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【医師監修】春や秋の季節の変わり目に風邪をひきやすい…対策は?新型コロナウイルス感染症との違い

風邪薬・解熱鎮痛剤COLD MEDICINE
エルペインコーワ 12錠【指定第2類医薬品】

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コルゲンコーワ総合かぜ薬 170錠【指定第2類医薬品】

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コルゲンコーワ AA 30錠 【第2類医薬品】

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コルゲンコーワ総合かぜ薬 110錠【指定第2類医薬品】

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【セルフメディケーション税制対象商品】5歳から大人まで服用できるかぜ薬 家族みんなのかぜに良く効く

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コルゲンコーワIB錠TXα 45錠 【指定第2類医薬品】

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コルゲンコーワIB透明カプセルαプラス 18カプセル 【指定第2類医薬品】

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コルゲンコーワIB透明カプセルαプラス 30カプセル 【指定第2類医薬品】

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コルゲンコーワ顆粒かぜ薬 6包 【第2類医薬品】

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2025/03/07

春や秋の季節の変わり目は、風邪をひきやすい時期とされています。気温差や体の防御機能の低下が原因と考えられます。また、自律神経バランスの乱れにより、回復が遅れる場合もあります。新型コロナウイルス感染症が流行している場合もあるので、違いを理解しておきましょう。予防対策や日頃のセルフケアには、大きな違いはありません。うがいや手洗いを徹底し、バランスのよい食事や運動を心がけ、ウイルスから身を守りましょう。

  • 成田

    監修医師成田 亜希子

    2011年医師免許取得。初期臨床研修を経て総合診療医として幅広い分野の治療に携わる。
    臨床医として勤務しながら、行政機関での勤務経験もあり地域の健康課題にアプローチした健康寿命延伸、感染症対策などの医療行政にも携わってきた。 国立保健医療科学院、結核研究所での研鑽も積む。 現在、医療法人ウェルパートナー主任医師。

 

春や秋の季節の変わり目に風邪をひきやすいのはなぜ?

春や秋の季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期です。おもな原因は、気温差や体の防御機能の低下、そして春や秋に流行しやすい病原体の影響です。原因をそれぞれみていきましょう。

気温や気圧の差が大きいため

季節の変わり目には、朝晩と日中、前日との気温や気圧の差が大きくなるときがあります。急激な気温差に自律神経バランスが乱れるため体の防御機能が低下して、風邪をひきやすくなってしまうのです。

防御機能が低下しているため

春や秋は、入学や入社、人事異動など、環境が大きく変わるシーズンです。取り巻く環境の変化がストレスになる場合があり、ストレスが重なると自律神経のバランスが乱れやすい状態に。自律神経は体の防御機能とも関連しており、自律神経の乱れは防御機能の低下を招きます。ウイルスが体に侵入しやすくなり、風邪をひいてしまうのです。

春や秋に流行するウイルスの影響

風邪を引き起こすウイルスは、200種類以上あるといわれています。1年を通して活動するウイルスもあれば、季節ごとに流行するウイルスも。春や秋の風邪の多くは、ライノウイルスが原因とされています。

 

季節の変わり目の風邪は回復が遅れる原因

風邪が長引く原因には、自律神経バランスの乱れがあります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、バランスを保ちながら体の機能を調整しています。しかし、春や秋の季節の変わり目は気温や気圧の変動が大きく、体にとってストレスとなるのです。その結果、自律神経のバランスが乱れ、免疫機能の低下を招きます。さらに、環境の変化によるストレスなどが加わり、風邪の回復が遅れる可能性があると考えられます。

 

風邪と新型コロナウイルス感染症の違い

季節の変わり目は、新型コロナウイルス感染症の流行期とも重なる傾向があります。2023年~2024年の「新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移」では、1~2月、8~9月にピークを迎えていました。
風邪も新型コロナウイルス感染症も、基本的な症状が似ているため、見分けるのは難しいかも知れません。また、症状のあらわれ方には個人差があります。新型コロナウイルス感染症にかかっている人との接触後や、流行期に症状があらわれたときは、発症している可能性があります。市販の抗原検査キットでチェックし、陽性の場合は速やかに症状に応じて自宅療養するか医療機関の受診が必要か検討しましょう。強い症状があるときや基礎疾患などがあって免疫機能が元々低下している方は重症化リスクが高いため、医療機関の受診が推奨されています。


参照:新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移(2023年第19週以降)/厚生労働省
参照:コロナウイルスとは/NIID国立感染症研究所
 

季節の変わり目の風邪はうつるの?

風邪はウイルスなどの病原体による感染症の一種であるため、季節を問わず対策が不十分であればうつるときがあります。一般的な風邪の感染経路は、飛沫感染・接触感染です。
たとえば、風邪をひいた人が咳やくしゃみをしたとします。ウイルスを含んだ鼻水や唾液が飛沫となって飛び散り、他の人が飛沫を吸い込むとうつってしまうのです。また、ドアノブやつり革には、風邪をひいた人の鼻水や唾液が付着している場合があります。触れた手を洗わずに食事をしたり、顔を触ったりして、うつるケースも。ただし、風邪を発症するかどうかは、環境要因や感染した人の免疫機能によって異なります。

 

季節の変わり目の風邪を長引かせない方法

季節の変わり目の風邪を長引かせないためには、免疫力の働きを助ける対策をとりましょう。うがい・手洗いの徹底、室内温度・湿度調整、栄養バランスのよい食事などです。ひとつずつみていきます。

うがい・手洗いの徹底

うがい・手洗いは、風邪予防対策の基本です。うがいは口の中を清浄し、手洗いは手に付着したウイルスを物理的に減らすするのに有効です。外出から帰った後や食事前、風邪をひいた人のお世話をした後は、必ずうがいと手洗いをおこないましょう。手洗いは石けんで15~30秒、流水で15秒以上を目安にしてください。指先や指の間、親指は洗い残しやすい部分なので、意識して丁寧に洗いましょう。

室内温度・湿度調整

空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜も乾燥して、防御機能が低下しやすくなります。以下、体の負担にならないとされている温度・湿度の目安を参考に、室内環境を適切に調整しましょう。

<体によい室温・湿度>


  • ・ 暖房使用時:17~22℃
  • ・ 冷房使用時:25~28℃ 外気との温度差7℃以内
  • ・ 湿度:年間を通し40~60%

参照:健康・快適居住環境の指針/東京都福祉保健局

栄養バランスのよい食事

風邪を予防するには、バランスよく栄養をとるのが大事です。主食・主菜・副菜がそろった食事を心がけましょう。ビタミンCやビタミンE、亜鉛を含む食材は抗酸化作用があり、免疫機能の維持に役立ちます。それぞれの栄養素を豊富に含む食品をいくつか紹介しますので、メニューの参考にしてみてください。

適度な運動

運動にはさまざまな健康効果があります。免疫機能を高めるのにも役立つため、運動を習慣化してみてください。ただし、急に運動を始めるのが難しい人は、まずはエレベーターではなく階段を使う、帰り道は1駅手前で降りて歩くなど、手軽な方法から始めるとよいでしょう。厚生労働省では「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を作成しています。運動に慣れてきたら、以下を目安に取り組んでみましょう。

<健康のための運動目安>


  • ・ 歩行または同等以上の強度の身体活動を1日60分以上おこなう
     (1日約8,000歩相当)
  • ・ 息が弾み、汗をかく程度の運動を週60分以上おこなう
  • ・ 筋力トレーニングを週2~3日おこなう

体を冷やさない

体の冷えは免疫機能の低下をもたらし、風邪の原因となるウイルスに感染しやすくなります。季節の変わり目は、急に気温が変化するためとくに注意しましょう。おすすめの対策方法を、ぜひ試してみてください。

<体を冷やさない方法>


  • ・ 腹巻きやレッグウォーマーを着用する
  • ・ できるだけ湯船につかり体をあたためる
  • ・ 体をあたためる食べ物をとる:ショウガ・ネギ・ニンニク・玉ねぎなど
  • ・ 冷たい飲み物は避け、温かい飲み物を飲む
  • ・ 寒さを調整しやすい衣類を着用する
 

風邪の回復を遅らせないためのセルフケア

風邪の回復を遅らせないために、十分な睡眠や休養、適切な水分補給、消化のよい食べ物の摂取を心がけましょう。喉の痛みやくしゃみ・鼻水・鼻づまりがつらいときは、市販の風邪薬を服用する手もあります。それぞれみていきましょう。

十分な睡眠・休養をとる

十分な睡眠や休養をとりましょう。体は侵入してきたウイルスと戦い、体力を消耗していきます。できるだけ安静にして免疫の働きを助けましょう。無理をすると風邪の回復が遅れてしまうので、できるだけ体をいたわるように心がけてください。

適切な水分補給をおこなう

風邪をひいてしまったら、水分補給も重要です。こまめに水分をとると、気道粘膜がうるおい、咳や痰、喉の痛みなどが緩和される可能性があります。また、発熱すると、体が熱を下げようとしてたくさん汗をかき、水分が失われがちです。常温の水でもよいですが、体に吸収されやすく水分と同時に失われやすいミネラルを含むスポーツドリンクや経口補水液で水分補給するとよいでしょう。

消化のよい食べ物をとる

風邪をひくと食欲が低下しますが、栄養不足になると回復が遅れる可能性があります。消化がよく、栄養価の高い食事を少しでもとりましょう。おかゆやうどん、野菜スープといったメニューがおすすめです。食欲がどうしてもわかないときは、プリンやアイスクリーム、ビタミン類を配合したゼリー飲料を活用しましょう。

症状に合った風邪薬を服用する

症状に合った風邪薬を服用するのも、方法のひとつです。風邪薬は、熱・喉に効く成分や鼻に効く成分、咳・痰に効く成分を配合しています。鼻の症状が強いときは、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩やヨウ化イソプロパミドが配合されている薬を選ぶとよいでしょう。

 
季節の変わり目の風邪は風邪以外の可能性もある

季節の変わり目の風邪は、バランスのよい食事や水分補給、十分な睡眠を心がけると、通常は7~10日程度でよくなります。発熱や喉の痛み・咳・鼻水などの症状がつらいときは、風邪薬を服用して様子をみてもよいでしょう。
ただし、息苦しさや高熱、強い倦怠感があるときは、すぐに医療機関を受診してください。また、風邪薬を服用して数日たっても症状がよくならない場合は、風邪以外の病気の可能性もあります。服用を中止し、医療機関を受診しましょう。

 
監修医師からのアドバイス

季節の変わり目は気候や環境の急激な変化が生じやすい時期です。そのため、体調を崩しやすい方も少なくないでしょう。
今回ご紹介したように、季節の変わり目はさまざまな原因から免疫機能が低下しやすく、風邪をひきやすいのも特徴です。通常の風邪であれば数日で自然に回復してきますが、症状がつらいときは市販の風邪薬を使用するとつらい症状を和らげる効果が期待できます。風邪薬を選ぶときはどのような症状を和らげられるのか注意書きなどを読んだり、薬剤師に相談したりしましょう。
一方で、強い症状があるときは新型コロナウイルス感染症など一般的な風邪以外の可能性があります。重症化する場合もあるため、軽く考えずに早めに医療機関を受診してください。