今週の限定セール 初回10%オフ

加湿器はこまめに掃除しないとまずい?クエン酸や重曹を使って水垢・カビを落とし、清潔に使い続けよう

プリーツマスクHOUSEHOLD GOODS
MORE
2024/12/13

加湿器を掃除する際は、タンクやフィルターにつく、カルキ・カビの簡単な除去方法を知っておくのが大切です。クエン酸や重曹を使用すると、掃除がしやすくなり、楽に汚れを落とせます。汚れを放置し続けると、加湿機能が低下したり、健康面に悪影響が出る可能性もあるため、定期的なメンテナンスが欠かせません。加湿器のタイプに合わせた掃除方法をチェックして、適切な頻度でお手入れしましょう。

 

加湿器につく汚れは何?

加湿器につく汚れには、水垢やカビがあります。水垢は、水道水に含まれるカルキ(次亜塩素酸カルシウム)や、ミネラルが固まって発生する汚れです。
また、水を取り替えずに放置するとカビが生えやすくなります。とくに通称「赤カビ」と呼ばれるピンク色の汚れは、「ロドトルラ」や「メチロバクテリウム」といった菌で、繁殖力の強さが特徴です。黒カビのエサになるため、見つけたら早めに掃除しましょう。

 

加湿器を掃除しないとどうなる?

加湿器の掃除を怠ると、水垢がフィルターに付着し、目詰まりを引き起こして加湿機能が低下してしまいます。汚れを放置すると、加湿器が故障するおそれもあるため注意しましょう。
また、加湿器内部でカビや細菌が繁殖すると、不快な臭いが発生したり、喉の痛み・発熱・全身のだるさといった健康面に悪影響が出る可能性もあります。とくに注意が必要なのは、カビや細菌によるアレルギー性の肺炎です。中でもレジオネラ菌が引き起こす「レジオネラ症」は、新生児や高齢者が重症化しやすい傾向にあります。
加湿器の汚れを放置すると、機能低下や健康被害を引き起こすため、適切なメンテナンスが不可欠です。

 

加湿器の特徴

加湿器の主なタイプは、スチーム式・気化式・超音波式・ハイブリッド式の4つです。スチーム式とハイブリッド式は水垢汚れがつきやすく、気化式と超音波式はカビや細菌が繁殖しやすい傾向にあります。各タイプの特徴を知り、お手入れの仕方を理解しておきましょう。

スチーム式

スチーム式の加湿器は、内部ヒーターで水を加熱し、水蒸気を発生させる仕組みです。加熱により煮沸消毒されるため、カビや細菌の繁殖を抑制できます。
ただし、水が蒸発するとミネラル成分が固形化して残るため、水垢の発生は防げません。タンク内の水は毎日交換し、内部を清潔に保つようにしましょう。

気化式

気化式の加湿器は、水に濡れたフィルターに風を当て、水分を蒸発させて加湿する仕組みです。フィルターは常に湿っているので、手入れを怠ると細菌が繁殖しやすくなります。
清潔に保つには、フィルターの定期的な掃除が不可欠。掃除機でフィルターについたホコリを吸って水洗いし、十分に乾かしてから再び取りつけるようにしましょう。

超音波式

超音波式の加湿器は、水に超音波振動を与えて微細な粒子を生成し、水を霧状にして空気中に放出する仕組みです。水を加熱しないため、掃除を怠ってカビや細菌が繁殖していると、水とともに室内に広がってしまうおそれがあります。
超音波式の加湿器は、とくにこまめな掃除が欠かせません。タンク内の水交換やフィルターの掃除を定期的に行い、カビや細菌の繁殖を防ぎましょう。

ハイブリッド式

ハイブリッド式の加湿器には、「気化式×温風気化式」と「超音波式×加熱式」の2種類があります。掃除法も異なるため、どちらのタイプを使用しているか確認するようにしましょう。

気化式×温風気化式タイプ

水に濡れたフィルターに送る風をヒーターで温め、加湿効率を高める加湿器です。水を蒸発させる仕組みによりフィルターに水垢が蓄積しやすいため、定期的なお手入れが欠かせません。

超音波式×加熱式タイプ

加熱した水を超音波振動で霧状にして放出する加湿器です。加熱によりカビや細菌が繁殖しにくいですが、水垢は防げないので、タンク内の水は毎日交換する必要があります。

 

加湿器タンクとフィルターの掃除頻度

加湿器を衛生的に使用するには、タンクとフィルターの定期的な掃除が欠かせません。
タンクの掃除は、毎日行うのが基本です。タンクに残っている水は一度捨て、軽く振り洗いしましょう。タンク内に汚れがあるときは、歯ブラシやスポンジでこすり洗いします。
フィルターの掃除頻度は、週に1回程度が目安です。水で押し洗いし、十分に乾燥させます。細菌やカビが繁殖しやすいパーツのため、しっかりお手入れしましょう。
ただし、加湿器の種類によって適した掃除頻度は異なります。メーカー推奨の掃除頻度を確認し、メンテナンスを欠かさないようにしましょう。

 

加湿器の汚れがひどいときの掃除方法

加湿器に汚れがたまり、通常の掃除で落としきれないときは、クエン酸や重曹を活用しましょう。クエン酸は水垢汚れ、重曹は嫌な臭いやカビ汚れに有効です。つけ置き洗いすれば汚れが浮き、きれいに取り除けます。1カ月に1回ほど行えば、加湿器をきれいに保ち続けられるでしょう。

頑固な水垢汚れにはクエン酸を使う

加湿器のタンクやフィルターに頑固な水垢汚れが付着したときは、クエン酸を用いた掃除が効果的。カルキはアルカリ性の性質を持つため、酸性のクエン酸を使うと簡単に除去できます。
まずはぬるま湯3Lに対し、クエン酸を20g溶かしてクエン酸水を作りましょう。30分程度つけ置きするだけでも効果がありますが、汚れがひどいときは1~2時間つけておくと落ちやすくなります。クエン酸水で洗ったあとは水で十分にすすぎ、しっかり乾かしてください。
なお、クエン酸がないときはお酢で代用できます。

嫌な臭いやカビ汚れは重曹で落とす

加湿器から「嫌な臭いがする」「赤カビが発生した」といった場合は、重曹を使って掃除しましょう。
水1Lに対して重曹50gを溶かし、重曹水を作ります。洗浄力を高めたいときは、40℃ほどのお湯を使うのがおすすめです。カビが生えているパーツや臭いの原因となっている部分を水につけ、30分~1時間程度置いておきましょう。
つけ置き後はパーツを取り出し、水でよくすすいでから乾燥させます。乾燥が不十分だと再びカビが発生する可能性もあるため、風通しのよい場所でしっかり乾かしましょう。

 

加湿器を衛生的に使い続けるポイント

加湿器はこまめに掃除しないとまずい?

加湿器を衛生的に使用するには、日々の掃除が欠かせません。掃除しやすい加湿器を選べば、日常的な手入れが楽になります。また、使用シーズンの終わりには、念入りな掃除を行い、次のシーズンまで清潔な状態を保つのが重要です。ポイントを押さえれば、加湿器を長期間にわたって衛生的に使用できます。

掃除が楽な加湿器を選ぶ

加湿器を衛生的に使うには、掃除が楽な製品を選ぶのがおすすめです。掃除の手間がかかる加湿器だと、手入れが面倒になってしまうおそれがあります。
掃除頻度を減らしたいなら、水ではなく次亜塩素酸水を使用する加湿器を選ぶとよいでしょう。次亜塩素酸水は、カビや細菌が繁殖しにくい特徴があります。
また、タンクに手をすっぽり入れて洗える製品や、抗菌加工が施されている製品を選ぶのもおすすめです。毎日行う掃除の負担を軽減できれば、長期にわたって加湿器を衛生的に使用できるでしょう。

加湿器を片づけるときは掃除を念入りに行う

加湿器の使用シーズンが終わり、収納する際には、掃除を念入りに行いましょう。
加湿器についた汚れやホコリは、すべて丁寧に取り除きます。水垢やカビが蓄積しているときは、クエン酸や重曹を使ってしっかり洗い落としましょう。
また、片づける際に水分が残っているとカビ繁殖の原因となるため、掃除後はしっかり乾かすのが重要です。パーツが十分に乾いているのを確認し、保管場所に収納しましょう。

 
加湿器の掃除方法は説明書をしっかり確認しよう

加湿器を掃除する際は、メーカーの取扱説明書をしっかり確認しましょう。加湿器によっては、パーツが傷む原因となるため、クエン酸が使えないケースがあります。
また、カビや細菌の繁殖を防ぐ目的で、タンクの水に塩素系漂白剤を混ぜて使うのは非常に危険です。霧状になった漂白剤が呼吸器に入ると、呼吸器系統に異常をきたすおそれがあります。目に入ったときは、失明につながる可能性もあるのです。
さらに、クエン酸と塩素系漂白剤は、混ぜると有毒ガスが発生して危険なので併用しないように注意しましょう。加湿器の掃除を行う際は、必ず取扱説明書を読み、推奨されている方法に従うのが大切です。

  • 皐月萌可

    薬機法ライター皐月萌可

    会社員時代の体調不良をきっかけに健康への関心を深め、Webライターとして美容・健康コラムを多数執筆。薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、YMAA個人認証マークの資格を持つ。
    前職はシステムエンジニアで、IT系をはじめ難解な内容を初心者向けに分かりやすく解説するのが得意。幅広い知識と経験を基に、読者の日常に役立つ情報を親しみやすい文章で発信している。