美容×健康ライター中村里歩
元美容師で「超」がつく美容・健康マニア。試した美容法・健康法は数知れず…。経験を活かし、美意識の高い女性や、健康に悩む男性に寄り添う記事を執筆するべく活動中。
モットーは「明るく前向きに」「日進月歩」。AIに負けない、読者への愛がたくさん詰まった記事を執筆するため日々勉強中。
洗濯機の排水口は、月1回の頻度で掃除をするのが望ましいでしょう。メンテナンスを怠ると、髪の毛・皮脂汚れ・洗剤カスが「詰まり」となり、排水エラーや逆流、悪臭を引き起こす可能性があります。各パーツを外してパイプクリーナーを入れ、たっぷりの水を流し入れてすすげば洗浄完了。排水口掃除は、手順を押さえておけば意外と簡単です。定期的なお手入れと少しの意識で、衛生的な排水口を保ちましょう。
洗濯機の排水口は、洗濯時に出る糸くずや髪の毛、皮脂汚れや洗剤カスが溜まりやすい場所です。見えづらいため放置しがちですが、手入れを怠ると「詰まり」を引き起こす可能性があります。洗濯機に異常を感じたら、下記掃除方法を試してみてください。トラブルを回避するために、月に1回はメンテナンスできるとベストです。
水回りの掃除は、事前準備が肝心です。必要な道具が揃っていないと、掃除中に床や壁が濡れてしまい、かえって掃除の手間が増えてしまうかもしれません。掃除を始める前に、必要な道具を揃えておきましょう。
洗濯機の排水口を掃除する前に、安全のため必ず電源を切り、蛇口を閉めてください。まずは、感電を防ぐために洗濯機の電源プラグをコンセントから抜きます。次に、水があふれないように水道の元栓をしっかり締めましょう。
いよいよ掃除開始です。最初に、洗濯機の排水口を完全に露出させましょう。見える状態にしたら、排水エルボごと排水ホースを外します。排水エルボは、排水ホースと排水口をつないでいるL字の部品です。排水ホースから残留水が出てくる可能性を考慮して、先端をバケツに入れておきましょう。排水口のパーツも、順に外していきます。
奥にこびり付いた汚れには、パイプクリーナーが効果的です。製品によって放置時間や使用量は異なるため、使用前に必ず商品の説明をよく読みましょう。規定時間を超えて放置すると、逆に排水口を詰まらせてしまう恐れがあります。
また、塩素系洗剤のパイプクリーナーと酸性洗剤を混ぜると有害ガスが発生するため、混ぜないようにしてください。
取り外した排水口のパーツには、ぬめりや汚れが付着しています。パイプクリーナーの放置時間を活用して、各パーツをキレイに掃除しましょう。ブラシと中性洗剤を使い、丁寧に洗います。頑固な汚れには、つけ置き洗いが効果的。プラスチック製のパーツは破損しやすいため、やさしく取り扱いましょう。
パイプクリーナーの規定時間になったら、排水口に水を流し入れてすすぎます。放置していると、クリーナーによって溶けた汚れが固まり、排水口を詰まらせる恐れも。
水を十二分に流し入れて、しっかりすすぎましょう。コップやペットボトルを使うと、こぼれにくくて便利です。
洗った排水口のパーツが乾いたら、順番通りに取り付けていきます。取り付ける際に注意したいのは、排水トラップです。排水トラップに溜まった水は悪臭を防ぐ役割を担っているため、取り付ける前に水を注入してから戻しましょう。
排水口掃除に使うパイプクリーナーを選ぶときは、「形状」「成分」「濃度」「ノズル」に注目してください。困っているポイントに合わせてアイテムを選び、ストレスフリーに掃除しましょう。
排水口が汚れる原因は、洗濯排水です。洗剤カス・糸くず・髪の毛・ペットの毛・皮脂汚れなど、多くの不純物が含まれています。ゴミ取りネットや糸くずフィルターで取り除けなかった汚れが排水口へ流れ込み、蓄積してしまうのです。
排水口内部に溜まった汚れは塊となり、「詰まり」を引き起こします。さらに、雑菌の繁殖を招き、悪臭を発生させる原因にもなり得るのです。
「排水口が汚れているだけで問題が起こるの?」と考えている方もいるかもしれません。しかし、排水口に蓄積した汚れが塊となると「詰まり」を引き起こし、排水エラーや排水の逆流、悪臭といったトラブルを招く恐れがあります。
排水口の詰まりは、洗濯機の「排水エラー」を引き起こす原因になります。洗濯機が排水不良を検知し、運転を停止してしまうのです。多くの場合、洗濯機の脱水時に発生します。洗濯槽内から排出された水が排水口の詰まりによってうまく流れず、排水ホース内に溜まってしまうのが原因です。
排水エラー自体は故障ではありませんが、対処せずに無理やり脱水を行ってしまうと洗濯機本体が故障してしまう可能性もあります。
排水口の詰まりを放置すると起こり得るトラブルの一つが、排水の逆流です。少量の逆流であれば、洗濯機下にある「防水パン」が受け止めてくれます。しかし、詰まりがひどく水が大量に逆流してしまうと、床の浸水はまぬがれません。
集合住宅に住んでいる場合、階下への水漏れにつながるリスクもあります。水漏れによって損害賠償請求になるケースもあるため、注意が必要です。
排水口汚れは、悪臭も引き起こしかねません。通常、フタの役割を担う「排水トラップ」には一定の水が溜められており、下水からくる悪臭を防ぎます。しかし、排水口が詰まると配管内の空気が乱れ、トラップの水を減らしてしまうケースも。排水トラップの水位が低下すると、下水から悪臭が上がる恐れもあります。衛生環境の悪化により、雑菌や害虫の温床になりかねません。
排水口は月に1回掃除できると望ましいですが、仕事や家の事情で忙しいときもあるでしょう。洗濯機の排水口に汚れを溜めないために、ちょっとした行動を意識してみてください。
排水口の詰まりは、セルフケアである程度解消できます。しかし、自分で対処するにはリスクが高いと判断した際は、無理せず業者に依頼しましょう。
パイプクリーナーとひとくちにいっても、形状や成分はさまざまです。効率よく掃除をしたいときは、使用する場所を考えて選びましょう。たとえば、髪の毛が詰まりやすいお風呂場や洗濯機の排水口は、次亜塩素酸配合の製品が望ましいです。
一方、油汚れの多いキッチンは、水酸化ナトリウム配合が適しています。排水口の掃除は、思っているよりも簡単です。パイプクリーナーをうまく活用して、見えないところもキレイに掃除しましょう。
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