをよくしたり、染み抜きに使ったりとさまざまな使い方ができます。
酸素系漂白剤を活用すると、家全体をより清潔に保てます。ぜひキッチンだけでなく、さまざまな場所の掃除に取り入れてみてください。

  • 中村里歩

    美容×健康ライター中村里歩

    元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
    モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。