マウスウォッシュで口臭対策はできる？

マウスウォッシュには、口臭の原因となる菌を一時的に抑制するはたらきがあります。そのため、口臭予防には期待できますが、口臭そのものは除去できません。

マウスウォッシュが口臭を予防できるのはなぜ？

マウスウォッシュには、口臭の原因菌を抑制する成分が配合されています。効果の持続時間は、数時間から半日程度と言われており、長時間の口臭防止には限界があります。つまり、口臭の根本的な原因を改善するわけではなく、あくまでも一時的な対策として有効だといえるでしょう。

そもそも、口臭は何が原因？

口臭原因の多くは、口腔内で繁殖した細菌です。多くは歯垢や磨き残し、口の中の衛生状態の悪化により、舌苔（ぜったい）や歯周病が発症し、臭いの元となっています。ただし、糖尿病をはじめとする疾患が原因で、口臭が起こる場合もあります。

参照：口臭の原因・実態／厚生労働省　e-ヘルスネット

デンタルリンスとマウスウォッシュの違いは？

混同しやすいデンタルリンスとマウスウォッシュ。最大の違いは、歯ブラシ使用の有無です。
デンタルリンスは液体歯磨きの一種で、歯磨き粉の代替として使用します。研磨効果がないため歯を優しくケアできますが、単体での使用は効果が限られます。一方、外食時などブラッシングが難しい状況でも使用しやすいのが、マウスウォッシュです。口内の細菌を抑制し、手軽に口内を清潔にできます。口臭を予防できますが、歯磨きの代わりにはなりません。

マウスウォッシュの選び方

配合成分で選ぶ

口臭を予防する目的でマウスウォッシュを使用するなら、口臭の原因菌を抑制する成分や洗浄成分、お口の中をすっきりさせる清涼成分に注目して選びましょう。

口臭予防に効果が期待できる成分

口臭だけでなく、歯を白く見せたい方は、ホワイトニング効果が期待できる成分にも注目を。歯の汚れや着色を剥がれやすくする成分配合の製品がおすすめです。

• ・イソプロピルメチルフェノール（IPMP）
• ・セチルピリジニウム塩化物水和物（CPC）
• ・ラウロイルサルコシンNa（LSS）
• ・塩化ベンゼトニウム
• ・l -メントール
• ・ゼオライト

ホワイトニングに効果が期待できる成分

歯の健康を維持したい方は、歯周病の原因菌や炎症を抑える成分が入った製品を選びましょう。また、フッ素配合のマウスウォッシュは、虫歯予防効果が認められています。

• ・ハイドロキシアパタイト
• ・ピロリン酸ナトリウム
• ・ポリリン酸ナトリウム
• ・炭酸水素ナトリウムなど

参照：フッ化物洗口／厚生労働省　e-ヘルスネット

歯周病や虫歯の予防に効果が期待できる成分

• ・殺菌成分：イソプロピルメチルフェノール（IPMP）、セチルピリジニウム塩化物水和物（CPC）
• ・抗炎症成分：グリチルリチン酸、TXA（トラネキサム酸）
• ・虫歯予防成分：フッ素（フッ化物）

使用感で選ぶ

強い爽快感を求める方は、アルコールが含まれた製品を選びましょう。すっきりとした使用感が得られます。一方、辛味やヒリヒリ感が苦手な方は、ノンアルコールタイプがおすすめです。また、香りも選ぶ際の大事なポイント。好みのフルーツやハーブの香りを選ぶと、オーラルケアが楽しくなり、続けやすくなります。

使用シーンで選ぶ

出先や外出時に便利なのは、携帯しやすい使い切りの包装タイプや持ち運びしやすいミニボトルタイプです。旅行中や仕事の合間に手軽に使えますよ。自宅でのケアには、大容量タイプが経済的。お気に入りが見つかったら、なるべく容量の多いタイプをストックしておきましょう。

効能・効果で選ぶ

求める効果の度合いによって、「医薬部外品」か「化粧品」かを選びましょう。薬用成分を含む「医薬部外品」は、症状の予防や衛生に一定の薬理効果が期待できます。一方、「化粧品」に含まれるのは、香料やアルコールのみ。香りや爽快感は一時的に感じられますが、薬理効果はありません。

マウスウォッシュの正しい使い方・注意点

マウスウォッシュは手軽に使えますが、使用法を守らないとかえって逆効果になるおそれも。効果を高めるポイントは、使用量とタイミング、口に含む時間の長さです。

使用量

パッケージに記載された用法・用量を守りましょう。使用量が多すぎると、唾液減少や口腔乾燥を引き起こし、かえって口臭や虫歯・歯周病につながる可能性があります。「効果を高めたいから、多めに使う」はNGです。「節約のために少なめに使う」のも効果が薄れるため、おすすめできません。

使用タイミング

マウスウォッシュの使用は、就寝前がおすすめ。寝ている間に細菌が増えるのを抑えてくれます。さらに、朝の歯磨き後にも使用すると、日中の口内の清潔感を保てるでしょう。外出先での歯磨きが難しいときは、食後やお口の中が気になったタイミングで使用すると、口臭や口内の不快感を予防する効果が期待できます。

効果の高い使い方

マウスウォッシュを口に含んだあと、すぐに吐き出すと十分な効果を得られません。奥歯や舌下、口内全体に液を行き渡らせるつもりで、20～30秒ほど口に含みましょう。使用後は水でうがいをしない方が、効果が持続します。

使用後の注意点

マウスウォッシュを使用した後は、30分間は飲食を控えましょう。すぐに飲食すると、細菌が増えやすくなってしまいます。
また、出血や炎症など口内にトラブルがある場合は、マウスウォッシュの刺激が痛みや症状を悪化させる可能性があるため、使用は控えましょう。

使用に注意が必要な人

子どもやアルコールに敏感な方は、アルコール入りの製品は適していません。ノンアルコールタイプを選びましょう。また、香りに敏感な方は、無香料タイプがおすすめです。

マウスウォッシュ、実は使わない方がいいって本当？

マウスウォッシュを頻繁に使用しすぎると、口内の自然な細菌バランスが乱れ、健康に必要な細菌まで減少します。また、アルコール成分が唾液の分泌を抑えるため、口内が乾燥し、口臭や虫歯の原因になるおそれも。加えて、歯垢を落とす効果は限られているので、歯磨きをせずにマウスウォッシュに頼るだけでは、口腔環境の改善は望めません。つまり、基本的な口腔ケア（歯磨き・フロス）を行わないと、口臭や歯周病のリスクが高まるのです。マウスウォッシュは、使用頻度と量を守って使えば、口臭予防や口内の清潔感を保つのに役立ちます。あくまでブラッシングの補助として使用し、歯磨きやフロスの後に使いましょう。爽快感を得ながら口腔ケアの仕上げもできるので、口腔ケアのパートナーにしたいですね。

ハピネスダイレクトのおすすめマウスウォッシュ

殺菌成分やホワイトニング成分、アルコール成分の有無…マウスウォッシュには多くのバリエーションがあります。目的に合わせて賢く選びましょう。おすすめを5つ紹介します。

ジョンソン・エンド・ジョンソン 薬用リステリン トータルケア プラス 1000mL 【医薬部外品】

ジョンソン・エンド・ジョンソン 薬用リステリン クールミント 1000mL 【医薬部外品】

ジョンソン・エンド・ジョンソン リステリン ホワイトニング 1000mL

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