薬機法ライター皐月萌可
会社員時代の体調不良をきっかけに健康への関心を深め、Webライターとして美容・健康コラムを多数執筆。薬機法管理者、コスメ薬機法管理者、YMAA個人認証マークの資格を持つ。
前職はシステムエンジニアで、IT系をはじめ難解な内容を初心者向けに分かりやすく解説するのが得意。幅広い知識と経験を基に、読者の日常に役立つ情報を親しみやすい文章で発信している。
マスクによる加湿は、喉の乾燥対策として有効な方法です。寝るときにマスクを着用すれば、ホコリ・花粉の吸い込み防止にもなります。一方で、息苦しさや肌荒れのリスクも。快適な睡眠には、肌触りや通気性がよく、耳への負担が少ないマスク選びが大切です。
より加湿効果を高めたいときは、濡れマスクもおすすめ。コンビニでも購入できますが、ガーゼを濡らすだけで簡単に自作もできるので、ぜひ試してみましょう。
マスクを着用すると呼吸によってマスク内部の湿度が高まるため、加湿効果が得られます。とくに乾燥しやすい秋冬の時期や、喉のイガイガといった違和感を感じるときは、マスクを着用して過ごすとよいでしょう。
通常のマスクでも十分に加湿できますが、さらに高い効果を求めるときは「濡れマスク」がおすすめです。水分を含んだフィルターをマスクの内側にセットするため、より加湿効果を得られます。
寝るときにマスクを着用すると、喉の乾燥を防げます。また、ホコリ・花粉の吸い込み防止にも効果的です。乾燥や寒さ、アレルギーが気になる季節にマスクを着用して就寝すれば、快適な睡眠環境を整えられるでしょう。
寝るときにマスクを着用すると口周りの湿度が保たれるため、喉の乾燥や違和感の予防効果が期待できます。
冬場は空気が乾燥しており、室内でエアコンを使用するとさらに湿度が下がりがちです。乾燥している環境で就寝すると口の中が乾きやすくなり、喉を痛めるケースも。マスクをすれば自分の呼吸で湿度が上がるため、寝起きに喉の違和感を覚えやすい方はマスク着用での就寝をするとよいでしょう。
マスクを着用して寝ると、顔周りはあたたかくなるメリットがあります。
冬場は顔周りの冷えが気になり、夜中に寒さで目を覚ましてしまう方もいるでしょう。マスクをすれば顔周りの温度が保たれるので、寒さが気になる方はマスクの着用をおすすめします。
マスクの着用は単なる保湿効果だけでなく、ホコリや花粉が体内に侵入するのを防ぐ衛生対策としても有効です。
寝具には目に見えないホコリや花粉が付着しており、就寝中の寝返りで空気中に舞い上がって体内に入り込む可能性があります。しかし、マスクを着用していればホコリや花粉の吸い込みを減らせるため、睡眠の質も向上させられるでしょう。
寝るときのマスクは喉の加湿に有効ですが、人によっては睡眠の質が低下するリスクがあります。また、長時間の着用で肌トラブルが生じる可能性も。夜マスクをして寝るデメリットを知り、快適な睡眠をするための対策を立てましょう。
マスクを着用すると呼吸しにくくなり、睡眠の質を低下させてしまう可能性があります。マスク内に空気がこもって息苦しさを感じると、夜中に目覚めてしまうでしょう。また、耳ひもが擦れて痛みを感じたり、寝返りの際にマスクがズレたりして、睡眠が妨げられるケースもあります。
加湿マスクは喉の保湿に効果がある一方で、肌トラブルを引き起こす可能性があります。マスク内部は湿度が高く、温かい空気が留まりやすい状態です。高温多湿な環境は、ニキビの原因となる菌が繁殖しやすくなります。
また、マスクの着脱や寝返りによる摩擦が肌への刺激となり、肌が荒れてしまう方もいるでしょう。敏感肌の方は、肌刺激が少ない素材を使ったマスクを選ぶといった対策が必要です。
寝るときに使うマスクを選ぶポイントは、肌触り・呼吸のしやすさ・耳への負担の少なさです。3つのポイントを満たしたマスクを選べば、喉を保湿しながら快適に睡眠できます。マスク選びの具体的な内容を理解し、自分にぴったりのマスクを選んでみてください。
寝るときに使うマスクを選ぶ際は、肌触りのよさを重視しましょう。シルクやコットンなどの天然素材を使用した布製マスクは肌への刺激が少なく、適度な湿度を保てます。
一方で、不織布マスクの多くは合成繊維が使われており、人によっては肌が荒れてしまうケースも。コットンを使用した不織布マスクもあるため、肌荒れが気になる方は素材を確認したうえで購入するとよいでしょう。
呼吸のしやすさは快適な睡眠を得るために重要なので、長時間着用しても息苦しさを感じないマスクを選びましょう。マスク内部に適度な空間があり、顔の形状に合わせて緩やかにフィットするタイプが理想的です。立体型やプリーツ型のマスクは、顔との間に空間を作りやすいため呼吸しやすいでしょう。
また、通気性の高い素材を使用しているか確認するのも大切です。通気性が高ければマスク内に二酸化炭素がたまりにくくなり、湿気による蒸れも軽減できます。
快適に就寝するには、長時間着用しても耳が痛くなりにくいマスクを選ぶのも重要です。耳への負担が少ないマスクを選ぶには、耳ひもの調節機能や素材に注目しましょう。耳ひもを少し長めに調整すると、ひもの圧迫感を軽減でき耳が痛くなりにくくなります。また、耳ひもが太めで伸縮性のあるタイプも、耳への負担を軽減可能です。
どうしても耳ひもをかけるのが苦手な方は、鼻から首を覆うネックウォーマー型のマスクを選ぶとよいでしょう。口周りを保湿できるのはもちろん、首元を温められるメリットもあります。
濡れマスクはコンビニなどで購入できますが、家にある材料を使った手作りも可能です。ガーゼマスクを直接濡らす方法と、使い捨てマスクに湿らせたガーゼを当てる方法があります。
なお濡れマスクを作るときは、手をしっかりと洗い、清潔な状態で行いましょう。簡単に手作りできるので、ぜひ試してみてください。
ガーゼマスクを使うと、簡単に濡れマスクを作れます。まずはガーゼマスクを水、またはぬるま湯で濡らし、軽く絞りましょう。着用する際はマスクの上部分を1/3程度外側に折り返すと、就寝中にズレにくくなります。また、呼吸がしやすいように鼻は出し、口だけ覆うようにしましょう。
使い捨てマスクでも、加湿マスクの作成が可能です。まずはガーゼ(なければキッチンペーパー)を用意し、水やぬるま湯で軽く湿らせてください。次に、湿らせたガーゼを使い捨てマスクの内側に当てた状態で装着します。
肌に直接ガーゼが触れるのを避けたいときは、ポケットがあるタイプのマスクを選ぶのがおすすめです。また、2枚の使い捨てマスクに湿らせたガーゼをはさむと、肌にガーゼが当たるのを防げます。
喉をケアしたいときは、マスクの他にうがい薬やトローチを使用するのがおすすめです。
うがい薬の中には、殺菌・消毒作用のあるCPC(セチルピリジニウム塩化物水和物)を含む商品があります。喉に炎症を起こす菌を退治する働きがあるため、風邪の流行時や喉に違和感があるときに使用するとよいでしょう。
また、喉の痛みや腫れ、声枯れが気になるときはトローチがおすすめです。トローチに含まれる成分が口内で溶けながらゆっくりと喉に作用し、炎症の悪化を防ぎます。
加湿マスクに加え、うがい薬やトローチを適切に使用すれば、より効果的に喉をケアできるでしょう。
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