大掃除に必要なもの・グッズ一覧
大掃除に取りかかる前に、場所別・汚れ別に必要な道具や洗剤を準備しておくのがおすすめ。効率よく作業が進められます。以下のリストを参考に、必要なアイテムをチェックしましょう。
大掃除に適した服装
大掃除を快適に行うためには、安全性と動きやすさが大切です。のどや目の粘膜を守るとともに、肌荒れも防ぐよう心がけましょう。
動きやすい服またはエプロン
ホコリや油汚れ、洗剤の飛沫など、大掃除では衣服も汚れます。漂白剤やカビ取り剤による色落ちも心配。汚れたり濡れたりしてもよい衣服やエプロンを選びましょう。高い所に登ったり、かがんで作業したりするので、動きやすさも重要です。
マスク
ホコリや洗剤の飛沫、臭いを防ぐために必須。とくに、くしゃみや鼻水が出やすい人は、使い捨てのマスクを多めに用意しましょう。
ゴム手袋
洗剤や水が直接肌に触れると、荒れの原因になります。気温が低く、乾燥しがちな季節はとくにゴム手袋が欠かせません。サイズやフィット感、滑り止め加工を確認して選びましょう。
飛沫防止用のメガネ(ゴーグル)
ホコリや洗剤の飛沫が目に入ると危険です。とくに、塩素系の漂白剤には注意が必要。メガネでもある程度の飛沫は防げますが、作業用のゴーグルを用意しておくと安心です。
大掃除で役立つ道具
便利な掃除道具を活用し、時短を叶えましょう。100円ショップでも手に入るグッズを中心に紹介します。コストを抑えたお掃除が叶いますよ。
雑巾または古布
窓拭きや家具、キッチンの油汚れなど様々な場所に使えます。古くなったタオルやTシャツを再利用するのもよいでしょう。
マイクロファイバークロス
乾拭き・水拭きどちらにも使えて、汚れの拭き取りに便利です。洗剤を使いたくない箇所にもおすすめ。
ペーパーモップ
使い捨てシート付きのペーパーモップは、床掃除に便利。浴室の天井掃除でも活躍します。シートがホコリやゴミ、汚れをキャッチし、使い終わったら取り替えられるため衛生的です。
ハンディモップ
狭い場所や手の届きにくいスペースの掃除に最適。静電気を帯びた素材がホコリをしっかり捕えます。薄いヘッドで家具や家電の下の狭いすき間を掃除できる商品もあるので、チェックしてみましょう。
ブラシ
タイルの目地、浴槽やシンクの水あか、カーペットのホコリなど、普通の布やスポンジでは落としにくい汚れにぴったり。硬い毛質のブラシは頑固な汚れをしっかり除去しますが、素材を傷めないように使いましょう。
歯ブラシ
細かい部分の汚れを落とすのに効果的です。もちろん、使い古しでOK。捨てずに何本かストックしておきましょう。毛先を少しカットしたほうが使いやすい場合もあります。
スポンジ
浴室やキッチンで活躍するスポンジは、素材や硬さがさまざま。研磨剤を含む商品は、洗剤を使用しなくてもきれいになります。汚れの種類に合わせて使いましょう。
メラミンスポンジ
水を少量つけてこするだけで、水あかや汚れが落ちます。ただし使用する素材には要注意。木製家具や木材のフローリングには使用しないでください。
割り箸・竹串
隙間のホコリや汚れ除去に役立ちます。素材を傷つけないよう、先端に布を巻きつけ、輪ゴムで縛って使いましょう。
掃除機
ペットの毛や細かいホコリの掃除に役立ちます。さまざまな種類があり、使用場所によってはハンディタイプが便利。
掃除をぐっとラクにする洗剤
汚れの種類に適した洗剤を選べば、掃除の効率はぐっと上がります。
酸性汚れ(油・手垢)には、アルカリ性洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダが有効。アルカリ性汚れ(水あか・石けんカス)は、酸性洗剤やクエン酸で中和して落とします。固体汚れ(ホコリ・毛・糸くず)は不溶性なので、乾拭きや掃除機で取り除きましょう。カビ・細菌汚れには、エタノールや漂白剤を使い、頑固な汚れには専用洗剤がおすすめです。
重曹
弱アルカリ性の粉末で、油汚れや臭いを中和します。水と混ぜてペースト状にすれば、頑固な汚れにも対応可能。肌に優しく、子どもがいる家庭でも安心して使えます。
クエン酸
弱酸性で、水あかやバクテリアの除去に有効です。天然成分で安心して使えます。液体・粉末ともに市販されており、蛇口やシャワーヘッドの掃除におすすめ。電気ポット内部の掃除にも使えるので、常備しておきましょう。
漂白剤
塩素系と酸素系の2種類があり、頑固な汚れやカビに効果的です。茶渋から黒カビまで、多くの汚れを取り除いてくれます。最近では刺激臭を抑えたタイプも人気です。ただし、取り扱いには注意が必要。使用の際は換気と手袋、マスクの着用を忘れないでください。
セスキ炭酸ソーダ
弱アルカリ性の粉末洗剤で、汚れを浮かせて落とす効果や消臭効果があります。水に溶かしてスプレーとして使うと、日常の掃除にも便利です。
専用洗剤
排水管洗浄液は、排水管にたまった油脂や石鹸カスを分解し、詰まりや臭いを解消します。化学反応を利用したタイプや環境に優しい商品など、用途や考え方に合わせて選びましょう。また、浴室用やトイレ用と、場所に特化した洗剤も多く市販されています。濃度やボトルに工夫がこらされているので使いやすさがアップ。新製品を試すのも楽しいですね。
「混ぜるな危険」に要注意
塩素系と酸性の洗剤同士を混ぜると、有毒な塩素ガスが発生するおそれがあります。吸い込むと目や皮膚、気道に刺激を感じ、肺水腫などの重篤な呼吸器障害を起こす可能性も。弱酸性の洗剤でも危険性はあります。使用前に注意書きをよく読み、異なる洗剤同士を混ぜるのは絶対にやめましょう。
1年の垢をしっかり落とす大掃除術
年末の大掃除は、普段後回しにしがちな場所をきれいにする絶好の機会です。大掃除は道具と洗剤を適切に使い分けて効率的に。場所ごとの手順を踏まえて、汚れを効率よく落としましょう。
キッチンの大掃除術
油汚れとホコリが蓄積しやすいキッチン。狭いスペースですが、冷蔵庫、コンロ、レンジフード、水回りと掃除すべき箇所はたくさんあります。しつこい油汚れはつけ置きを活用しましょう。
1. 冷蔵庫
準備物:布巾、ウェットシート、アルコールスプレー、重曹スプレー、ゴム手袋
<掃除の手順>
- 1.冷蔵庫の中身をすべて取り出し、消費期限切れの不要な食品を処分します。
- 2.布巾やウェットシートを重曹スプレーで湿らせて、冷蔵庫の中を拭き掃除。
- 3.ポケットや棚、製氷タンクは取り外して水洗いを。
- 4.アルコールスプレーで冷蔵庫の中を除菌します。
- 5.洗った棚や食材を戻し、冷蔵庫の表面や取手を拭いて完了です。
2. コンロ
準備物:ウェットシート、重曹スプレー、メラミンスポンジ、スポンジ、中性洗剤
<掃除の手順>
- 1.五徳やバーナーキャップの部品を外し、重曹を溶かしたお湯につけ置きします。
- 2.コンロ周りに重曹スプレーをかけ、スポンジやウェットシートで拭き掃除。
- 3.頑固な汚れはメラミンスポンジを使い、やさしくこすり落とします。
- 4.つけ置きしていた部品を洗い、乾燥させて元に戻しましょう。
3. レンジフード
準備物:重曹、アルカリ性洗剤、スポンジ、雑巾、メラミンスポンジ、使い捨てフィルター
<掃除の手順>
- 1.フィルターや換気扇などのパーツを外し、重曹を溶かしたお湯につけ置き。
- 2.レンジフード本体をアルカリ性洗剤と雑巾で拭きます。
- 3.頑固な汚れはメラミンスポンジでこすり落としましょう。
- 4.部品を乾燥させて元に戻します。使い捨てフィルターは新しいものに交換を。
4.排水口
準備物:重曹、クエン酸
<掃除の手順>
- 1.重曹を排水口に振りかけ、上からクエン酸を振りかけます。
- 2.お湯を注いで発泡させ、10分放置。
- 3.たっぷりの水で洗い流します。
- 上記の方法で汚れが落ちない場合には、排水管洗浄液を使用しましょう。
浴室・洗面台の大掃除術
浴室は水あかやカビが発生しやすい場所。水あかには酸性の洗剤、カビには漂白剤が適しています。用途に合った洗剤を使って徹底的に掃除しましょう。
浴室
準備物:カビ取りスプレー、ゴム手袋、重曹スプレー、クエン酸スプレー、ブラシ
<掃除の手順>
- 1.換気をしながら、カビ取りスプレーをかけて数分放置し、シャワーで流します。
- 2.床や排水口の汚れは、重曹スプレーをかけてブラシでこすり落としましょう。
- 3.鏡や蛇口にはクエン酸スプレーをかけて1時間放置し、シャワーで流します。
洗面台
準備物:住居用中性洗剤、古歯ブラシ、スポンジ、古布、クエン酸スプレー
<掃除の手順>
- 1.中性洗剤を全体にスプレーし、スポンジでこすります。
- 2.細かい部分は古歯ブラシで掃除し、水拭きで仕上げ。
- 3.鏡の水あかはクエン酸スプレーで落とします。
- 排水口の掃除はキッチンと同様にしましょう。
トイレの大掃除方法
トイレのいやな臭い、気になりませんか。原因の一つは、壁や床に飛び散った尿だと言われています。便器の中だけでなく、壁や床の拭き掃除も忘れずに行いましょう。
準備物:トイレ用洗剤、ゴム手袋、掃除ブラシ、歯ブラシ、流せる掃除シート、クエン酸
<掃除の手順>
- 1.便器にトイレ用洗剤をかけてブラシでこすり、水を流します。
- 2.便座やタンク周り、床や壁を掃除シートで拭き掃除。
- 3.フチ裏の汚れにはクエン酸水をトイレットペーパーに浸し、30分ほどパックしてから洗い流します。
- 4.洗浄便座のノズル、便座のすき間など、普段おろそかになりがちなところは歯ブラシで掃除しましょう。
リビング・和室・寝室の大掃除方法
普段生活する部屋は、掃除機と拭き掃除で清潔に保ちましょう。寝室には、寝具から出るホコリが溜まりがちです。また、カーペットや畳にはホコリやダニが蓄積しやすく、アレルギーの原因になります。
リビング・寝室(床がフローリングの場合)
準備物:フローリングワイパー、掃除機、雑巾
<掃除の手順>
- 1.置いてある物をすべてどかして掃除しやすくします。
- 2.フローリングワイパーでホコリを取り、掃除機で吸い取りましょう。
- 3.雑巾で水拭きして乾かします。
- ※床の掃除後にワックスをかけるのもおすすめです。
カーペット
準備物:掃除機、重曹
<掃除の手順>
- 1.カーペットに重曹を振りかけ、ゴム手袋をつけてなじませます。
- 2.掃除機をかけ、重曹と汚れを吸い取りましょう。
畳
準備物:雑巾、掃除シート、掃除機、酢水やアルコールスプレー
<掃除の手順>
- 1.畳の目に沿って掃除機をかけ、ホコリや細かいゴミを吸い取ります。
- 2.乾いた布や畳専用の掃除シートで乾拭き。
- 3.頑固な汚れがあるなら、雑巾で拭きます。水分が多いと畳が傷むので、雑巾は固く絞り、拭き掃除後は乾燥させるために窓を開けて換気しましょう。
- ※さらに畳の黄ばみやニオイが気になるときには、バケツ半分の水にお酢を少量(キャップ1杯程度)加えた酢水またはアルコールで拭き上げれば、殺菌作用が期待できます。
窓ガラス・網戸
窓ガラスは、光の反射が少ない曇りの日に掃除するとムラなくきれいな仕上がりに。雑巾と洗剤では拭き跡が残ってしまうので、スクイージーを使いましょう。
準備物:雑巾、スクイージー、メラミンスポンジ
<掃除の手順>
- 1.窓全体を水で濡らします。
- 2.スクイージーで水を切り、汚れがひどい部分はメラミンスポンジでやさしくこすりましょう。
- 3.網戸を外して水洗いするか、濡れ雑巾で拭きます。
玄関
玄関はいわば「家の顔」。ピカピカにしたいですね。履かなくなった靴や普段づかいの雑貨であふれていませんか。まず、不用品の処分をしましょう。一気に掃除しやすくなります。
下駄箱
準備物:掃除機、雑巾、アルコールスプレー、除湿剤や消臭剤
<掃除の手順>
- 1.下駄箱の掃除を始める前に、靴や収納物をすべて出します。不用品はここで処分を。
- 2.下駄箱の中にたまったホコリを掃除機で吸い取りましょう。
- 3. 濡らして固く絞った雑巾で棚を拭き掃除。さらにアルコールスプレーを使って消毒すると、カビの予防に。
- 4. 扉や取っ手部分を拭き掃除。
- 5. 下駄箱をしばらく開けっ放しにして、中を乾燥させます。
- 6. 靴を戻す前に、下駄箱内に除湿剤や消臭剤を置くのがおすすめです。
- 7. 下駄箱の中を整理整頓し、靴を戻します。
玄関ドア
準備物:雑巾、住居用中性洗剤
<掃除の手順>
- 雑巾でドア全体を拭き掃除。汚れが落ちないなら中性洗剤を使って拭き取り、水拭きで仕上げましょう。
玄関タイル
準備物:ほうき、雑巾、重曹水スプレー
<掃除の手順>
- 1.ほうきでゴミを取り除きます。
- 2.雑巾と重曹水スプレーで拭き掃除。
大掃除本番をスムーズに迎えるコツ
効率よく大掃除をするためには、事前の準備と計画が重要です。段取りを決めてチェックリストを作成し、必要な道具を揃えてから片付けに取り掛かれば、スムーズに掃除を進められます。
優先順位を決め、時間をかける場所を決める
大掃除を効率よく進めるためには、掃除する場所の優先順位を明確に。普段から汚れが気になる場所など、とくに時間をかけるべき場所を決めておきましょう。
優先順位の付け方
掃除の優先順位を決める際は、以下のポイントを考慮するのがおすすめです。
チェックリストを作成する
優先順位を決めたら、チェックリストを作成しましょう。「何を、どの順番で、どう掃除するか」が明確になり、スムーズに作業が進められます。
必要な場所をリストアップする
まず、キッチン、リビング、浴室、トイレなど、大まかな場所をリストアップ。次に、各場所内のエリアを具体的に書き出します。たとえば、キッチンなら冷蔵庫、コンロ(レンジフード)、シンクです。
作業を割り振る
掃除内容のボリュームに応じて、数日に分けて作業を割り振ります。家族で分担する場合は、誰がどこを担当するかも決めておきましょう。
必要なモノをリストアップする
掃除に必要な道具や洗剤も書き出しましょう。家の中の在庫を確認し、ストックが足りなければ、必要に応じて購入しておきます。洗剤の容器はあっても、残りがわずかになっているケースがあるので要注意です。
掃除の前に不用品を減らす
大掃除を始める前に、不用品を処分しておきましょう。物が多いと掃除の妨げになるだけでなく、移動の手間も。いらない物を減らすだけで、掃除スペースが広がって効率よく作業できます。とくに年末はゴミ収集日のスケジュールが通常と異なるため、計画的な処分を。
大掃除の効率をアップし、負担を減らす方法
掃除の効率を上げるには、いくつかの方法があります。まず、「上から下」「奥から手前」の順で掃除するのが基本。頑固な汚れには洗剤のつけ置きを活用し、その間に他の掃除を進めましょう。汚れ防止グッズを使えば掃除の手間が軽減されます。完璧を求めずに時間を決めて無理なく進め、手間がかかる場所はプロに任せるのも一案です。
時短・効率的な掃除方法を身に付ける
掃除の基本は「上から下」「奥から手前」。ホコリは上から下へ落ちるので、まずはカーテンレールや照明器具など高い場所から掃除し、最後に床を掃除しましょう。同様に、部屋の奥から掃除して出口に向かうと、掃除した場所を踏んで汚さずに済み、二度手間を防げます。
洗剤のつけ置きを活用する
頑固な汚れには洗剤のつけ置きを利用すると、掃除が楽に。浴室のカビや換気扇の油汚れは早めに着手しましょう。つけ置きの間に他の掃除を進めると、効率的です。
汚れ防止グッズを活用する
カビや汚れが目立つ前に、防止グッズを使っておくのもおすすめ。たとえば、浴室の防カビくん煙剤を使ったり、汚れ防止テープをトイレの隙間に貼ったりしておきましょう。汚れの発生を抑え、掃除の頻度や手間を減らせます。また、汚れ防止用の撥水剤をシンクや洗面台にスプレーしておけば、日常の掃除が格段に楽になるでしょう。大掃除できれいになったら、すぐに汚れ防止を。
完璧を求めすぎない
大掃除は一度に完璧を目指す必要はありません。一か所にこだわりすぎず、前もって時間を決めて掃除を切り上げるのも大切です。たとえば、キッチンの掃除は2時間と決めて一旦終了し、別の日に仕上げをすると、無理なく進められます。
部屋ごとではなく同じ工程ごとに掃除する
部屋ごとに掃除するのではなく、同じ工程を一度に行うと効率的。たとえば、窓拭きなら全ての部屋の窓を一度に拭いてしまうのです。道具を持ち替える手間も減らせるため、全体的な作業時間を短縮できます。
大変すぎる場所は思い切ってプロに依頼する
キッチンや浴室など、手間と時間がかかる場所の掃除は、プロのハウスクリーニング業者に依頼するのも一つの方法です。専門的な技術で徹底的にきれいにしてくれるため、他の場所の掃除に専念できます。
日頃からのこまめな掃除で、大掃除の負担を減らそう
普段から少しずつ掃除をしておけば、汚れが溜まりにくくなり、大掃除の負担を減らせます。歯磨きをしながら洗面台を拭いたり、テレビを見ながら床を掃除したりと、何かのついでに1分でも掃除をする癖をつけてみましょう。掃除グッズをすぐ手に取れる場所に置いておくのもよいですね。思い立ったときにサッと掃除でき、「そこそこキレイな状態」が保てます。
大掃除がおっくうにならないよう、こまめな掃除を習慣化しましょう。
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